身もだえしたくなるほど
苦しい時、
この身が張り裂けそうなほど
哀しい時、
どうしようもないほど
さみしい時、
「どうして私だけこんなにつらいのか」
そう感じてしまうこと、
あなたにもあるかもしれませんね。
だけど世の中には、
今の自分よりもっともっと
厳しくつらい現実を抱えながら、
それでも
明るく力強く生きている
人たちもいることを
想像してみたら、
「自分にもできないわけがない!!」
そう思えるかもしれませんね。
40年ほど前の作品ですが、
「キャンディ・キャンディ」
というマンガがありました。
20世紀初頭の
アメリカ、イギリスを舞台に、
明るく前向きな孤児の少女
キャンディ
(キャンディス・ホワイト)
が、
社会からの偏見や
養子先での様々ないじめ、
自分に好意を寄せてくれた
少年の突然の死
心を通じ合わせた
最愛の相手との哀しいお別れ、
忍び寄る戦争の恐怖と、
自分を励まし
仲良くし続けてくれた
友人の戦死
などの
度重なる試練や、
目を背けたくなるような不幸
に負けずに
強く優しい女性に
成長していく姿を通して
「それでも明日に向かって生きていこう」
という希望と強さを描いた
この作品は、
1978年に実施された
毎日新聞社による
全国学校読書調査の人気漫画の部で、
(男女別ではなく少年漫画も交えた調査です)
小学生で1位、
中学生で2位、
高校生では5位に
ランクインするなど
当時の社会現象にまでなりました。
アニメ化された際の
主題歌も大ヒットしましたが、
単に人気マンガの
アニメ主題歌だから
という理由ではなく、
心をはずませ
勇気を沸き立たせてくれるような
メロディーに乗せた
詩もまた、私たちに
「試練に負けずに強く明るく生きていこう」
という活力を与えてくれる
世界観を表現した、
みなさんにも
気持ちが落ち込んだ時には
是非触れて頂きたい、
素晴らしいものでした。
と、それはさておき、
ご紹介したい
エピソードや言葉が
たくさんある
「キャンディ・キャンディ」
ですが、
ここでは一つだけ
印象的な劇中の言葉を
ご紹介させて頂こうと思います。
いつも笑顔で、
人に優しく、明るく生きる
キャンディでしたが、
周囲にいじめられ続けた自分に
好意を寄せてくれた少年の
突然の死は、
受け入れきることが
できませんした。
そんな時、
泣き続けるキャンディの前に
彼女を影に日向に
支えてくれている青年が現れ
こんな言葉をかけました。
「…その子はきみに
愛をくれたんだね。
優しさをくれたんだね…」
「…きみはその子が死んだあとに
なにをかえした?」
「かれというすばらしい少年と
めぐりあえたことをよろこぶんだ」
「キャンディ…
運命はね
人からもらうものじゃないんだよ、
じぶんの手で
きりひらくものなんだ」
「きみは一生このまま
なきつづけているつもりかい?」
「つよくおなりキャンディ
自分の運命を自分で探すんだ」
////////////////
人の顔、そこには
内面からあふれ出す感情が
表情として表れ、
その思考や、自信は
その目の輝きに表れるもの。
だから、
鏡は着飾った外面だけでなく、
人の内面までも
映し出すものであり、
つらい時、哀しい時、淋しい時は
鏡を見つめて、
自分と対話してみると
いいかもしれませんね。
「自信がなくなったら、
鏡を見なさい。
ずうずうしく生き続けている
自分の姿が見えるでしょう。
今まで生きてこられたのだから、
この先も十分生きられる」
(美輪明宏)
もしも
鏡の中の自分が
しょぼくれて
この世の終わりみたいな
顔をしていたら、
この先どうしていいか
わからなくなって
目の光が消えていたら、
そんな時は、
こう言うんです。
鏡を見つめて、
「あなた、小さいころから、
いろんな苦しみや悩みを
克服して来たからこそ、
そこまでずうずうしく
生きて来られたんでしょ?
今だって生きてるじゃない。
それがあなたの強さの証拠です。
だったらこれからも大丈夫。
ついでですもの、
これからだって
充分今までみたいに
ちゃんと生きていけます」
そして、顔を洗って
目をつぶって、
思い出してみるんです。
この世の終わりに思えたような、
つらかった時、
とんでもない重荷に感じていた
困難を背負っていた時、
できれば見たくなかった
現実に直面して、
それでも立ち上がらなければ
ならなかった時、
そんな
自分が乗り越えてきた過去を。
「それでも自分はここまで来た。
そして今、自分はここにいる」
そう思えたら、
もう一度目を開けて、
胸をはって、
アゴをあげて、
ニヤリと笑って、
この言葉を思い出してみて下さい。
「辛い思いは
すべてプラスになる。
苦しかったこと、
悲しかったことが、
いつか必ず花開く時が来る。
辛いこと、悲しいことは
幸せになるための必要事項。
花開き、実を結ぶときに
辞めてしまってはいけない」
その時はもう
鏡の中のあなたの顔、
きっと変っていますよ。
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それでも、
誰の人生にも、
何をどうしたらいいのかさえ
全く見えない時、
何をしてもうまくいかず
途方に暮れる時、
いくら叩いても
扉は全く開かず、
ずしりと重い扉に
焦りと不安と
自分自身への怒りがつのる時、
そんな時も、
あるのかもしれません。
だけど、
「人生には
どんなにあせっても、
どの扉も開かない時期がある。
泣いてもわめいても
落ち込んでも、
開かない時期には
開きません。
そんな時は
扉を叩くのはやめて、
心の畑を耕し、
知性や技術の食糧を
ためること。
自分が充実したあかつきに、
自然と扉は開きます」
何もできない時は、
何もしなくてもいい時!!
神様がくれた
自分の力を高めることに
使える時間にする。
そう考えても
いいのかもしれませんね。
扉が開かない理由は
正しい開け方を知らないか、
あける道具をもっていないか、
あける力が足りないか。
そのどれかのはずですよね。
そこに気付くことができたら、
焦ってムダに動いて、
心身をすり減らし、
時間を失い、
自信を無くすことなく、
今はよりよい未来への
準備の時間と決めて、
自分に足りないもの
これから必要なものを
手に入れることに
自分の力を集中していくことが
できますよね。
無我夢中になって
自分の中にぽっかり空いていた
空白を埋めていたら、
今できることだけに
気持ちを向けて、
わき目も振らず前進していたら
いつの間にか目の前に
それまで予想もしていなかった
広くて明るい視界が開けていた・・・。
よく思いだしてみて下さい。
そんな経験が、
きっとあなたにも
あるのではないでしょうか?
だから、
困った時でも笑うこと。
「辛い、苦しい、哀しい、痛い…。
人間が一番大変な時、
何の役にも立たないのは、
大騒ぎするだけの、
マイナスの感情。
役に立つのは
強く、楽しく、明るく…
そっちへ切り替える理性。
冷静に理性で、
『次にどうするか』
の方法だけを考えることです」
そういうものですよね。
/////////////////
「不安になったり、
憂鬱な気分になっている時は、
未来の取り越し苦労、
暗い過去、怒り、恨み、
必ず何かに
こだわり続けている時です。
そういう時は
忘れ上手になること。
考えないよう努力すること。
心の中からきっぱり
追い出してしまうことです」
暗闇の中にいたら、
闇に目が慣れて、
闇にばかり目がいくものですよね。
そして
マイナスの感情に
一度心がとらわれたら、
もがけばもがくほど、
マイナスの世界に
心がとらわれ続けてしまう。
そんなものですよね。
「悪いことが
やってきた後には、
必ずいいことが
やってきます。
でも、
『どうして私だけこんなにつらいのか』
という気持ちに
いつまでも縛られている人は、
必ず、
ささやかだけれど
温かい幸せが来ているのに、
見過ごしてしまう。
これでは悪循環になるだけです」
だから、
気持ちを切替えること、
忘れること、
心を光に向けること、
それができる力、
とても大切なものですよね。
「世の中には、
人に言えない苦しみや
地獄を抱えた人が
大勢います。
でも強くしっかり
生きているのです。
同じ人間です。
貴方もできます。
やらないだけです」
だから
もう、うつむかない。
いつまでも
泣きべそをかいていない。
まずは、
そう心に決めること。
どんなに追いかけてみても
時間は前には戻りませんし、
どんなに逃げてみても
時間は確実に進んでいきます。
素晴らしかった過去を
いつまでも追うことなく、
つらかった記憶に
とらわれることなく、
目の奥に焼き付いてしまった
不安な未来の映像を
恐れることなく、
そんなものは全て
きれいさっぱり、
きっぱり忘れて、
心の外に押し流してしまって
今を全力で生きること。
全てを忘れたとしても、
過去に自分がしてきたことは
確実に積み重なり、
未来のためにしてきた準備は
必ず役に立つ日が来ますからね。
そして、
うまくいかなかったからこそ、
苦しんできたからこそ、
小さな幸せの予感に
喜びを感じて感謝することができ、
その予感を大切にして、
その幸せを
全力で大きくしていこうという
勇気と力がわいてきて、
そして、
いつの日かまた、
幸せをつかむことができる。
そんなものですよね。
「人生はロマン。
自分は不幸だと悩むのではなく、
試練を与えられた物語の主人公
だと思えば、
人生をエンジョイできる」
顔を上げて
笑顔を作って、
「泣きべそなんてサヨナラ」
そう口にして、
自分が主人公の物語
しっかり進めていきましょう。
自分の運命は自分で探していきましょう。
その物語のエンディング、
必ずハッピーエンドになりますよ!!
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アニメ化された
「キャンディ・キャンディ」
の主題歌は
1977年と1978年のオリコンの
「TVマンガ・童謡部門」の
チャートで2年連続で年間1位を記録。
レコード売り上げ実数で
120万枚を売り上げた
曲自体も大ヒットしたものでした。
その詩も
長く歌い継がれるにふさわしい、
今でも口ずさむと、
私自身がこれまでに直面してきた
つらさや哀しさを思い出し、
それらを乗り越えようとして
必死に生きてきた自分の姿が重なって、
これまでも、
今も、
これからも、
「希望を持って強く明るく生きていこう」
そんな気持ちを
沸き立たせてくれます。
長くなるのでここでは、
サビの部分だけご紹介させて
頂きますね。
「ひとりぼっちでいると
ちょっぴりさみしい。
そんなとき、こういうの。
かがみをみつめて。
わらって わらって
わらって キャンディ
なきべそなんて サヨナラ ね
キャンディ・キャンディ」
【キャンディ・キャンディ アニメOP】
いつ聞いても、いつになっても泣ける主題歌です。
(著作権の問題等あるとは思いますが、
現在はDVDや再放送では見られない作品のため
「皆さんにも力がわけば」
と思い動画をシェアさせて頂きました)