はじめに
職場の事情については詳しくは書きませんが、Linuxサーバを立ててXenServerにWindows10をPXEブートを使って自動インストールをしてほしいという依頼があったので技術的な事を纏めてみようと思います。
動作確認した環境:
・XenSever7.5
・XenServerのゲストOS(Centos7.5)
・XenServerのゲストOS(WindowsPE用)
※VMでも問題ないです。
前提条件:
・Centos7.5にSSH接続ができる状態であること。
・Windows 10 Enterpriseのイメージがあること。
※評価版を使っています。
評価版のインストール方法については、Windows TO goについてを参照してください。
作業の流れ:
①WindowsADKのインストール
②WindowsADKでWindowsPEを作成 (Windowsクライアントでの作業)
③BCDの作成
④TFTPとDHCPのインストール(Centos)
⑤XenServer上に新規ゲストOSを作成し、PXEブートでWindows10インストール
使用アプリケーション:
・Windows10 Enterprise (評価版)
・Windows Assessment and Deployment Kit (Windows ADK)
・TFTPサーバ
・DHCPサーバ
・Sambaサーバ
①WindowsPE作成
まず、WindowsPEとは、Windows10エディションすべてとWindows Server 2016 Technical Preview、その他のWindowsオペレーションシステムのインストール、展開、修復に使われる軽量なオペレーションシステムです。
WindowsPEの要件
・ハードディスクは不要(メモリ展開のため)
・メモリサイズ512M
・RAMディスクブート(メモリから直接起動)が可能
※32Bit VerのWindowsPEは、32BitのUEFI、32BitのBIOS、64BitのBIOSを起動が可能
64Bit VerのWindowsPEは、 64BitのUEFI、64BitのBIOS
本家のサイトからWindows10ADKダウンロード
本家、マイクロソフトのサイトからWindowsADKをダウンロードします。
Download and install the Windows ADK
※2018/10時点では、1809が最新でした。
インストール作業
①ダウンロード後は、「adksetup.exe」を実行します。
※パスをDドライブへ変えています。
②Windowsキットプライバシーで、「いいえ」を選択して次へ押下します。
③同意します。
④デフォルトのままインストールしました。
Windows PEの作成する分には、特別なければデフォルトのままで大丈夫です。
⑤インストール開始
⑥このチェックボックスにチェックを入れて閉じると以下のサイトへ転送されます。
これで、インストールは完了です。
WindowsPEは、WADKの「展開およびイメージングツール環境」で作成します。
手順:
[スタート] → [Windows kids] → [展開およびイメージングツール環境]
※管理者権限として起動します。(右クリック->その他->管理者として実行)
起動すると以下のコマンドプロンプトが開きます。すると、コマンドプロンプトが開きますが、いつもとパスが異なることに気づくと思います。
以下のコマンドで64Bit版のWindowsPEの作成するための環境を用意する事ができます。
copype amd64 C:\WinPE_amd64
WindowsPEのISOイメージも作成する事が可能です。
MakeWinPEMedia /ISO C:\WinPE_amd64 C:\WinPE_amd64\WinPE_amd64.iso
参考サイト
次回、この続きを記載したいと思います。
ここまで読んで頂き有難う御座います。
お疲れさまでした。