ボタン・服飾パーツを製造・販売しているアイリス株式会社という会社があります。
この会社は、ボタンの博物館を持っていて、NHK「美の壺」にその博物館が登場したことがありました。
調べてみると、大阪にあるのでびっくり。
しかし、週に三日しか開館しておらず、その三日も全部平日だし、各日3つの時間が設定されておりそこから選んで予約しなければならないという敷居の高さです。
そんな訳で、行きたいけど行けないままに日は流れ…ある日友人が「行ってきた」とFacebookで写真をアップしているのを目撃しました。
改めて調べてみると、この5月で一旦閉館し、東京に移転するとのこと。
これはマズイと思い、慌てて予約をして有給休暇を申請し、無事に訪問することができました。
しかし、予約できたのは大阪の最終日の最終回。
本当にギリギリのセーフでした。
実は、ボタンの博物館はバックルの博物館とニコイチになっており、まずは解説のビデオを鑑賞した後にバックルの博物館を館長さんに案内していただきます。
そう、全行程で館長さんの案内&説明つきなのです。
バックルの博物館からボタンの博物館まで、ショーケースごとに細かな解説をしていただきながら観て回りました。
全部写真撮影はOKです。
時々、ボタンっぽいものを使った別のものが展示されていまして、こちらはヨーロッパの舞台の道具だったかな?
ハプスブルク家に伝わる王冠のレプリカっぽいです。
なんと、手に取って、頭にのっけてもいいという許可が出て、かぶって記念撮影させてもらいました。
ボタンの材質や作り方、誰がどんな風に使ったかなどを伺うと、そこには文化と歴史が溢れていました。
ボタン作りがイギリスの産業革命に関係していることも知りました(!)
最近は服にボタンがあるものが減っているとか、ボタンが苦手な子供が増えているとか聞きますが、改めてこの小さなパーツに敬意を表して大事に扱っていきたいと思いました。
ひと通り見た後は、閉館までの時間を自由に見て過ごしてくださいと言われました。
天井にはめ込まれたステンドグラスがとてもきれいでした。
館長さんに入場料を支払い(300円)、東京で新しく開館する新生ボタン博物館の案内をいただきました。
これは行かなければいけないフラグ・・・。
でも、行きたい気持ちはすでにいっぱいです。
館長さんが定年でおられなくなる前にもう一度お会いしたいな。