皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
今回も引き続き、
Q&A形式でお書きします。
Q.カウンセリングで話を聴いてもらったのに
変わらなかったのは何故?
A.話を聴くだけでは解消できない
悩みや症状もあります
前回お書きした様に、
カウンセリングの基本は傾聴や共感、肯定等を通じて、
カウンセラーがクライアントさんの安全基地となって、
感情などの相互調整を行い、
クライアントさんが自分の望む人生を再び歩む
(探索行動に移る)様に後押しをする事だと思います。
ところが、
そうは行かないケースもあるでしょう。
私は、そういった
「話を聴くだけでは前へ進めない」ケースには
以下の原因があるのでは?と考えております。
<話を聴くだけでは改善しない場合
の原因>
①自己調整能力が育っていない場合
例えば、幼い頃の母親等、養育者との間で
「安定型の愛着」が形成されていなかった場合は、
心の安全基地を持てずに
感情(⇒思考⇒行動)の相互調整がなされていなかった
はずです。
相互調整を経ないと中々身につかないであろう
感情(⇒思考⇒行動)を自己調整する力、
即ち自分で自分の機嫌を取る事が難しくなるでしょう。
そうなると、
「話を聴いてもらった時はすっきりしたけど、
家に帰るとまた不安に襲われ続ける」
等といった事が起きるでしょうから、
「カウンセリングを受けても結局何も変わらない」
等と、通うのをやめるか、
逆にカウンセラーに依存してしまう人もいらっしゃる
と思います。
そういった場合は、
クライアントさんが「自己調整能力」を身につける
為のお手伝いが必要だと思います。
②自己調整能力はあるが、
耐性領域が狭い
ある程度感情(⇒思考⇒行動)の自己調整能力は
持っていても、
例えば過度の敏感さ等から、
すぐに耐性領域を超えて「過覚醒」となり、
パニックや不安、怒り等の感情に呑み込まれてしまう
(交感神経系が制御不可になる)、
或いは
「低覚醒」になり、
部屋に引きこもってしまったり、身体が動かなくなる
(背側迷走系が制御不可になる)等の場合も、
話を聴いてもらうだけでは
”カウンセリングを受けたその場だけ”の安心・安全
に終わってしまうでしょう。
そういった場合は、
クライアントさんの”耐性領域”を拡げ、
すぐに過覚醒や低覚醒に陥らない様なお手伝いが必要
だと思います。
③耐性領域を超えてしまう
トラウマ等を抱えている
トラウマ(単回性、 複雑性)を抱えている方は、
普段は感情(⇒思考⇒行動)の自己調整能力を
発揮できていても、
例えば
トラウマのフラッシュバック等が起きると、
耐性領域を超えて「過覚醒」となり、
パニックや解離、恐怖、自責、無力感、恥、怒り等の
感情に呑み込まれてしまう(交感神経系が制御不可になる)、
或いは
「低覚醒」になり、
部屋に引きこもってしまったり、身体が動かなくなる
(背側迷走系が制御不可になる)等の場合も、
”カウンセリングを受けたその場だけ”の安心・安全
に終わってしまうでしょう。
そういった場合は、
クライアントさんのトラウマをケアしながら、
感情(⇒思考⇒行動)の自己調整能力を高めて
”耐性領域”を拡げ、
トラウマによる過覚醒や低覚醒に呑み込まれない様になる
為のお手伝いが必要だと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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