琉球絣と紅型のコーディネート | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

とあるリサイクル着物の通販サイトをいつもよく見ています。
毎週決まった曜日の決まった時間に商品が追加されるので、ついついその時間になると確認してしまうのです。
買わないですけどね。
割と寸法大きめで、汚れのない品が出ることが多い上に、数は少ないですが結構いいお品がでることも多いのです。
基本、全部の値段は1万円+消費税+送料なんですが、良品だと価格はそれよりも高めになります。
なぜそのサイトを確認してしまうかと言うと、たまにすごーい!と思う良品が出るのと、忘れた頃に琉球ものが出ることがあるからです。
前回見逃してすぐ売れたミンサーの名古屋帯から数か月もしくは1年以上たって、なんと紅型の名古屋帯が出ました。
1万円より高かったです。
見たのは出張先でした。
でも…。
ポチっとやってしまいました。(←買ってるやん!)
まーねー、一度はそこで買い物してみたいと思ってはいたんですよねー。
そんなこんなで、届いたのがこの帯です。
 
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暈しの具合なんか見ると琉球紅型じゃない?と思うのですが、証紙がある訳ではないのでよくわかりません。

呉服屋さんの人に写真を見せたら、染料の感じが琉球っぽいということだったので、もうこれは琉球紅型ということでいいんじゃないかなーと思っていました。

 

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使ったことがなかった竹笹の柘植の帯留です。

ぴったりはまってます。

 

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春だったので、半衿は筍・土筆・蕨の刺繍をしたものです。

着物は、大城哲さん制作の琉球絣。

 

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ある時、Facebookのタイムラインに、とある呉服屋さんの商品画像が流れてきたのが目に入ったのですが、その中でこの帯の色違いがあったことから帯の詳細が分かりました。
琉球紅型の人間国宝である玉那覇有公さんの紅型でした。
びっくり。
紅型は同じ型を使って複数のものを制作するので、改めて玉那覇さんの名前で検索してみると、色違いや生地違いで複数の同じ柄の帯が見つかりましたので間違いないようです。
証紙のないリサイクルで、その作者がわかることは珍しいですが、人間国宝の作品に当たることはもっと稀なので、びっくりして嘘じゃないかと何度も確かめてしまいました。
 
そんなこんなで、リサイクルで買ったこの帯ですが、我が家の中での格がとても高くなりました(笑)。
もともと気に入って買ったものなので、これからも末永くお世話になります。