まだ寒い時期ではあったのですが、偶然に見つけた草木染の紬が素敵な色をしていました。
紬らしい糸の節も大好きですが、この、ほんのりとした淡いグラデーションは草木染ならではかな~とうっとりしてしまいました。
ポイントがすごくたくさんたまっていて、そもそも売値が破格の安さだったので、欲しくてすごく悩みました。
なんで悩んだかって、それは収納に無理があるからです。
それに、どうしても必要というものでもないのに、お金を使っていいのかという自問自答。
何日も悩んで、そのうち悩む自分が哀れになり…買ってしまいました。
ただ、どこのモデルさんにですかというくらい身丈が長く仕立ててあるリサイクルで、そのお直しをすると価格が一気に倍になるので、今回はお直しなしでそのまま購入しました。
先日袖を通した時のコーディネート。
桜の柄の帯は持ってないので、代わりにこの花尽くしの半幅帯を選びました。
七宝焼きの帯留が辛うじて桜の柄でしたので、一緒に。
半衿は、筍・蕨・土筆の刺繍があるものをかけました。
今使わなければいつ使うって言うね…。
物凄く久しぶりの半幅帯結びだったので、全然うまく結べずに結局お文庫です。
髪にはいただきものの紅水晶の簪を挿しました。こちらも、いい具合に桜色です。
びっくりするくらい裾を上げて着丈を合わせているのですが、見えないですよね。
背抜きの仕立てになっているので、桜が終わっても5月くらいまでは余裕で着ることができそうです。
それにしても、身丈180cmのこの着物を仕立てた人って、どんな人だったのでしょう。
これほど素敵な着物を手放してしまう事情ってなんだったんだろう。
そんなことをつい考えてしまうのでした。