しなきゃいいのにネットショップを検索し、自分のサイズに合う古着を探してしまう悪い癖がなかなか治りません。
いつも手頃なものが見つかるとは限らないし、もう収納場所は限界に近いのに、ほんのちょこっと臨時収入があり、それで賄えるような格安のモノに出会ってしまいました。
後染めで更紗の花文様を染めた紬で、衿はバチ衿の仕立てです。
裄が68cm。
(古着を探す時の条件は、裄が68~69.5cmで、身丈が160cm以上あること、ひどい汚れやシミがないことの三点です)
地色は紺で、そこに落ち着いた色で更紗文が染められています。
更紗文には弱いのです。好物なのです。
そして、驚くべきはその価格。
私の、リサイクル品購入額の底値を更新してくれました。
でも、汚れもなく胴裏も殆んど黄変していない、正絹です。
よく言えば落ち着いた、悪く言えば暗めの色味なので、明るくなるように白っぽい帯を選びました。
草花の柄に合うように、三分紐は緑系で、ジャック・オ・ランタンの帯留で季節感を付け加えます。
着付けた前姿がこちら。
この帯、テ先をうんと長く取らないと前柄が出ない不思議な柄つけになっています。
テ先を長く取るとたれ先が短くなる訳で、お太鼓をつくるのに余裕が少ない長さになってしまいました。難しい・・・。
たれ先に余裕がない為に、お太鼓の山に変なとんがりができてしまいました。
他の人なら気にならないかもしれないのですが、自分でやるとそれがとっても気になってしまいます。
この帯の時は前柄出すのを諦めた方が無難かな~。
絶対柄つけに失敗してると思うんだけどな。
袷の正絹ですが軽く着心地がいい着物でした。
お気に入りです。
バチ衿なので、着付けの手間がひとつ減った感じがします。
気になって、正絹の着物でバチ衿にする理由を求めてウェブで検索してみたのですが、結局のところ好みのようです。
フォーマルな場合はほぼ広衿なのですが、普段着なら好みでどちらにしてもいいようでした。
バチ衿だと折らなくていいので、楽ですね。左右の折り幅が合わないことも起こりませんし。
ただ、広衿だと折った衿がふんわりと少し持ち上がるので、見た目がふっくらとするのに較べ、バチ衿は縫い付けてあって畳むので、衿はつねにぺちゃんとなっているのだそうです。
自分好みの見え方で衿の仕立て方を選ぶといいのだそうです。
私はどっちでもいいかな~。