ワード氏の「死後の世界」には実に深いことが述べられている.ワード氏が霊界にいるL氏と通信し合っている様子が記録されている.今回は先ずその一節を示す.

「どーじゃ,この寺院の模型を見るがよい.実に見事なものではないか!様式は文芸復興期のものであるが,従来地上に表れた何れの寺院よりも立派なものじゃろうがな...現代は如何にも俗悪極まる時代なので霊界の思想は容易にそれに通じない...中世時代に立派な建築物その他が出現した所以もここにある.中世の人間の方が余程物質かぶれがせず,従って霊界のインスピレーションに対して遥かに感受性を持っていたからである...」

ここで,「中世時代」とあるが,西暦1100~1600年頃であろうか?その時代は霊界と地上との通信が割と容易であった.現代のように物質偏重主義の指導者や科学者が大手を振って各所で支配しているような状態ではなかったのである.この本が書かれたのが今から100年程前であるから,第1次世界大戦の時代にあたる.その当時,地上は戦争の所為で現在よりも荒んだ雰囲気であったに違いない.
 上記の霊界通信が事実であるとすると,今から数百年程前の古い建物の作りや音楽・芸術作品のどれもが,現在のものに比べて実に優美で素晴らしいものばかりである事の説明が付くのである.ゴシック建築とは例えば次のサイトにあるような数々の世界遺産のことである.


ゴシック建築
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E5%BB%BA%E7%AF%89

     
      ノートルダム大聖堂の内部


数百年前の中世時代,人々は霊界に存在するある種の拠点から通信される建築・美術・音楽の情報をいとも簡単に入手することが出来たのである.一方で,現在,我々が普段生活していて容易には見えないし気付かないが,ある種の霞(かすみ)が地上全体を覆っている感じがある様である.また,宇宙学教室創始者の田原澄女史は宇宙の神々様や他星の優良宇宙人との交流を深めていくにつれて,地球地上世界が凄くどんよりとして霞んで見えるというふうに頻繁に述べておられた.このことは一体何を意味するかである.
 やはり,歴史上頻繁に起こった世界的な大戦争やタルタリア帝国の崩壊があった1816年頃の事件と大いに関係していると私は考える.その件はこのブログでこれまで頻繁に話題にして来た.
 


特に,鹿児島のタルタリア文明遺跡については注目に値すると思う.
 


更に,Youtuberエンドゥ氏は既に5年前にはこのことについて指摘しておられた.中世のある時期に異次元からの侵略戦争が起こり,悪魔に支配され始めたとする絵画が各地に残っているようである.それに関する重要な動画があるので次に示す.

私たちの世界を侵略した存在とは?すでに起こっていた闇の黙示録!!!

 

      侵略者?(8:30~)


この絵画に表れている幾つもの侵略者か悪魔?の絵は一体何を意味するか?当時の地球地上は割と平和で空気が澄んでいて,まだ霞はかかっていなかった.だから,宇宙から飛来して来た悪魔の姿がありありと見えたに違いない.悪魔とは宇宙学教室の御神業を攻撃して来た邪神・邪霊のことだろう.そういった姿を見た当時の絵師が絵画に残したのである.そして,悪の勢力による支配が開始されて10年20年と経過するにつれて,次第に地球の空気が汚濁して来て荒々しいものとなり,最早そこに住む人間が悪魔の姿さえも観ることが出来なくなってしまったという事なのだろう.
 2025年現在,旧来の権力者が次々と逮捕失権しつつある所為で,今後世界は増々大混乱を迎えるだろう.その大混乱が人類の大規模な滅亡に繋がるかも知れないが,それをうまく切り抜ければ,いつしか地上世界はまた澄み切った空気に戻り,空中に浮遊している悪魔の姿に人々が容易に気付くようになるだろう.そうすると,悪魔連中もこれまで通りの悪さをそう易々と執行できなくなるに違いない.そこから,愈々地球人類は霊界におられる天使との個別の通信が実行できるのである.その為には,やはり,基本は「洗心」である.地球人類の各々が心を正さずして中世の良き時代の再来は望めない.洗心こそが宇宙の真理なのである.

 


文献
1) John Sebastian Marlow Ward・浅野和三郎 訳:死後の世界,潮文社,pp.116,(1985).