西暦1970年4月11日、

米中部時間13時13分、

 

3番目の有人月面飛行を目指して、

3人の宇宙飛行士を乗せた

サターンV 型ロケットが、

 

アメリカのケネディ宇宙センター

第39発射施設から発射されました。

 

 

アポロ13号

 

と呼ばれたこのロケット内で、

 

事件が発生したのは、

打ち上げから2日後の4月13日のこと。

 

 

船内の電線の短絡によって生じた

火花で機械船の酸素タンクが爆発。

 

搭乗していた飛行士たちは

深刻な電力と水の不足に

見舞われることになりました。

 

 

ロケットの司令船には

独自のバッテリーと酸素が

搭載されていたものの、

 

それらは大気圏再突入の際に

必要になるもので、

使用することはできない。

 

 

降ってわいたような

絶体絶命のピンチ。

 

判断を誤った行動は、

自らを宇宙の塵に変えてしまう

絶対に失敗の許されない状況。

 

とはいえ、何もしないでいたら、

待っているのは、

自らが宇宙の塵に変るという

運命のみ。

 

 

「絶対に生きて地球に還る!!」

 

そう心に決めた、

宇宙飛行士たちの挑戦が始まりました。

 

それは、

今からちょうど50年前の出来事でした。


【打ち上げられたアポロ13号】

 

//////////////

「失敗の多くは、
成功するまでに
あきらめてしまうところに、
原因があるように思われる。
最後の最後まで、
あきらめてはいけないのである」

(松下幸之助)

 

 

世の中、

思い通りに運ぶことの方が

少ないものかもしれませんね。

 

だとしても

 

しなくて済むなら、

失敗などしたくありませんよね。

 

 

もし失敗してしまったら、

それはこの世の終わりの

光景を見せられるようなもの、

 

そんな思い込みを持つ人も

世の中には、

たくさんいるのかもしれませんし、

 

私もその一人です。

 

 

だけど、

 

「失敗した所で

止めるから失敗になる。

成功するところまで続ければ

成功になる」

 

 

やらなければならないことが

重ければ重いほど、

 

絶対に失敗できない責任が

大きければ大きいほど、

 

あきらめてしまったら、

そこでゲームオーバーであり、

 

自らで負けを確定するようなもの。

 

 

失敗したくないのなら

あきらめなければいい。

 

今の状況が

思うような状況ではないとしても、

 

そこで止まらず、

成功するまで

恐れずに進み続けること。

 

成功するために

何よりも必要なものは、

あきらめない精神。

 

 

大切なものとして

私たちも持ち続けたい精神ですね。

 

 

/////////////

とはいえ、

失敗を乗り越えて進むこと、

 

「それができれば苦労しない」

 

そう思える時も、

あるかもしれませんし、

 

 

「絶対に負けない」

 

そんな気力がおきないことも

あるかもしれません。

 

 

そんな時はどうしたらいいのか?

 

 

「そもそも、

失敗なんてしていない」

 

そう考えてみるのはどうでしょう。

 

 

「意の如く、

事が運ばないことを

失敗というのなら、

それは今までに

ずいぶんあった。

 

しかし、私はいつも

禍転じて福とする

ようにしているので、

その意味では

失敗をしたことはない」

 

 

目の前にある事実は事実。

それは誰にも変えられないもの。

 

だけど、

 

その事実への意味づけは

自分自身で決められること。

 

 

例えば、

予期せず突然、

大雨が降ってきた。

 

それは誰にも変えられない事実。

 

 

だけどこの事実に

 

「出かけることを妨げる残念な雨」

「自分の思い描いた行動ができなくなった」

「予定を変えることを強制された」

 

と意味付けすることも、

 

 

「家にいて体を休められた恵みの雨」

「余分なお金を使わずにすんだ」

「予定を変えたおかげで得られるものがあった」

 

と意味づけすることも、

 

 

それは自分の選択次第。

 

 

事実は当初、自分が願い、

思い描いた通りではないもの

であったとしても、

 

その事実の中から

自分の得られるプラスを探していく。

 

 

受け入れたくない

事実であったとしても、

 

その事実の中に、

 

「それでも、もし、あえて」

 

自分にとってプラスとなる

意味があるとしたら、

 

それは何か?

 

 

そう考えるクセをつけていけば、

やがて失敗はなくなり、

 

あとは成功するまで前進するのみ!!

 

ということですね。

 

 

////////////

社会の情勢にあわせて

仕事や生活を変化させて

いかざるを得ない状況になっていても、

 

それが、

決して望んでそうなった状況ではない

 

そう思えて、

 

 

希望を持って、

できるという自信を持って、

取組んでいくことができない

 

そう思えた時も、

 

 

それでも大切なことは、

 

「どんなに悔いても

過去は変わらない。
どれほど心配したところで
未来もどうなるものでもない。
いま、現在に

最善を尽くすことである」

 

 

そう語った、

「経営の神様」

を信じて、

 

あきらめない、

やめない、

失敗はない。

 

の「三無し主義」

に徹して、

 

「今、現在」

に全力を傾けて、

 

不安を乗り越え、

危機を乗り越え、

 

その先の、

成功を勝ち取っていきましょう!!

 

 

(今回のブログは2020年4月17日に公開したブログを加筆修正したものです)

/////////////////

【こちらの記事も是非どうぞ】

踏まれて麦は大きく育つ / 松下幸之助の世界 III

 

Never Give Up!/ トーマス・エジソンの世界

 

成功の秘訣・失敗の本質 / ヘンリー・フォードの世界 II

 

【その他の名言記事へのアクセスは】
ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 261~# 270)

 

 

道をひらく

Amazon(アマゾン)

1〜5,900円

 

道をひらく [ 松下幸之助 ]

楽天市場

957円

 

/////////////////

「絶対に生きて地球に還る!!」

 

機械船の酸素タンクが爆発し、

深刻な電力と水の不足に見舞われた

宇宙飛行士たちはそう心に決め、

 

あきらめずに行動しました。

 

 

彼らは船内の着陸船を救命ボートに

見立て乗り移ります。

 

電力消費を限界まで抑え、

 

事故によって生成量が激減した

飲料水の消費を

限界まで控えることに耐え、

 

宇宙服を着ると発汗が促進され

水が飲みたくなることから、

「ホットドッグが凍る」

ような船内でも宇宙服を着るのを

我慢して、

 

自分たちにできる限りの

知恵と忍耐を働かせて、

 

 

西暦1970年4月17日、

アポロ13号と3人の宇宙飛行士は

無事地球に生還しました。


「月面着陸」

という本来の使命を考えた場合、

アポロ13号計画は

 

失敗

 

と分類されることに

間違いはないものの、

 

不慮の事故という

その中で展開された

宇宙飛行士たちの危機対応の

鮮やかさは、

 

「成功した失敗 」

「栄光ある失敗」

 

と呼ばれ現在も称えられています。
 

 

ちなみに、

このアポロ13号の物語、

トム・ハンクス主演で映画化もされています。

 

アポロ13(字幕版)

Amazon(アマゾン)

199円

 

【アポロ13号】

大気圏再突入前に切り離された機械船。

内部の爆発により右側の内部がむき出しになっています。