自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ③ | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

<前回からの続き>

前回、
優しく愛情溢れた方が、


「自分を犠牲にしてまで人に尽くし、
 自分が苦しくてもやめられない」


即ち、共依存と言われる状態から何故抜け出せないのか?
の考えられる理由として、


①持って生まれた共感力の高さ


②(一つの事、一人の人への)集中力が高い


③オキシトシン(愛情ホルモン)の働き


④ドーパミンの働き

の4つがあるのではないか?

という私の考えをお書きしました。


今回はそうであると仮定して、


何故共依存的な状態から抜け出せないのか?
を具体的な例を挙げてご説明したいと思います。



例;(本人が生活に困窮しても、彼氏の借金を

   肩代わりし続ける事がやめられない女性)

 

「彼氏がまたギャンブルで借金して困ってる。
 ”助けてあげなきゃ!”とまたお金を渡したけど、
 私の生活費も底をついてる。今月の家賃を払えるかなあ~」



→(考察)


「①」の持って生まれた共感力の高さから

 

「彼が困ってる。電気も水道も止まりそうらしい。
 飲食する事もできずに、真っ暗な部屋に独りで居ると
 どれだけ孤独で惨めな気持ちになるだろう?


 私だったら自暴自棄になっちゃうかも?・・・。
 私が彼を助けてあげなくちゃ!」


と、相手(彼)の気持ちを我事の様に感じる、
本人の優しさが感じられます。

 


ただこの女性の場合は、
「②」の(一つの事、一人の人への)集中力が高い為に、


「”私”が何とかしてあげなきゃ!」


「今すぐ”お金”を何とかしてあげにきゃ!」


「でないと”飢え死にしちゃう”かも?・・・」


といった考え方に囚われてしまっています。


冷静に考えれば、
「彼の親族や友人・知人・職場の人に助けを求めたら?」


「仮に電気や水道が止まっても、日銭が稼げたり、
 賄いが出るバイトもあるんじゃないの?・・・」

 

「取りあえず、水と食料を送ろう!」

といった考え方もできると思います。


ところが他の考え方や可能性への視点が欠落していて、


「”私しか”彼を助けられない」


「(彼が言う通り)”お金を渡すしか”ない」


等と言った”私と彼”、”お金を渡して助ける”
という事に集中し続けていると言えると思います。


そして、


「この人は私にとって特別な存在」


「彼にとっても私は特別な存在に違いない」


といった、愛着(執着?)が生じているのは、


「③」のオキシトシン(愛情ホルモン)の働き
によるものだと考えられますので、


この女性は、オキシトシンの分泌が豊富な
愛情深い人であると考えられます。


さらに、

 

(お金を渡すと彼が)
「頼れるのはお前だけだよ!助かった。本当に有難う!」
と言ってくれる言葉によって、


他者(彼)からの承認によって
快感物質である「ドーパミン」が放出されるとも考えられます。


そしてそれが続きパターン化してしまうと、
その快感を脳が求めてしまい、

 

同じ事を繰り返してしまってやめられなくなる、

即ち「依存」が形成されるのでは
ないでしょうか?


もしそうだとすれば、どうすればその「依存」から
脱却できるのでしょうか?

その「脱却のヒント」を次回お書きしたいと思います。

 


<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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