早いもので | 風が吹く日も、雨の日も

風が吹く日も、雨の日も

着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

うちの子どもさんが、今年の5月で20歳になりました。

もう大人です。

年齢的にはね。

 

10代の10年って、早いですね。

でも、後の時代の10年より人生の中では強烈な時間だと思うのです。

人格形成の基礎となるこの時間を、ほぼ家の中で過ごしていたあの子って、この後の人生で何をどのように掴んでいくんだろうか。

私にはさっぱりわかりません。

 

私にわかるのは、子どもさんがこれからの人生のための準備を、家の中で少しずつ進めているということだけです。

手伝う家事がどんどん増えて、生活の中で自分がわかることが増えていくことを実感し楽しんでいることや、わからないことにチャレンジしわかっていくという経験を積んでいること。

自分の部屋を自分で少しずつ片付けて、過去の清算をしていっていること。

親を教材にして、人が変わっていく様を学んでいること。

日々のニュースやネットの情報を見て、外の世界のことを感じていること。

 

数か月ごとの支援者面談は続けています。

ほぼ支援者と親である私の雑談タイムなんですが、それは、子どもさんの動きに特に問題がなく、大きな変化がないせいです。

今更無理に外に出すとか意味ないので、相変わらずのんびりと子どもさんを待ち続けています。

正確には、子どもさんのことは観察しつつ、放っておいて自分の人生をがんばっている感じです。

子供さんは家にいるので、見つめるのは簡単。(私が寝落ちしないで見ていられれば)

小さな変化や成長もよく見えるので、しあわせだったりします。

いつ見えない場所にいくかはわからないし、本人が行くと言えばあんまり止める理由もないので、今は今のまま大事な時間にしておこうと思っています。

 

ただ、これがこの先10年、20年続くと言われると、どこまで私が経済的にもつかわからないので問題が発生しますが、それについては認識しているようなので、敢えてあんまり話題にはしていません。

脅迫して、実行できない約束をするのもまた、意味がないと思っています。

 

とにかく子どもさんが元気です。

一所懸命家事を手伝ってくれています。

今年の紅玉りんごの加工は、全部やってくれました。

アップルパイのフィリング、クリームパイ、ジャム、バターケーキまで、全部です。

もの凄く面倒くさそうに、でもすべて完璧にやり遂げてくれました。

できればちゃんと稼いで自活して欲しいけど、主婦としても充分やっていける実力をつけつつあります。

そんなに悪くない育ち方やねーって思う今日この頃でした。

 

写真は、子どもさん作のチョコレートケーキです。