以前,この地球文明が紙幣硬貨の「お金」に支配されているということについて述べた.

 

 

その中で,火星や金星などの優良星では地球先進文明にとって常識の「金銭」とか「金融」の仕組みがないということが述べられた.では,一体優良星では人々がどのように生活しているのだろうか.今回はその全貌について詳らかにし,地球文明と比較してみよう.次の御神示は昭和54年に故城戸縁信氏が他星に住む神の如き宇宙人から受信し,宇宙の理誌に掲載された御文である.

  御神示No.40 「優良星界人の暮し」 取次の神より

 三次元に存在する惑星・衛星は,此の広大無辺なる宇宙空間に無数と覚しき数に及ぶなり.是等惑星・衛星の殆どに,様々な発展段階に有る人類が生息為し有ること過般に述べし如くなり.此の銀河系島宇宙にては,其の惑星・衛星の約三分の一の星が優良星に位置し,汝等地球人が申すところの理想郷にて暮らし在るなり.此の理想郷は初発より其の星が理想郷として存在せしものには非ざりて,其処に棲む人類が,自ら宇宙の法則を発見為し,其の努力に拠りて築きしものなり.
 此の取次の神は汝等地球人類が滅亡の周縁に立つを傷懐*1し,特に此の度は太陽系内外の優良星界人達の協力を得て,其の暮らしの如何なるやを地球社会と対比して述べ,汝等地球人類の未来像を念頭に懐*2かせ,如何にすれば地球も是くの如き理想郷を得んやとの思索を練らせんが為なり.斯,詩をもって伝えん. 

 親愛なる太陽は昇り
 山裾に棚引く霞は早や薄らぎ
 樹々に遊ぶ小鳥たち
 盛んと今日一日の生命の勇躍を告げん
 是くして生きとし生けるものの上に
 歓喜と祝福の晨*3来たらん
 人々は生かされ有る感謝の意*4を
 同朋の幸の為に喜びて捧げん
 彼等には終生の専門なく
 また終生の職の定めもなく
 是を教えんと為す処もなし
 然れど自らの相応しきを知りて捧げん
 作物の収穫時には悉ゆる人々集まりに来たり
 豊作の賛歌と共に作業は進む
 たわわに実りたる果実は
 一段と色採と芳香を放ち
 喜びと共に人々を迎えん
 野菜は緑豊かに葉を広げ
 喜びと伴に人々を迎えん
 果実も野菜も
 人々に食せらるることに依り
 それが果実・野菜であるよりは
 より高次の奉仕を遂げん嬉しさの余りなり

 人々は宇宙旅行を好むなり
 この旅行の為の大型宇宙船は
 各星々に幾千台と備えあり
 この大型宇宙船はいと快適に内装し
 一度に数万人を乗せ
 宇宙の神秘を見学し
 同朋の棲む他の遊星を訪れん
 何れの星にても来訪者を歓迎し
 喜悦を偕*5にし
 皆旧知の友とならん
 凡ての人々は数年毎にこの喜びの機会を得ん
 彼等の科学技術は素晴らしく
 その大型宇宙船も円盤も
 三次元空間を四次元の如く飛び交うなり
 その動力源は
 操縦士の想念の力と高度な科学力なり
 この想念の力は
 大神様との一体感より出発為したる
 叡智漲る絶対信の心なり
 この科学力は
 その天体の高次元波動との調和力なり
 是くして大型宇宙船も円盤も
 数万キロを一瞬に移動せん
 これ如何に速くとも
 これに載りたる操縦士も乗客も
 これ其の乗り物との高次元波動に於て
 完全に調和する故
 何の抵抗も感ずることなく
 いと快適に旅を楽しまん

 また彼らは歌を好むなり
 彼等の唄は親愛の表現なり
 大神様を讃美し
 愛を唱和し
 人々の至福を称美せん
 或いは高く或いは低く意の儘に謡*6う
 その声は天女の如く美しく
 楽器も楽譜も必要なく
 唯,自在に謳わん
 歌は愉悦の表現なり
 歌は親愛の表現なり
 彼等は舞踏を好むなり
 野に山に街に
 人々の寄る処舞踏あり
 友が歌い友が舞う
 或いは速く溌剌として舞い
 或いは遅くいと優雅に舞う
 友の歌にあわせ人々自在に舞い踊る
 生ある愉しさのあまりに舞い
 愛ある悦びのあまりに舞う

 彼等の世界は恒久平和と共にあり
 全体が完全なる一個の生命体の如く
 愛と調和に満たされん
 その社会機構に一切の矛盾なく
 その星の人類全体が
 一つの完全なる生命の流れの如きなり
 其処には国会なく
 王政もなく
 一切の国家機関は無論なく
 国境なく
 防衛組織等無論なし
 また人を裁く処もなく
 人を取締まる処もなく
 医療・保健機関もなく
 如何なる養護施設などもなく
 保養・娯楽設備も無きなり
 また如何なる競技もなく
 その施設無論なく
 如何なる競争も無きなり
 人々唯和気藹々と暮らすが故に
 世を統治する者の必要性なく
 支配者も被支配者も非ざるなり
 人々は唯秩序整然たるが故に
 許可・認可・諸制度の必要性なく
 人間の自由を限る一切のものなし
 人々は唯自他共に一体になる
 本来相*7を知るが故に
 境界を設ける必要性なく
 自己防禦の必要性等無論なきなり
 況して罪を犯す者一人として無きが故に
 人名を登録する必要性なく
 人名を付ける必要性すら無きなり
 彼等は宇宙の法則と共に生くるが故に
 病を生ずる者一人として無く
 常住健康そのものなるが故に
 医療・医薬の必要も無きなり
 彼等は宇宙の法則に忠実なるが故に
 不自由なる身の者一人として無く
 養護施設などの必要性も無きなり
 彼等は生活そのものが楽園なるが故に
 演劇・芝居・家元制度の類は一つもなく
 唯一人として不満を起こす者なきが故に
 保養も娯楽も必要なきなり
 (続く)


*1 しょうかい →いたみ悲しむ
*2 いだ
*3 あさ
*4 こころ
*5 とも
*6 うた
*7 そう→本当の姿

<解説> (Shinmoedake2011による)
・三次元に存在する惑星・衛星は,この大宇宙に無数に存在している.
・これらの惑星・衛星の殆どに,様々な発展段階に有る人類が生息していることは以前何度も述べて来た.
・この天の川銀河で,その惑星・衛星の約三分の一の星が優良星であり,お前等(我々)地球人が言うところの理想郷で暮らしている.
・この理想郷は最初からその星が理想郷として存在していたのではなく,そこに棲む人類が自ら宇宙の法則を発見し,その努力によって築いて来たものである.
・この取次の神はお前等(我々)地球人類が滅亡の周縁に立つ姿を見て悼み悲しみ,特に,この度は太陽系内外の優良星界人達の協力を得て,その暮らしがどういったものなのかを地球社会と対比して述べることとする.
・お前等(我々)地球人類の未来像を念頭に思い描かせて,どうすれば地球もこのような理想郷を得ることができるかの思索を練らせる為である.
・以下,詩でもって伝えよう. 
・まず,我々大方の地球人は文明社会が成熟すれば大都会に発展して行くというふにイメージしている.ハリウッド映画の影響で,例えば,「Back to the Future 2」で描かれた未来のアメリカには車が空を飛ぶような大都会の先進技術が見られた.ところが,この御文にはそれとは似ても似つかず,先ず大自然の様子が描かれている.優良星界とははっきり述べると極端な「田舎」「田園風景」である.人工物が殆どない.この点が先ず我々が地球の支配者ゴロツキ金融権力者に騙されている大きな事実である.
・次に,宇宙旅行を楽しむ情景が描かれている.田舎風景から急に先進科学技術について述べられている.どうやら,惑星間飛行の為のUFOは我々が今取り組んでいる科学文明の先にはないのである.この事は以前このブログで幾つか述べた.

 

 

 

・人々は喜びのあまり歌やらダンスに興じるのが基本的な生活習慣になっている.何も心配事がない文明に住めれば,誰もが歌って踊りながら愉悦の日々を送れるではないか.
・次に,国家とか統治機構について述べてある.どうやら,我々地球人類はあまりにも国境やら他国との関係性に拘り過ぎるあまり,惑星地球に住む人類という認識が皆無なのである.これもおかしな権力集団が人間を洗脳し続けた結果である.ここに述べられているように,本来この宇宙に存在している人間がどの惑星を選んでどうやって過ごそうが自由の筈だ.そういう大きい視野で本来の文明の在り方を考えてみることが大事である.

 以上,今回の御神示では本当に素晴らしい世界観を示された.現在の零落れた惑星地球文明社会が優良星界の仲間入りを果たすにはどうすればいいか?それには先ず真の宇宙情報を知り,地球の現状をしっかり正しく認識することから始めねばならない.

 

 

引用
1) 城戸 縁信:「優良星界人の暮らし」,宇宙の理,No.107,ザ・コスモロジー,(1981).