スウェーデンボルグについては以前話題にした.医学生理学や機械工学・化学などの一般の科学技術分野の研究だけに留まらず,神秘主義や霊界探訪の記録を数十冊もの著書として世に広めた大偉人である.もし,現代にスウェーデンボルグが生きていたならノーベル賞を20以上の分野で獲得しただろうと言われている.

 

 

 ところで,最後の審判というのは宗教界でよく話題にされるのだろうか.スウェーデンボルグの著書「霊界からの手記」によると,

「最後の審判は地球の最後,或いは,人類の滅亡ということではない.天国と地獄のバランスは人間にとって不可欠な生存条件である.そのバランスを回復させる為に行われるのが霊界での最後の審判である.その最後の審判が今までに3回起きた.第1回目がノアの大洪水の直前,第2回目がキリスト誕生直前,第3回目が1757年である.洪水前やキリスト誕生前は地上での腐敗堕落が長い間に亘って蓄積された結果,霊界のバランスも崩れていたのである.」

とある.第1回目がノアの大洪水の前に行われた.ノアの大洪水については以前このブログで御神示に基づいて話題にした.

 

 

確かに,人心が腐敗して権力者の傲り高ぶりが頂点に達しつつあったというような様子が取次の神様によって述べられている.
 次に,第2回目のキリスト誕生についてはミシェル・デマルケのThiaooba Prophecyで述べてある.天秤座にある優良星のエホバ星から使者としてキリストが地球に御降誕されたというのが事実である.それだけ,地球地上が乱れていたということである.天の川銀河の中で最上級優良星界宇宙人が鎮座されているエホバ星からの使者がイエス・キリストであるので,よほど,地球の人民が悪想念を出し捲って他の惑星にも悪影響を及ぼす程であったに違いない.
 そして,第3回目は1757年とあるが,これは一体どういう意味だろうか?人心が乱れていたのか?日本では通史では江戸時代元禄文化ということになっているが.さては,この第3回目の最後の審判がタルタリア帝国滅亡に繋がったのではないか?4次元のことは数十年後に3次元に現実化する.1750年代に霊界で起こった最後の審判が1816年に核戦争という形でタルタリア帝国滅亡という3次元での現実になったのではないか?スウェーデンボルグが経験した1757年の霊界での最後の審判では,霊界の中流階級とされる霊国が玉石混淆の状態で乱れていたところ,神の大鉄槌により悪魔は地獄に落ち,良識ある霊魂は天国への道を歩み始めたのである.そうすると,タルタリア帝国滅亡は3次元世界で行われた神による大鉄槌であったとなる訳である.ということは,我々良識ある日本人にとっては生命が進化のサイクルを歩む上で正しい道を示してくれたという意味になるではないか?タルタリア帝国については以前話題にした.

 

 

タルタリアとは日本を含む北半球の多くの国に跨る大帝国であった.日本の古い文化がその特徴を退化させ他の国々に同化しつつあり,古い神武天皇からの皇位の継承も危うい状況だったのではないか?
 神武天皇の数代前の瓊々杵之命が神霊星界通信記録で次のように述べている.

  神霊星界通信記録 第3巻

 冒頭 瓊々杵之命*1の御言葉

(優良星界人) 優良星界基地より瓊々杵之命のお出まし.
(紀元節,雲に聳ゆる高千穂の曲奏楽)
(瓊々杵之命) 大和民族に生まれ,宇宙創造の大神の御存在の解らずして今日まで生きられたことは甚だ残念なことなり.日本は大和の国なり.すなわち地球の中心の国なり.その大和民族が欧米の思想に感染れ*2,総ての誤りの心を神界より眺め,何とも言えない心持なり.本年は優良星界と交流できる地球に変わったなり.欧米の思想にかぶれることなく,心を調え,宇宙学を学び,大和民族として恥ずかしくない国民に帰られい.
(雲に聳ゆる高千穂の曲奏楽)
(優良星界人) 瓊々杵之命の御言葉を終ります.


*1 ににぎのみこと
*2 かぶれ

「西洋かぶれ」とは明治維新後に明治新政府が西洋文化を急速に取り入れた結果生じた歪のことではなく,18世紀後半から19世紀初頭にかけてタルタリア帝国で西洋化が極度に達してしまった所為で生じた日本人のアイデンティティーの喪失危機のことではないか?ということは,明治維新は19世紀に起こったことを隠す為の単なるカモフラージュに過ぎない.
 以上により,要するに,霊界での最後の審判から現界の当時の様子を推定できるし,また,今後将来に亘って何が起こるかも予想できるだろう.1989年に取次の器械が神から言い渡されたのは,「益々厳しい状況になる」ということである.ということは,その当時霊界で猛威を振った邪神・邪霊の攻撃などの現象が,数十年後に現実化するのであるから,そろそろ,3次元の悪しき勢力が姿を現して地球を攻撃してくるに違いない.或いは,現在既に攻撃されているのだが,我々の知らない処で慈悲深い強い勢力が守って下さっているのかもしれない.

文献
1) エマニュエル・スウェーデンボルグ著・今村光一抄訳:完全版スウェーデンボルグの霊界からの手記,経済界,(2007).
2) Michel Desmarquet: Thiaoouba Prophecy, (1993). 邦訳 ミシェル=デマルケ著・ケイ=ミズモリ訳:超巨大宇宙文明の真相,徳間書店,(1997).
3) 高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第3巻,宇宙学教室叢書第7号,(1972).