元ホテルマンがホテルの朝食ビュッフェなどを中心に語るブログです。

例の緊急事態宣言のため、朝食ビュッフェどころではなくなってしまいました…ショボーンショボーン
行きたいですが、今はそれどころではありません。
おとなしく、また楽しめる日を待とうと思いますニコニコ

そのため、ホテルの話もしつつ、日々の料理(自炊)をUPしようと思います爆笑

得意料理のひとつに、麻婆豆腐(四川風)があります。

市販の麻婆豆腐の素は使わずに、豆板醤や甜麺醤をまぜまぜしながら作ります。
YouTubeで陳建一さんの麻婆豆腐のレシピ(かなり辛い)が公開されていて、それをアレンジしています。

私なりのポイントは、最後にコリアンダー(パクチー)パウダーを小さじ1程度いれることですニヤリ

コリアンダーが入ることで、すっきりした辛さに仕上げています。秘密



 元外資系ホテルスタッフがホテルの朝食ビュッフェを中心に色々語るブログです。

 

 昨今の情勢により、朝食ビュッフェどころではない状態でブログも更新が滞ってしまいました。

 それでも、毎月いくらかのアクセスがあり、ほんの少しでも読んでくださる方がいることを知り、いまさらながら更新を再開します。

 

 今回は、ホテル業界というよりも接客業全般で耳にする「マニュアルは必要だ・不要だ」論争について語ります。

 

 個人的には、マニュアルは必要だと考える方です。

 なぜなら、一定の判断基準は必要だからです。

 

 マニュアル=接客時に使うものと定義されがちですが、接客時だけマニュアルを使うわけではないのです。

 ホテルで言えば、お客様が体調を崩された時(倒れてしまった時やレストラン利用後に食中毒の疑いが出てきた時など)や、クレームが発生した時(主に不当な要求)にも必要です。

 

 接客に関しては、ある程度スタッフの判断にゆだねる事も出来ますが、上記のようなケースの場合は誰が取り組んでも同じ結果が出せる事が非常に重要です。

 例えば、お客様が突然倒れてしまった時、救急車を呼ぶことも大切ですが、ホテル内の誰に報告するか・救急車をどこに誘導するかが決まっていない状態で行動すると混乱することが目に見えています。あり得ないだろうと思うかもしれませんが、複数人で同じ人に対して救急要請するということも起こりえます。(非常時は冷静になれない人が多いものです。)

 

 不当な要求を受けた時は警察を呼ぶ必要もあるでしょう。(不当な要求を押し付ける方はそもそも人の話を聴く態勢ではないことが多く、精神的にも不安定な方の場合、次の瞬間に何をするかが分からないものです。)

 

 このような場面に出くわした時、おろおろしていては何も進みませんが、マニュアルがあればある程度は冷静に物事を進める事が出来ます。非常時こそ冷静に、が重要なのです。

 

 スタッフがパニックになってしまったら、お客様はもっとパニックに陥ります。パニックの連鎖を落ち着かせることは簡単ではないのです。(現に、今も一部地域のスーパーで買い占めに近いことが起きていますが、落ち着いてと言っても聞く耳を持たない・理解が出来ない人が一定数いることが物語っています。)

 

 マニュアルはある種の精神的な拠り所でもあると思います。

 一方で、マニュアルだけに依存することは、自分で考える習慣がない人にとっては良いものとは言い切れないので、そこが難しいところです。

 マニュアルを教える事と、自分で考える癖をつけてもらう、この両方がバランスよく教育されてこそ活きてくるのではないかと考えています。

 

 自分で考える癖がないスタッフは、非常時にマニュアルがあっても慌てると思います。(そもそも、マニュアルの存在自体、頭から消去されているかもしれません。)

 自分で考える癖がない人に対しては、問いかけ(質問)をしてコミュニケーションを取ってある種強制的に考えさせるところまで引き上げないと前に進まないと思っています。(自分で考える癖がないと気付かない人がいます)

 

 教育は難しい…。でも、その成長ぶりを見る事もまた楽しいものです。

元ホテルマンがホテルの朝食ビュッフェなどについて語るブログです。

メルパルク仙台で結婚式を挙げたご夫妻がホテル側の不手際で不快な思いをしたとニュースになっています。

ホテル側が謝罪をしている事からも、事実も多々あるのだと思われます。

一方で、インターネットの怖いところは、こういったミスがあった場合に、ミスをした人の個人情報が真偽不明のまま拡散される事です。

もちろん、不手際は謝罪し、必要に応じて社内で処分が下される事もあるでしょう。

個人的には、あの新婦のご友人と名乗る方のツイートはいかがなものかと思います。
何が問題なのかというと、担当者の名前を伏せ字とはいえど、出してしまっているのですね。

新郎新婦の痛みは私も共感出来るし、元ホテル業界の人間としてとても申し訳ない気持ちがあります。

しかし、個人名を出してしまうと、今の世の中では事実ではない事も含めて、情報がひとり歩きしてしまいます。その痛みもまた、深いものです。

事実ではなかったら、あるいは事実ではない事を書かれて日常生活に支障が出たら、書いた人や拡散した人は責任が持てますか?という話になります。
ミスをした人たちの人生を潰す権利はないのです。

怒りにまかせてしまうと、人間、冷静な判断が出来なくなるものです。
現に、今回の件はどこをゴールにしたいのかがブレているように見受けられます。

精神的苦痛を受けたということであれば、黙って裁判すれば良かったのです。そこで、司法が判断してくれます。

私は、メディアを使ってホテルを責めて、何を得たいのでしょうか?と疑問が残ります。
他人の人生を潰すことに時間を使うことほど、もったいないものはないのです。

個人的には、今回のホテルスタッフもスタッフですが、新郎新婦のご友人もそのスタッフとあまり変わらないのかなと感じます。