ブログとコマーシャル | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

 いささか熊本色の濃い話となってしまうが・・・ 
ある熊本の企業(野菜を扱っている問屋さん?)がテレビコマーシャル(野菜をもっと食べて)を流している。おそらく熊本地方だけだと思うので、県外の方のお目に触れることはないと思う。

 ママと小さな娘がご飯を食べている。娘は野菜が嫌いで残している。
ママが娘に「また野菜残してる。野菜をたくさん食べないときれいになれないよ」
「じゃあママ、子供の頃あんまり野菜食べなかったんだ」

 2021年4月7日の私のブログ「悲しいじいじとばあばの話」を読んで頂きたい。
孫とのエピソードをいくつか綴っている。言い回しは若干違うが、カボチャの話とほぼ同じ内容になっている。カボチャが野菜に代わり、ばあばがママに代わっている。こんな偶然あるんだ・・・と正直驚いた。現場にいた家内も娘もこのコマーシャルを見て目を丸くしていた。
 当然だろうが、コマーシャルの映像は作られた感がある。コマーシャルは、冗談として「ママは食べなかったんだ・・・」と言っているが、うちの孫の場合は、本気で「ばあばは食べなかったの?」と言っている。作られた感を消した方がコマーシャルとしては良かったのではないか。
 ブログには書けない、こんな面白い話が他にもたくさんある。一部修正すればブログに出せるのかもしれないが、それではフィクションになってしまう。

 かぼちゃの話も実は続きがある。
孫から見るとばあばは二人いる。これを区別するために、熊本ばあば、埼玉ばあばと呼ぶ。かぼちゃの話は当然熊本ばあばとの会話なのだが、
残したかぼちゃの皮を見て
「皮を食べたら美人になるよ~」とばあばが言うと、
「ばあばは食べなかったの?」
続いて
「埼玉ばあばは食べたの?」
と聞くと、孫は小さくうなづいた。
我々から見ても埼玉ばあばは上品できれいな方。小さな孫もちゃんと見ているんだ・・・と感心した次第だ。いつかこの話を埼玉ばあばにしようと思っているが、未だ果たせないでいる。きっと喜んでくれるだろう。