燦然と輝く

太陽の光を浴びながら

黄金色に輝く麦たちが

地平線まで続いていく風景。

 

 

命を与える太陽、

命を育む大地、

のもとで、

 

力強く成長していく

麦たちの姿には

あふれるような生命力、

 

バイタリティー

 

を感じますよね。

 

 

麦は世界中で

一番多く作られている穀物であり、

 

その種類も、

小麦、大麦、ライ麦…

と数多く存在します。

 

ちなみに

麦の粒が大きいのが大麦で、

小さいのが小麦・・・

 

そんなイメージがありますよね。

 

だけど

「大麦」「小麦」という名前は、

実は粒の大きさとは

無関係だそうです。

 

 

それはさておき、

 

日本では秋から初冬にかけて

種がまかれる麦の栽培で

忘れてはならないものが、

 

「麦踏み」

 

と呼ばれる農法です。

 

 

これは日本独自のもので、

 

芽が出て、

ある程度成長した段階で、

 

麦の上から土をかけて、

麦を踏みつけていくものです。

 

 

「せっかく芽を出して育っているのに

何をしてくれるんだ!!」

 

私たちにはそう思えますよね。

 

 

だけど

この麦踏みによる

 

1.霜柱で根が切れることを防ぐ

2.風で土が飛ばされることを防ぐ

3.徒長(茎・葉がむだに伸びること)を防ぐ

4.根の張りをよくする

5.茎の株分かれを促進する

 

という効果のおかげで

寒く厳しい冬の間も、

 

麦はすくすくと育っていき、

やがて初夏の頃、

収穫の時を迎えるのです。

 

 

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「踏まれて麦は大きく育つ」

 

生え出て間もない

麦の芽を足で踏む、

麦踏みという栽培法がある。

麦は、踏まれることによって

根をより深く張り、

茎をより太くするのである。

 

人も困難や苦労に負けてはならない。

困難や苦労を

真正面から受け止め、

みずからの根を広く深く張り、

茎を強く太くしよう。

実りの時は必ずやってくる。

 

「松下幸之助 成功 日めくり」より

 

 

一代でパナソニック

(旧社名:松下電器産業)を
築き上げた「経営の神様」
 

松下幸之助は、

「成功した要因は?」
という質問に対して、

1.貧乏
2.学歴の無さ
3.病弱

 

「この3つがあったから」
と答えたそうです。


「何事もゆきづまれば、
まず、自分のものの見方を

変えることである。
案外、人は無意識の中にも
一つの見方に執して、
他の見方のあることを

忘れがちである」

 

 

普通に考えたら、

人生の上では不利としか

考えらえない条件でさえ、

 

見方を変えて、

 


貧乏という条件を、

素直にお金が欲しいという

働く動機と目標に、

 


学歴がないという条件を、

学校で知識と教養をつけた

人間に勝つために、

一生懸命勉強する

エネルギーに、

 


体が弱いという条件を、

自分で何もかもやらず、

人に任せる

「信じる心」に、

 

変えることができた。

 

 

「逆境もよし、順境もよし。
要はその与えられた境遇を
素直に生き抜くことである」

 

 

逆境にある現実を受け止め、

正面から向かい合い、

 

自分自身の置かれた状況をよしとし、
その状況を嘆くことなく、

 

「逆境に負けない」

「必ず乗り越える」

 

その決意を持って、

常に前に進む道を探し、
全力を尽くした人生の成果が、

「経営の神様」

としての名声と成功となって

実を結んだ。

 

そういうことなのでしょう。

 

 


「楽観よし悲観よし。
悲観の中にも道があり、
楽観の中にも道がある」



「それでもなんとかなる」


と自信を持って、

楽観的に構えるのもよし。

 

「このままではまずい。

なんとかしてこの逆境を

乗り越えてやろう」

 

と悲壮な決意を持って

進むのもまたよし。

 

 

逆境で嘆くことなく、

途方に暮れることなく、

 

その状況を抜け出すための

道を求め、見つけていった上で

 

自分がやると決めたことを

自分のやり方で、

一つ一つ実行していくだけ。

 

 

「麦を見なはれ。

私を見なはれ。

あなたもやりなはれ」

 

 

そんな幸之助の

バイタリティーにあふれる

声が聞こえてきそうですね。
 

 

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「悪い時が過ぎれば、

よい時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は、
必ず時の来るのを待つ。


あせらずあわてず、

静かに時の来るを待つ。


時を待つ心は、

春を待つ桜の姿といえよう。

だが何もせずに待つ事は

僥倖を待つに等しい。


静かに春を待つ桜は、
一瞬の休みもなく力を蓄えている。
たくわえられた力がなければ、
時が来ても事は成就しないであろう」


 

偶然、

幸運がやってくることを

待つだけの人間には、

 

結局何もおきないのでしょう。

 

 

今、私たちのおかれた環境、

それはこれまで誰も経験したことのない、

世界なのかもしれませんし、

 

この先、どうなっていくのか、

あまり楽観的な想像にはならない

未来の世界が待っているのかもしれません。

 

 

それでも、

慌てない、焦らない、悲観しない。


時は必ず来ると信じ、

自分は自分の思い描いた場所に

たどりつけると信じて、

 

その時、その場所で

力を発揮できるように力を蓄える。

 

 

「万策尽きたと思うな。
自ら断崖絶壁の淵にたて。
その時はじめて

新たなる風は必ず吹く」

 

 

今私たちに必要とされるのは、

 

踏まれても、

根をはり葉を伸ばし、

 

寒さに耐えながら

それでも生き抜いていく

麦のように、

 

 

たとえそこが

断崖絶壁の淵だったとしても

自分はそこで黄金の実を実らせよう。

 

 

そう決意して、

自分を奮起させることができる、

 

バイタリティー = 生命力

 

なのかもしれませんね。

 

 

(今回の記事は2020年4月16日に投稿した記事を加筆修正したものです)

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【こちらの記事も是非どうぞ】

こけたら立ちなはれ / 松下幸之助の世界

 

志をかなえる秘訣 / 松下幸之助の世界 II

 

 

 

 

【その他の名言記事へのアクセスは】
ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 261~# 270)

 

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「大麦」と「小麦」の違い。

 

それは粒の大きさや

背丈の違い、葉の大きさとは

無関係です。

 

その違いは、

穂から出ている

ひげのような突起である

 

「禾(芒/のぎ)」

 

に現れており、

禾が長くて、

穂よりも上に出ているものが大麦、

 

短くて不揃いなのが

小麦といわれています。

 

 

ただし品種によっては

大麦でも禾が短いものもあるそうで

 

穂の子実が上から見て

対角線上に並んでいるのが

 

大麦

 

であると見分けるとよいそうです。

 

 

大麦、小麦の

名前の由来については

諸説あるようですが、

 

 

葉は小麦よりやや短いものの

幅が広く、発芽したての段階では

大柄に見えるから、

 

「大麦」

 

と名がついたという説も

あるそうです。

 

 

大麦と小麦の違いについてはこちらのサイトを参考にさせて頂きました

https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/hyakka/omugi-to-komugi/