自分の理想とすることを実現する為に日々努力することはこの地球文化では良しとされている.ところが,宇宙文明の常識からすると,大きな間違いのようである.理想的な社会を実現させる為には先ずは「我」を取り去れとのことである.これが中々難しい.宇宙創造の大神様の御教えを守るよう努力する事が本来の人間の生き方らしいのであるが,現在のこの下劣な不良文明では至難の行である.まあ,だが何れの日にか地上に残される極一部の人々が実践できるようになるのだろう.では記す.

  御神示No.45 「自己完成を目指す非」取次の神より

 過般に度々申せし如く,地球人類は太陽系内外の優良星界の厄介者達が「洗心」を命ぜられて地球に降ろされし者達多きなり.此の者達先ず「我欲」を捨て去る事第一義たり.然るに,重要なる役割を有する日本国に仏教伝来し,自己完成の教義を流布為したるは是大いなる誤りの一つなり.
 往時,釈迦は生老病死の苦縛より解脱せんと志し,艱難苦行の後正等正覚*1を得たりと為すも是誤りなり.生老病死は人間進化の為に存在為すものにして,生死は地上肉体転生の御定めなり.老病は其の者の精神内容の表象なりて,自己反省の為のものなり.此の理を悟れざりし釈迦の残したる教義を後々の仏教学問僧達捏造して汗牛充棟*2の如く為したり.其の根幹に「成仏*3」と申して人間の最終目的を解きしなり.是,人間自己完成目的の意なりて,是大いなる誤りなり.
 此の誤りを端的に申せば,己が身を低く持することの重要性を教えざる自己完成は自己満足の最たる境地にして己耳人格完成為したりと為す驕傲慢心の波動を発する心なり.此の驕傲慢心の心に邪神・邪霊這入りて或る者は霊能力備わり其の能力にて超常現象を起こして衆を集め,或る者は邪神の力にて歪みたる教義を展開為して欲深き亡者を集め,是等が夫々邪神・邪霊の力にて宗教教団を興す等為すなり.但し過般に説きし如く無欲にて大悟為したる親鸞・良寛は別なり.
 今日,地球上には誤りたる教説を為す宗教林立し,悪波を蔓延せしめる有る源流如斯なり.此の悪波即ち邪神邪霊なりて,我欲強き者に這入りて災害・障り・不調和等人間の思考・行動に悪影響を及ぼすなり.
 天台*4は「一念三千こそ成仏の道なり」と説きしは誤りなり.宇宙創造神の御諚を固く守り生くる者こそ諒成道を歩む者なり.地球人類は優良星界の暮し*5をこそ見習うべし.
  昭和58年7月11日 未明  神示


*1 しょうとうしょうがく →生死の迷いを去り一切の真理を正しく平等に悟ること.
*2 かんぎゅうじゅうとう →沢山の書物がある事
*3 じょうぶつ →悟って仏になる事
*4 天台宗

 

*5 御神示「優良星界人の暮し」

 

<解説> (Shinmoedake2011による)
・以前述べたように,地球人類の大半は太陽系内外の優良星界の厄介者達が「洗心」を命じられて地球に降ろされた者達の子孫である.
・地球地上に降ろされた者達は先ず「我欲」を捨て去る事が第一義であった.
・しかし,重要な役割を有する日本国に仏教が伝来してしまい,自己完成の教義を流布したのは大きな誤りであった.
・嘗て,釈迦は生老病死の苦労束縛から解脱しようと志し,艱難苦行の後,生死の迷いを去り一切の真理を正しく平等に悟ったが,これは誤りであった.
・生老病死は人間進化の為に存在するものであって,生死は地上肉体転生の御定めである.
・老病はその者の精神内容の表象であって,自己反省の為のものである.
・この理を悟れなかった釈迦の残した教義を後々の仏教学問僧達が捏造し,沢山の書物を作成して残した.
・その根幹には「成仏」といって人間の最終目的を説いている.
・しかし,これは人間の自己完成を目的とする意味であって,大いなる誤りである.
・この誤りを端的にいえば,自己の身を低く持することの重要性を教えない自己完成は自己満足の最たる境地である.
・自分だけが人格完成したとする驕傲で慢心の波動を発する心である.
・この驕傲慢心の心に邪神・邪霊が憑依して入って来て,或る者には霊能力が備わり,その能力で超常現象を起こし大衆を集め,或る者は邪神の力で歪んだ教義を展開して欲深い亡者を集め,これらが夫々邪神・邪霊の力で宗教教団を興す等をしたのである.
・但し,以前説明したように無欲で大悟した親鸞・良寛はこれとは別である.(親鸞・良寛は死後極楽へ行っている.縁信氏)
・現在,地球上には誤りが多い教説をする新興宗教が林立し,悪波を蔓延させている源流となり果てている.
・この悪波は,即ち,邪神・邪霊のことであって,我欲が強い者に憑依して入って来て,災害・障り・不調和等の人間の思考・行動に悪影響を及ぼしているのである.
・天台は「一念三千こそ成仏の道なり」と説明したが,これは誤りである.
・一心熱心になって暗く厳しい修行に励み,お経を唱えるというのは如何にも宇宙に通じるとされがちが,そのうち自尊心や自惚れ心が出て来て,結局良くないのである.
・やはり,宇宙創造神の御諚,即ち,「洗心」「四句御箴言」「大調和の心」を固く守って生きる者こそが本当の正しい道を歩む者である.
・地球人類は優良星界の暮しをこそ見習わねばならない.

 今回の御神示は宗教の誤りに関する内容であった.我々は当たり前のように仏教を良しとして受け入れて生活しているが,実は宇宙創造の大神様の御教えから逸脱する考えが内在していたということが凄く分かった.それにしても,お釈迦様とは如何なる人物であったのか,二千年以上前の人であるので,最早想像も出来ない.ある種の超能力を発現して人々を導いていたようではある.以前の御神示でもそのことが記されている.

 

 

「汝等知る如く嘗て釈迦,基督等,超常現象を行いしなり.」

また,足立育朗氏は著書「波動の法則」の中で次のように述べている.

 

 

「仏陀は⑤(COSAL)帯層までと同調可能だった」

要するに,お釈迦様は神の想念波動の一部と同調出来る程高次元の優れた能力を持っていたということである.
 しかしながら,今回の御神示では仏教の中で最も重要な間違いが指摘されているのである.宗教は凄く深いし,我々には理解が到底追い付かない面も多々ある.「仏教」を「科学」に置き換えても状況は似ていると謂えよう.科学者は自らの狭い専門分野に埋没して幼稚な唯物的な研究が成就すればそれで満足できるという自らの傲慢さを恥ずかしげもなく披露して生活しているのである.しかも,その精神は2000年以上前のお釈迦様の時代よりも遥かに劣って低級であるに違いない.そういった「科学」に関わっている現役の大学教授や名誉教授,自称客員教授らのふざけた態度は直ちに改められねばならない.実は,私はこの事を既にこのブログの立ち上げのときに指摘している.

 

 

ここでもう一度原点に返り,宗教のインチキと科学文明の在り方を自他に問わねばなるまい.

引用=城戸 縁信:自己完成を目指す非,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.131,(1983).