前回の病気と心の関係については大変好評を得たと思う.

 

 

関英男先生は当時の月刊誌「宇宙の理」にある恒例のコーナー「人事相談」を毎月お読みになり,学徒が教祖であるところの城戸縁信氏に対して相談する毎回の内容とその解決策を蓄積したものをデータ化なさった.今回はその人生相談の中で注目に値するものを抜粋して記すことにする.
 
来書
   三重県  ○○○○ (宇宙学の学徒 この月刊誌の購読者)
前略 (中略) 小生,小さい時から痔病で悩んでいます.2年程前に手術をしたのですが,思わしくありません.排便時の苦しみは何とも言えません.心の中の何を反省して,どのようにすべきでしょうか,お教え願います.


お返事 (城戸 縁信 氏)

拝復 早速お答え致します.
 小さい頃からの病は,今世としてはその原因の殆どが,その子の親にあります.しかしその子がその病で苦しむのは,その子の先々の世で,その親と同様な性格であったことを物語り,類似性索引の法則とでもいうべきか,波長の合う者が親の子として生まれ出ることが分かります.
 またこれが親だけの責任であるものならば,大体17-18歳から遅くとも20歳頃までに治っている筈ですが,そうでないところから,やはり本人の性格が決定的要因として見られます.しかしその客観的な見本として御両親の性格をも参考にされる必要があります.
 痔病の原因は大体次のようです.
1. 焦燥感 (あせり)の激しい人
2. 居たたまれぬ境遇にある人 継母,義理,不知,嫉妬,厳格,就職不安等
3. 金,物,愛情,汗(労働)等を気前良く出さぬ人
4. 事後処理の悪い人
5. 自己保存欲の強い人 金などを貯め込む人
6. 陰徳を積まぬ人
上のうち,ご自分がどれに当てはまるかを正当にお考えになり,それを反省されれば治ります.(以下略)


再来書

前略 (中略) ...私は御指摘の通りの性格で御座いました.特に,御回答の3.4.5.6.項が最も反省する点であります.以後心にこの教えを守るように努力しております.痔病の方は徐々に回復に向かっております.今後ともよろしくお願いします....


このように,城戸縁信氏自身の長年の経験と,宇宙学教室の創設者田原澄女史がなされたことなどから総合的に判断し,学徒に対して適切な対処法をお示しになったのである.相談料は基本的には数千円であったが,余裕のある学徒は10-20万円を定期的に御寄付されておられた.そのようにして,宇宙学教室が継続されていたのである.
 ところが,私は数年前に諸事情により既にこの月刊誌の購読を辞めた.理由は様々だが,やはり令和になり,昭和から平成にかけての城戸縁信氏の時代からは雰囲気が大きく変化してしまっていたのが大きい.特に,大御所の論客の視野の狭さに対して私はもう我慢ならなかった.

 

 

まあ,そういう訳で,この地球文明に本物の神の真の真面な御教えが授けられた時期というのは,城戸縁信氏が生きていた時代以外には殆ど存在しないのである.したがって,本ブログの読者は私がこれまで記して来た御神示を再度読み返し,天におわして宇宙学に今現在も関わっておられる方々に感謝の念を捧げなければならないのである.オカネは必要ない.今その場で,我々日本人の現在の境遇に対してただ只管有難さを思うのである.ここで何度も示して来たが,基本的理念は「洗心」である.

 

 

そして,周りの方々に向けて「御諚流布」を実践してみるべし.

文献
1) 城戸縁信:人事相談,宇宙の理,ザ・コスモロジー Vol.90,pp.29-30,(1980).