「どうしょっかな~?お金無いしな~…」
なんて思いながらも行ってきましたKUWATA横浜!

帰ってきて画像を撮るまで気付きませんでしたが、2013年って書いてますね(笑)でも、次回の予告はちゃんと今年の日付と曜日ですから保存していたテンプレ用データの編集忘れじゃないかと思います。
特に目当てもなく気晴らしで、と思っていましたがシーズン的にも結構ガチなラインナップでタイワンオオクワガタ野外品70㎜upペア2万円とかタイ・ラオス便でラオスグランディス野外品とかもいました。毎年夏場は特に無駄遣いしてないのに金欠になる運命にあるらしい私には目の毒過ぎて辛すぎました(笑)
しかし「これだけは!」というのがいたので迷わず購入。



アンタエウス(ミャンマー サガイン産F4 )76㎜
一昨年購入して無念にもブリードできずに終了状態になってしまったペアの兄弟にあたる個体をほぼ同時期に購入している方から購入したので出所は間違いなし。というか知り合いなんですけどね(笑)
3ペア持ってきて1ペアはアンテマニアの方が購入、もう1ペアは私の目の前でサガインの価値が理解できてるか不明な若者が購入、最後の1ペアを私が焦って購入で瞬殺状態でした。

一昨年の個体は小さかったので特徴を説明できなかったのですが、今回のは充分なサイズなので少し解説します。
全体の雰囲気としてはインドやネパール、ブータンなどの「ヒマラヤ系」の印象ですが、大アゴの輪郭がインドシナ系っぽい丸みを帯びる関係でややシャープさに欠ける感じがあります。今一番アツいアンテ、アルナーチャル産のアンテもちょっとそういう傾向がありますね。
ただ、大アゴの形はWF1が出回った頃から個体差があって、もう少し先端が鋭く折れ曲がるような個体もいたりして「これこそが!」というのは定義しにくいのがミャンマー産アンテの長所でもあり、短所かもしれません。
参考までに比較的近い地域にあたるサディア(アッサム州)産82㎜の画像も


この産地も純粋にヒマラヤ系とは呼べないタイプで、大アゴは外側に張り出し気味の湾曲した感じの輪郭になりやすいです。
ちなみにサディアはグーグルアースで見ると全く緑の無い都市部で、一番近い山は北にあるアルナーチャルプラデーシュ側にあります。昨年入荷したアルナーチャルの新産地Lower Divan Valley(下ディバン谷県、通称LDVで流通)はまさしくサディアの北にあるのでサディア産として流通している個体は実はLDV産ではないかと個人的に考えています。実際に初期には「アルナーチャルプラデーシュ州サディア産」として流通したりもしていたみたいでしたし。


と、難しい話の後はまたしても参考画像。「真性ヒマラヤ系」とも言えるインド ウエストベンガル州ダージリン産で〆ます。
「ヒマラヤ系特有のシャープさ」という表現がお分かりいただけますでしょうか?
この3個体の画像で色々見えてしまった方は「コッチの世界へようこそ」という感じになります(笑)
ネット上でもショップでも「アンテはオワコン」な扱いですが、今後の野外品の輸入が見込めない産地も多いです。私も含めてアンテファンは意外と重大な役割を担っていたりしますから胸を張ってアンテを飼育するべきです!
今日は給料日後の休日。なにはなくともショップへGO!
とは言っても今月はシフト調整ミスなどで収入が心許ない状態なので続々と入荷している各地からの魅力的な虫達は買えませんが、それでもちょくちょく顔を出しておけば色々良い話もあったりするので時間があれば行くように心掛けています。
今日はあまり知っている顔に出会わず、店長さんと色々情報交換してました。
もちろん、何も買わずに帰るのは私の流儀に反するので一品購入。
それは…


ヘラクレスヘラクレス♀単品 70㎜。
この間羽化した♂の嫁を迎え入れました。昔はヘラヘラの♀はリッキーに較べて小型というのが定説でしたけど、最近は70㎜オーバーというのが普通になりはじめていて、♂のサイズも含めて飼育技術の向上と品種改良ともとれる大型化への方向性には目覚ましい変化を感じます。
なのですが、我が家の♂と並べてみたら…


角が無ければ♂の方が小さいです(笑)画像では位置がずれていますけど、きっちり並べても結果は同じです。
今や人間社会は女性の方が活発で色々と有利になってきているなんて話も聞かれるご時世。我が家のヘラクレスは何かそんな人間社会を象徴するような夫婦となってしまいました。
交尾時に♂が力負けしなければいいんですが…(笑)
アンタエウス絡みで私のブログを見て下さっている方から色々助けていただけるお話をしてもらい、テンションが上がったので先月セットしたグランディスオオクワガタの割出をしてみました。
まずはラオス シェンクアン産(F3×F2別系統ペア)
産卵木1本目、ほぼかじっていないので全く期待していなかったら予想通りの0。2本目で初令3頭。
続いてラオス シェンクアン産(F2同系統ペア)
1本目、初令3頭と卵1個。2本目が初令5頭でしたが、1頭潰してしまう&頭部が変色してヤバそうなのが1頭。


こんな感じで2年振りに材産みの虫の割出ができました。
密かに期待していたミャンマー産は♀死亡、産卵0という悲しい結末。もう3年目の個体でしたから無理もないのかもしれません。
昨年は全くブリードができなかったので今年は「ブリードしなければいけない」状態の虫ばかりで少しプレッシャー高めですが、こういう結果も多々あるとは思います。爆産記事を期待されるとかなり肩透かしな結果が多くなるのでその辺はご容赦下さい。
ちなみにグランディスの産卵木は普通のコナラ材を使っています。ただ、質にはかなりうるさい種なのでドルクス向けの硬めではなく、シカやフタマタ系に使うような程よい軟らかめのものを好みます。
人工カワラ材(できればコナラ材)を使えばあまり質は気にせずに産卵しますし、ショップを何軒もハシゴとかしなくて済みます。私みたいにショップに行くと虫を見ている時間よりも産卵木を漁っている時間の方が長い事が多いとか少し考えものですしね(笑)