はじめに

Windows標準の機能で取得したバックアップデータでベアメタルリカバリをする際に
(インストールイメージから)コンピュータの修復でリカバリをするかと思います。

インストールイメージに各種ドライバ(HDD,NIC)などがインストールされていて
リカバリ時にそれらのドライバーが認識されれば良いのですが
もしされなかった場合、別途ドライバーをインストールしなくてはなりません。

今回は、評価版であるWindows10のISOイメージにVMのドライバーを追加して
再度ISOイメージを作成してみました。

その時にメモした内容を纏めてみようと思います。

簡単に言うと
 WinPEにドライバーを追加する作業となります。

Windows10ドライバーエクスポート

①仮想マシンのWindows10にログイン

②powershellを管理者権限で起動

③以下のコマンドで各種ドライバーをエクスポート

PS C:\export> mkdir c:\export
PS C:\export> dism /online /export-driver /destination:c:\export

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.14393.0

イメージのバージョン: 10.0.14393.0

1 / 9 をエクスポートしています - oem0.inf: ドライバー パッケージが正常にエクスポートされました。
(中略)
9 / 9 をエクスポートしています - oem8.inf: ドライバー パッケージが正常にエクスポートされました。
操作は正常に完了しました。

※DISMコマンドがもしなければ、この後にインストールするWindowsADKをインストールします。
 

Windows10イメージファイルにドライバー追加

①Windows10の評価版ISOイメージをマウントし中身を別フォルダへコピーします。
 ※ISOイメージをダブルクリックし、中身をC:\windows_isoフォルダに入れました。

②WindowsADKは以前纏めました。そちらを参考にして最新版をインストールします。

 


③「展開およびイメージングツール環境」を管理者権限で実行
 スタート→windows kits→展開およびイメージングツール環境

④WinPEのイメージ展開するためのフォルダを作成

>mkdir c:\winpe


⑤.Windows10 ISOイメージのBoot.wimをマウント

>Dism /Mount-Image /ImageFile:"C:\windows_iso\sources\boot.wim" /index:2 /MountDir:"C:\winpe"
 /index:1 WIM用
 /index:2 Microsoft Windows Setup (x64)


⑥.エクスポートしたドライバーをBoot.wimにインポート

c:\>Dism /Image:"C:\winpe" /Add-Driver /Driver:"C:\export" /recurse

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.19041.1

イメージのバージョン: 10.0.17134.1

インストールするドライバー パッケージを検索しています...
インストールする 9 個のドライバー パッケージが見つかりました。
1 / 9 をインストールしています - C:\export\efifw.inf_amd64_69a2acd666b70e2c\efifw.inf: ドライバー パッケージは正常にインストールされました。
(中略)
9 / 9 をインストールしています - C:\export\vmxnet3.inf_amd64_bb66e5cb90d5c129\vmxnet3.inf: ドライバー パッケージは正常にインストールされました。
操作は正常に完了しました。


⑦.ドライバーが追加されたか確認

c:\>dism /image:"C:\winpe" /get-drivers

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.19041.1
イメージのバージョン: 10.0.17134.1
ドライバー ストアからサード パーティのドライバーの一覧を取得しています...
ドライバー パッケージの一覧:

公開名 : oem0.inf
元のファイル名 : efifw.inf
インボックス : いいえ
クラス名 : Firmware
プロバイダー名 : VMware, Inc.
日付 : 2017/04/24
バージョン : 1.0.0.0

(中略)

公開名 : oem8.inf
元のファイル名 : vmxnet3.inf
インボックス : いいえ
クラス名 : Net
プロバイダー名 : VMware, Inc.
日付 : 2019/07/11
バージョン : 1.8.16.0

操作は正常に完了しました。
 

ドライバーを追加したWindows10のISOファイル作成

①.アンマウント

Dism /unmount-Image /MountDir:"C:\winpe" /commit


②.素のwinpeを作成。

>copype amd64 c:\winpe


③.ISOファイル作成

c:\>oscdimg -m -o -u2 -udfver102 -bootdata:2#p0,e,bc:\winpe\fwfiles\etfsboot.com#pEF,e,bc:\winpe\fwfiles\efisys.bin C:\windows_iso C:\NewInstallMedia.iso

OSCDIMG 2.56 CD-ROM and DVD-ROM Premastering Utility
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Licensed only for producing Microsoft authorized content.
Scanning source tree (500 files in 34 directories)
Scanning source tree complete (974 files in 86 directories)
Computing directory information complete
Image file is 4481318912 bytes (before optimization)
Writing 974 files in 86 directories to C:\NewInstallMedia.iso
100% complete
Storage optimization saved 4 files, 24576 bytes (0% of image)
After optimization, image file is 4483465216 bytes
Space saved because of embedding, sparseness or optimization = 24576
Done.


ここまで読んでくださって有難う御座います。
お疲れさまでした。