次の文章は数年前若者向けに私が書いた文章である.一部で幼稚な表現があるが御容赦願う次第である.

 

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 お金のない世界を実現しましょう.いえ,別に皆で貧乏生活をしようと言っているのでは御座いません.お金の仕組みを根本的に見直しましょうという意味です.世界中で通貨は使用されているし,生活をするにもお金がないと衣食住を満足させることが出来ないというふうに皆さん考えて仕舞いがちです.然し,お金がある所為で様々な深刻な弊害があります.

 例えば,宗教です.宗教はお金を集めて神殿や仏閣を立てて祈ります.宗教によっては神父や聖職者の給料の為に信者がお布施と称して財産を分捕られます.そして,現在その宗教が政治や司法の場にも幅を利かせています.我々がお金の奴隷として生きて行く為に宗教のネットワークを通じて支配されています.政治家には必ず献金と称する所謂賄賂が国際金融資本家の勢力から宗教を絡めて渡されます.多くの政治家は国民の為ではなく国際金融資本家の為の政治をします.その政治家は大多数の国民が苦しんでも頓着せず,金持ち集団からの献金が自分の懐に入ることを望んでいます.自分さえ潤えばいい,他は知ったことではない.

 また,抑々戦争とはお金儲けが目的です.戦争によって武器が大量に売れます.死の商人と呼ばれる集団がお金を使って戦争を起こそうとあらゆる国家に働きかけます.国民はマスメディアに騙されて戦争を容認します.戦争で多くの人々が亡くなり疲弊した陰で宗教を隠れ蓑にした国際金融資本家の連中が大儲けします.このような手口がこれまで歴史的に長年行使され嘘のテロ事件が捏造されて,第二次世界大戦等の大規模な戦争に繋がってきたわけです.根本的な原因は人々がお金に対する慾を捨て切れないからです.

 紙幣とは紙切れのことです.信用創造という幻想に人々が騙されている間は一万円札が一万円の価値になるのです.実際の価値は一万円札であれば20円に満たないとされています.お金なんか信じるかという時代が数千年前にありました.その頃,世界は平和でした.数千年前お金の仕組みを作って人々を離反させ戦争させて地上世界の支配を勝ち取った勢力がいます.その連中が今でもこの日本や世界のあらゆる地域で跳梁跋扈しています.この現状を貴方々は許せますか?私は許せないです.この社会の仕組みについて深い処まで分かってくると今の儘ではいけないと思うようになります.だから,21世紀は人類が皆でお互い手を取り合いお金に依存しない新たな生活形態を創造していかなければならないのです.

 ところで,お金のない世界は本当にこの宇宙に存在しているでしょうか?別の惑星に目を向けてみましょう.次の話は単行本「アミ 小さな宇宙人 エンリケ・バリオス著」からの抜粋です.宇宙人アミが地球人の子供ぺドゥリートに他星の様子を説明している場面です.

 

 第9章 宇宙の基本法 オフィル星にて…

ペドゥリート:「アミ,ところで見渡したところどこにも金網が張ってないようだけど,一体どうやって自分と他人の土地の区別をするの?」

アミ:「その必要はないんだ,ここでは全てのものが皆のものだからね…」

ぺ:暫くの間,考え込んだ.「じゃ誰も進歩することに関心を持っていないの?」

ア:「言いたいことが良くわからないな.」

ぺ:「他の人に差をつけて抜け出ることだよ.」

ア:「より高い進歩度を持つことかな,それなら,精神訓練があるけどね.」

ぺ:「その度数の事じゃないよ.」

ア:「じゃなんなの?」

ぺ:「人より余計に持つことだよ.」

ア:「余計に持つって何を持つんだいペドゥリート?」

ぺ:「お金だよ.」

ア:「でも,ここにはお金は存在していないよ.」

ぺ:「じゃ,どうやって物を買うの?」

ア:「売り買いはしない.もし誰かが何か必要なものがあったら,行って持ってくる…」

ぺ:「なんでも?」

ア:「うん,必要なものをね.」

ぺ:「どんなものでも?」耳に入ってくる言葉がとても信じられなかった.…

 

 このように,他の惑星ではお金の仕組み等存在しません.この物語は一説では作者エンリケ・バリオス氏が高度に発展した別の惑星文明の宇宙人からテレパシーを受信して考えを伝授されたとされています.他の惑星では皆が他の人の為に生活をしているので,自分のことは他の人が面倒を見てくれます.そこには我欲や独り占めや競争闘争,或いは,戦争等は一切生じません.愛情溢れた明るい暮らしをしている訳です.お金が存在しないので勉強して競争して多くの給料を得ようと熱心に頑張る必要はありません.スポーツで争って勝った側が優越感に浸り,負けた側が屈辱感を味わうということもないです.また,知識を得ようとするなら別の方法で瞬時に宇宙情報センターにアクセスして詳細を知ることが出来るとされています.

 扨て,次の詩はザコスモロジーの故城戸縁信氏が自動書記で取次の神様から伝えられたもので,優良星に住む宇宙人の常識的な日常を記したものの極一部です.

 

 「優良星界人の暮らし………常に過不足なく物資は補給され悉ゆる物資は天与の物として大切に使用するが故に不必要な物の生産は為さざるなり.故に,実働時間は僅少なり.是,恒久に恵みある所以なり.聖なる大地より得たる生産物は生産地より加工地へ加工地より消費地へ流れの如く運搬されん.人々は無欲の心にて暮らすが故に唯一人も奢侈に流れる者なく互いに相手を尊重するが故に唯一人も驕傲の心を起こす者なく互いに相手に親愛を以って尽くすが故に唯一人も不信の心を起こす者なきなり.人々は唯,相互信頼の基盤の上に暮らすが故に通貨・貨幣の必要性なく盗難の起こる心配なく貴金属・宝石類偏重の気風なく金融機関等,無論存在しなきなり.人々は己耳を利する事を慮わざるが故に一切の営利事業なく如何なる法人組織もなく如何なる労働組合も存在しなきなり………….」

 

 このように,お金の無い世界は優良惑星の文明では最早常識です.ところが,この地球では何故かお金に人類が支配されています.何故でしょうか?ヨーロッパの大金持ちロスチャイルド家の代表は以前「お金の仕組みはある種の社会実験である.」と白状しています.ロスチャイルド家とは隠れた資産家でアメリカのロックフェラー家など他の金融財閥の名士と共に世界の富の殆どを所有しているとされています.このロスチャイルド家がこのように述べているということはこれが真実であり,即ち,我々一般庶民は彼らのような一部の大金持ち,及び,それに連なる大企業に関わる人々にとっての社会実験の奴隷として存在しているということになります.私は絶対に奴隷で居たくありません.誰にも支配されたくないし,また,誰も支配したくはない.皆さんはどうですか?以上のような事実を受け入れても,なお,お金の世界で長く生きていたいですか?

 最後にUFOに乗せてもらってティアウーバ星を訪れたミシェル・デマルケ氏の著書から引用します.ティアウーバ星の宇宙人タオが次のように語っています.

 

 地球における本当の危険は最も重要なものから言うと,第一にお金,第二に政治家,第三にジャーナリズムと麻薬,第四に宗教です.…

 

 以上のように,この地球での諸悪の根源はお金です.地球に住む我々が宇宙の知的人類と深く交流する為には逸早くお金の頸木から解き放たれなければなりません.その為にはお金を得る為に生きるのではなく,他に奉仕することで幸福を得る事に焦点をあてた生き方を探ってみる必要があります.

 

参考図書
1) エンリケ=バリオス著・石原 彰二訳:アミ小さな宇宙人,徳間文庫,(2005).
2) 城戸 縁信:「優良星界人の暮らし」,宇宙の理,No.107,ザ・コスモロジー,(1981).
3) Michel Desmarquet: Thiaoouba Prophecy, (1993). 邦訳 ミシェル=デマルケ著・ケイ=ミズモリ訳:超巨大宇宙文明の真相,徳間書店,(1997).