元ホテルマンがホテルの朝食などを語るブログです。
現在、親知らず治療中のため、朝食ネタではないですが、ちょこちょこ書いています。
訪日観光客をたくさんの場所で見かけるようになりました。
それだけ、日本に行きたい!という方がたくさんいるのは、非常にありがたいことです。
一方で、急に増えてしまった(ように感じられる)観光客に対して、ソフトもハードも追いついていない現実があります。
ある日の電車内での出来事です。
とある老人が、大きなスーツケースを持った外国人観光客を見つけ、席を譲りました。
これだけなら、とても微笑ましい光景です。
しかし、次の瞬間、私は残念な現場を目撃します。
譲った席近くに立っていた男性を強制的にどかし、スーツケースをそこに置かせたのです。
(よくケンカにならなかったものだと思います)
老人が譲った席は、長い座席のかどの席でした。
その席の横に立っていた男性を、邪魔だどけろと言わんばかりにどかす…
スーツケースを置かせてもらえた観光客もビックリしていました。
老人は必死に日本を楽しんでくれと拙い英語で話しかけていたけれど、観光客の耳には届いていないようにも見えました。
大きいスーツケースはラッシュ時の電車ではスペースをとるので、なかなか難しいところでもあります。
中には、邪魔だなと思われる方もいらっしゃいます。
しかし、今回の場合、ラッシュ時とは言え、電車内は比較的空いていて、男性をどかすほどのことはなくても良かったと思います。
誰かがイヤな思いをするのなら、それはおもてなしの域を超えています。
お互いに気持ちよく生活出来ることがベストなので、日本人の生活を犠牲にしてまで訪日観光客をおもてなしするべきだ、とは全く思いません。
おもてなしって簡単な側面がありますが、突き詰めていくと、奥が深いものです。