元ホテルマンがホテルの朝食ビュッフェなどについて語るブログです。

メルパルク仙台で結婚式を挙げたご夫妻がホテル側の不手際で不快な思いをしたとニュースになっています。

ホテル側が謝罪をしている事からも、事実も多々あるのだと思われます。

一方で、インターネットの怖いところは、こういったミスがあった場合に、ミスをした人の個人情報が真偽不明のまま拡散される事です。

もちろん、不手際は謝罪し、必要に応じて社内で処分が下される事もあるでしょう。

個人的には、あの新婦のご友人と名乗る方のツイートはいかがなものかと思います。
何が問題なのかというと、担当者の名前を伏せ字とはいえど、出してしまっているのですね。

新郎新婦の痛みは私も共感出来るし、元ホテル業界の人間としてとても申し訳ない気持ちがあります。

しかし、個人名を出してしまうと、今の世の中では事実ではない事も含めて、情報がひとり歩きしてしまいます。その痛みもまた、深いものです。

事実ではなかったら、あるいは事実ではない事を書かれて日常生活に支障が出たら、書いた人や拡散した人は責任が持てますか?という話になります。
ミスをした人たちの人生を潰す権利はないのです。

怒りにまかせてしまうと、人間、冷静な判断が出来なくなるものです。
現に、今回の件はどこをゴールにしたいのかがブレているように見受けられます。

精神的苦痛を受けたということであれば、黙って裁判すれば良かったのです。そこで、司法が判断してくれます。

私は、メディアを使ってホテルを責めて、何を得たいのでしょうか?と疑問が残ります。
他人の人生を潰すことに時間を使うことほど、もったいないものはないのです。

個人的には、今回のホテルスタッフもスタッフですが、新郎新婦のご友人もそのスタッフとあまり変わらないのかなと感じます。