毎週NHKで歴史に関する番組が幾つか放送されているが,大抵その話題は戦国時代か幕末のとあるエピソードが中心である.数千年前のことなど全く話題にならない.しかし,我々日本人にとって最も重要な時期が天孫降臨の時期,即ち,3,000年から5,000年前の時代である.この古い時代のことが書物に殆ど残されていないので歴史研究家といわれる大学教授らはあまり研究の対象にしない.ところが,所詮書物に載っていることなど,後の世に誰かがその時代を都合よく書き記しただけであって事実であるとは限らない.我欲逞しい不良人間なら,権力を維持する為に平然と嘘の歴史を書けるのである.我々が学校で習ったほぼ全ての歴史が嘘と歪曲に塗れている.
 ところが,今回の御神示は世に溢れる「歴史」というものを根底から覆す内容を含んでいる.早速読んでみよう.

  御神示No.3「現生人類の先祖」 (取次の神より)

 今を去る五千有余年前,地球地上各地に数千年乃至数万年間続きし文明ありしなり.嘗て薄雲にて覆われし空は,是等の文明の発達に伴い徐々に雲厚く垂れ籠め,寒暖の差激しくなり,人々の寿命愈々縮まり百数十年を数えん耳*1となりしなり.時に物質文明地上各地にて益々栄え,殆どが王の支配為す処となり,富める者達金銀財宝にて飾り,芸術に凝り奢侈*2に流れ,貧しき者達将に赤貧洗うが如くにして人心の荒廃都市文明の発達に伴いて甚しき様相を呈せしなり.
 地上各地に於ける是等の文明が愈々爛熟期*3に入りたる五千有余年前,寒暖の差愈々激しさを増し,処々に大旱魃生し,各地にて人々は石畳を敷き詰めたる社殿の境内に集いて雨乞いを為すに至りしなり.不平等貧富の差愈々激烈となり加うるに打ち続く大旱魃は人心に極度の混乱と恐怖を齎らし,人民は容赦なく互いに憎しみ,嫉み,猜み,羨み,呪い,怒り,不平,不満,疑い,迷い等の心を起こし,天を呪う者をも出でしなり.
 銀河系に於ける不良星界より,地球に邪神邪霊達が最初に集まりしはこの頃なりしなり.太陽系内外の星々より地球に度々訪れし優良星界人達は,地球地上の同朋達の人心の荒廃を正さんと悉ゆる手段にて啓蒙を促せしも,一部の善良なる者達の他の頑迷固陋となり下がりたる地球人達は,殆ど是に傾聴せんとは為さざりしなり.
 時に大旱魃は地上全域に拡がりて,人々の雨乞いも空しく幾月間も陽光照り続け,農作物悉く枯朽*4し,湖水は乾涸*5し,河流井戸水は涸渇し,人畜は飢餓に打ち倒れしなり.
 天上界にて此の様甚く*6傷歎*7し,諸神諸霊達伴々に潸然*8と為し給いしなり.
 此の秋,地球人類の業想念一挙に崩壊為して雷鳴地上全域に鳴り響き,軈て*9大粒の雨滴は忽ち豪雨となりて打ち降り,各地の河川俄かに氾濫し,猶*10打ち降る豪雨は遂に数十日間も打ち続き陸地悉く大洪水を齎せしなり.斯くして地上の生物も沃田*11も悉く澎湃*12と共に洗い流され,濁流収まりて水の引きたるに幾百日間も要せしなり.此の刻優良星界人達の注告を聴き守りて僅か救われし善良の者達地上各地に散見せしなり.此の大洪水以降,地球大気中の雲の有様,四海の水量今日の如くなりしなり.(続く)

*1 のみ
*2 しゃし 意味:ぜいたく
*3 らんじゅくき 意味:物事が十分に発達しきって衰えの兆候がみえること
*4 こきゅう 意味:かれてくさること
*5 かんこ
*6 いたく
*7 しょうたん 意味:悲しみなげくこと
*8 さんぜん 意味: さめざめと涙を流すさま
*9 やがて
*10 なお
*11 よくでん 意味:地味の肥えた田地
*12 ほうはい 意味:勢い盛んに

<解説>
・今(1981年)から5000年以上前に地上各地に数千年から数万年間続いている文明があった.
・以前薄雲に覆われていた空は,これらの文明の発達に伴い徐々に厚い雲が垂れこめてきて様子が変化し,寒暖の差が激しくなった.
・そして,人々の寿命が益々縮まり,百数十歳ほどになってしまった.文明の発達以前はそこに住む人間の寿命は数100歳であった可能性がある.
・物質文明が各地に益々栄え,殆どが王侯貴族の支配下に置かれ,富裕な者達は金銀財宝を沢山貯めて飾り,芸術に凝り,贅沢をした.
・一方,貧しい人々は将に極端に貧乏で,人心の荒廃が都市文明の発達に伴って著しくなって来た.
・地上各地におけるこれらの文明が愈々発達しきって衰えの兆候が見られ始めた5000年以上前,寒暖の差が益々激しさを増し,所々に大旱魃が発生し,各地で人々は石畳を敷き詰めた社殿の境内に集まって雨乞いをするに至ったのである.
・不平等や貧富の差が激烈となり,加えて大旱魃は人心に極度の混乱と恐怖を齎した.
・人々は容赦なく互いに憎しみ・嫉み・猜み・羨み・呪い・怒り・不平・不満・疑い・迷い等の心を起こし,天を呪う者をも出てきたのである.将に,御法度の心を出し捲ったのである.
・銀河系に於ける不良星の霊界から地球に邪神・邪霊が最初に寄り集まって来たのはこの頃である.現在,この社会の裏で金融権力を掌握するDeepStatesと呼ばれる連中をさらに背後で操る邪神・邪霊は既に5000年前にはこの地球に存在していたのである.
・太陽系内外の星々から度々訪問して来ていた優良星界人達は,地球に住む同朋達の人心の荒廃を修正しようとしてあらゆる手段で啓蒙活動をして努力した.
・しかし,一部の善良な者達を除き,迷いが深く頑固で目が覚めない多くの人々は残念乍ら,殆どこれに聞く耳を持たなかった.
・大旱魃は全域に広がって,人々の雨乞いも空しく数か月間も日照りが続き,農作物は多くが枯れ果てて,湖は干上がり,川や井戸水は枯渇し,人と家畜は飢餓によって多くが倒れた.
・神々様は天界でこの有様を見て,悲しみ嘆き共にさめざめと涙を流された.
・このとき,地球人類の業想念が一挙に崩壊し,雷鳴地上全域に鳴り響き,やがて,大粒の雨が降って豪雨となり,各地の河川がたちまち氾濫し,さらに,豪雨は数10日間も降り続け陸地では大洪水がそこかしこで起こった.
・このようにして,地上の生物も肥沃な田畑も勢い盛んに共に流されてしまった.
・濁流が治まり,水が引くのに数100日間を要した.
・このとき,優良星界人達の注告を遵守して僅かに救われた善良な人々が各地に散見された.
・この大洪水以降,地球大気中の雲の様子や海洋の水量は現在のようになったのである.

 この御神示を受信した城戸縁信氏はここで注釈を挿入してある.「注=これは多分「旧約聖書」創世記における『ノアの大洪水』を指すものと惟われる.が,なぜ『ノアの箱舟』という御言葉をお用いにならないかについてよく考えてみると,『旧約聖書』では『天の声を聞いて守ったノアの一族だけが救われた』ことになっているが,ここでは『優良星界人達の注告を聴き入れた人達が地上各地で救われた』となっていることの違いがある.即ち『ノア』の場合は範囲が限定されている.また,取次の神が『ノアの大洪水である』と仰せられたならば,『旧約聖書』ひいては世界の神話全体に就いて容認されたような印象を与えるかも知れないので,そこのところのご配慮があるのかもしれない.」

引用=城戸 縁信:現生人類の先祖,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.108,(1982).