さて、2022年お正月のコーディネートです。
普段はかたい着物(紬)が多いのですが、この時期はやわらかものが着たくなります。
ポップな松文様の小紋に、黄色い花の丸文の名古屋帯です。
帯留めはお鏡餅です。
この時期にしか使えない帯留めなので、使うしかない。
貝合わせと和歌文の白大島に、梅柄の名古屋帯です。
和歌が百人一首にある僧正遍照の歌で、おめでたい感があるので紬ですが一月によく着ています。
この帯はリサイクルですが、同じ柄の色違いなどもあるようで、一緒に買った袋帯より価格も高かったので、よい機屋さんが織ったものだと思います。
帯留めも梅で、これは加賀蒔絵と聞いています。
四天王寺の骨董市で見つけました。
宝尽くしのこの帯を締めたくて、合う着物を選んだ結果この石下結城紬になりました。
帯に気持ちを集中させて、帯〆は上品な井上工房のこれに。
昨年末に古道具屋さんに挨拶に行った時に購入したリサイクル着物です。
しつけ付きのきれいなものですが、それを外している時に中に一本待ち針が入ったままになっているのに気づきました。
取り出すのに苦労して、少し解く必要がありました。
縫った着物の中に待ち針が入っていたというのは、これで二回目です。
いずれもリサイクル着物でのことなので、苦情を言う先もなく、とりあえず着用前に気づいてよかったと思うしかありません。
帯は、随分昔に(倒産前の)たんす屋さんのワゴンで見つけた半幅帯です。
名古屋帯か袋帯をつぶして作ったもののようで、正絹で銀のきれいな刺繍が入っています。
帯留めは青富士。(もとは箸置きで、赤富士もあります。)
こちらの着物は、2年前に声をかけられて初めて入ったリサイクル着物ショップで進められたものでした。
大きめの寸法で、リサイクルでも着やすいです。
まだ桜の季節には早いのですが、白く抜いた桜の中に宝尽くしの宝が入っているので、ちょっとおめでたい気がして出しました。
帯は、古道具屋さんの棚で反物のまま埃をかぶっていたのを見つけて、仕立てた名古屋帯です。
葡萄、松、笹の刺繍で、梅じゃなくて葡萄だったり、松がオレンジ色だったりで、伝統文様だけどちょっと外してる感じが気に入っています。
お正月におろそうと置いていました。
帯留めは、水引きのものを選んでいたのですが、実際にはそれが帯の前柄とケンカするような気がして、使いませんでした。
藍の石下結城紬に、絞りの梅柄の洒落袋帯です。
帯揚げも絞りのものにしました。
この帯ですが、長さは充分あるのに柄の位置が難しくて、上手くお太鼓に梅の花を持ってくるのに苦労しました。
何も考えずに帯枕をつけると、そこに柄が当たってしまってお太鼓に梅の花が全然いなくなってしまうのです。
古くて短い名古屋帯でもよくあることですよね…。
柄つけの問題なんだろうか、仕立ての問題なんだろうか…。
(もしかして、体型の問題なんだろうか)
なぜか昨年暮れから着たいなーと思っていたこのクリーム地の紬を、カラフルなひげ紬の名古屋帯に合わせてみました。
帯留めにしているのは、年末に行った上野リチの展覧会のグッズの缶バッチです。
ブリーチを帯留めにする金具を使っています。
赤と緑に縞の紬に、ミミズクヤさんのモフモフファーの作り帯を合わせ、更に昨年末にひと目惚れした小物力丸さんのシロクマスキーの帯留めをしました。
まさに白熊さんが雪の中でスキーをしているみたいでしょ。
思いついて、やりたくてウズウズしていたコーディネートです。
こうして並べてみると、別にあんまりやわらかもの着てなかったお正月でした…。
着物屋さんの新年会などは自粛でなしなので、訪問着や付け下げなどはもう長いこと着てないです。
虫干しに出すだけでも出した方がいいかもしれません。
クリスマスに一度訪問着を着てますが、あれは昨年買ったばっかりのやつで、親が作ってくれたものなどタンスの上の方にある数枚が全然出番なく眠ってます。
礼装用の袋帯も同じく締める機会がないままです。
正直、お正月くらいはそんな華やかなものに触れたいと思うのですが、それができるのは来年以降でしょうか。
早く世の中が落ち着くのを祈るばかりです。
普段着物ならいろいろ気をつけながら今年もがんがん着ています。
またぼちぼちとコーディネートをお見せできるかと思います。