11月の出張着物 | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

11月の初めに出張がありました。

イベント出展なので着物で行ってもいいことになっていまして、その為のコーディネートを考えました。

イベントの後、丁度きものサローネという着物関連イベントに行くことにしていたので、全部で二泊三日の行程です。

旅行というと、1枚の着物に帯を二本、その逆に帯一本で二枚の着物、はたまた名古屋帯と半幅帯と着物一枚に浴衣一枚とか、帯と着物は同じで小物だけ2パターンとか、いろんな組み合わせを考えることができます。

今回は条件が以下の通り。

・初日に仕事の打ち合わせがあり、スーツ着用が推奨と思われた

・初日の夜の交流会から着物で過ごしたい

・全行程同じ着物と帯はイヤで、最低限仕事と遊びで着替えたい

・イベント時は、他の出展社から購入した帯留めを使って見せたい

 

ということで、スーツで出発して着物は全部持っていくことにしました。

用意したのは着物二枚と名古屋帯一本、半幅帯一本。

長襦袢と肌着の替えを各一枚。

着物はどちらも袷にしたので、畳んでみると結構なボリュームでした。

スケジュールもタイトなので、着てる暇はあまりないと思い浴衣は諦めました。

 

さて、結果できたコーディネートはこちらです。

まずは初日の夜の交流会の時のもの。

色紙散らしの泥大島に、かんざしの織名古屋帯を合わせました。

泥大島はどうしても地味なので、鮮やかな帯揚げを入れて、帯〆は藤岡組紐店さんの雁渡りでこちらも明るいオレンジ色です。

交流会では、何人かの方に「着物いいですね」「大島いいですね」と声をかけていただき悦にいってました。(ドヤ) ←心中でドヤるのが個人的な趣味

中でも奄美大島出身の方が話かけてこられて、大島紬を着ていることを嬉しいと言ってくださいました。

よかった。

 

 

翌日のイベント当日は、同じ泥大島に、古今堂さんの半幅帯を合わせました。

きものブレインさんの和音シリーズの帯留め「もちうさぎ」をつけています。

年配の方が着物を見て近寄ってこられ、この帯留めはあのお向かいのお店のものですよとお伝えしたら、そのすぐ後に色違いを買っていかれたそうです。

イベントでは準備や片付けもあるので、裾裁きのいい大島は楽でした。

 

 

さて、翌日です。

イベント会場の幕張のホテルを後にして、東京国際フォーラムのきものサローネと、その間に三菱一号館美術館に行く予定にしていました。

着物を大島から茶色い紬にかえて、帯は最初にしていたかんざし柄の名古屋帯にしました。

気持ちとしては楽に半幅帯を結びたかったのですが…持ち歩く荷物を少しでも減らすために、嵩がより高い名古屋帯を締めることにした次第です。

帯揚げはグレーと赤紫の縞々、帯留めはKinariのトンボ玉です。

 

ちなみに着物はメルカリで格安で購入したものですが、証紙がないのでどこの紬かは不明です。

しつけがついていて、ほぼ新品でした。

好きな茶色の地にピンクと白の絣柄で、着物だけどガーリーでお気に入りです。

 

 

結局着用されなかった、茶色い紬に半幅帯のコーディネートも載せておきます。

イベントの日の半幅帯に、小物力丸さんの象さんの帯留めです。

このコーデはまた機会があれば使いたいと思います。

 

 

もう11月だし、東京方面は大阪より気温低いだろうしと、直前まで大阪で単衣を着ていたのですが、出張旅行では袷の着物にしました。

結果どうだったかというと、めっちゃ暑かったです。

朝晩はそこそこに寒かったのですが、室内はどこもまだ暑くて、結構汗だくになりました。

 

きくちいまさんがSNSで「室内は暑いので、外では上着を着るけど脱いだら単衣」とポストされたいましたが、まさに室内では未だに袷では暑いです。

でも、いつまでも衣替えしない訳にもいかないし、このままだと袷を着る期間もかなり短くなってしまう(すでに10月一か月分は単衣にとってかわられている)ということで、仕方なく今週やっと夏もの・単衣と袷の入れ替えをしました。

正直言うと単衣・袷の下は未だに夏用の長襦袢を着ていたので、それをいきなり絹の袷用のに替えるのは怖い気もするのですが仕方ない。

思い出せば過去に大雨か台風が来る日に着物も長襦袢も袷用で大汗かいたことがありました。

この時の汗で、長襦袢の柄がにじんでしまったくらいです。

本当にいつまでも暑くて。

温暖化って…。

 

汗で伊達〆や帯の着物への色移りを経験しているので、汗は本当に大敵です。

が、着れば汗はかくもので。

着てなんぼ、シミはついたらシミぬきしたらええねんと思って、がんばります。