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先日の台風や地震で大規模な停電が発生しました。
その際に住宅屋根に太陽光発電を付けていた家庭で
「電気が使えなかった!」とか
「役に立たなかった!」といった声を耳にしましたので、停電時の住宅用太陽光発電の利用方法と能力について書いてみます。
「連係運転」と「自立運転」
まず、太陽光発電システムには「連係運転」と「自立運転」があります。
普段は連係運転になっています。
自立運転は使わない機能ですし、どの様なものか忘れていてしまっても不思議ではありません。
連係運転は、電力会社の送電系統と接続して運転するモードで、売電や買電が可能な状態です。
それに対して自立運転は、停電時にパワコンからの非常用コンセントを使用するためのモードです。
使用手順としては
①ブレーカーを主電源から落とす(太陽光用ブレーカーも落とします)
②自立運転に切り替える
以上です。
ここでポイントです
停電時は連係運転ができないため、自立運転に切り替えなければ太陽光発電システムを活用することはできません。
また、自立運転の際に使えるのは、パワコンの非常用コンセントだけです。
つまり、太陽光発電システムが付いている家でも、停電時はコンセントに挿せるものしか使うことが出来ないということです。
なので、家の照明類は、コンセントに挿して使うものではないので使用できないということです。
そうなると一つ疑問が湧いてきます
パワコン自体の電源は?
停電時は分電盤からの電気の供給がなく、太陽光パネルからの直流電気しかありません。
自立運転機能を使って非常用コンセントから電気が使えるという事は太陽光パネルから来た直流電気をパワコンが交流電気に切り替えてくれてなければなりません。
そうなるとパワコン自体は太陽光パネルから来た直流の電気で動かなければなりません。
全量買取でもパワコンの電気代が請求される事から、パワコン自体を稼働させる電気は通常の系統から来ているものと思い込んでいましたので、改めて確認してみたところ
停電時は分電盤からの電気の供給がなく、太陽光パネルからの直流電気しかありません。
自立運転機能を使って非常用コンセントから電気が使えるという事は太陽光パネルから来た直流電気をパワコンが交流電気に切り替えてくれてなければなりません。
そうなるとパワコン自体は太陽光パネルから来た直流の電気で動かなければなりません。
全量買取でもパワコンの電気代が請求される事から、パワコン自体を稼働させる電気は通常の系統から来ているものと思い込んでいましたので、改めて確認してみたところ
パワコンは直流でも交流でも動くのだそうです。
停電時も通常時も同じで
停電時も通常時も同じで
太陽光パネルが発電している時は直流電気で、夜間などの待機時は系統から供給される交流電気で動くのです。
凄いですね!
凄いですね!
しかし、非常用コンセントで使用できる電力は基本的に最大1500Wまでで、太陽光発電システムには蓄電機能はありませんので、夜は発電しませんし、天候の状態に左右されます。
不安定だし・・・
家の照明は点かないし・・・
容量も少ないし・・・ということで
自立運転で使用した人にも、太陽光発電システムは停電時に役に立たない!という烙印を押されてしまったのでしょう。
しかし、先日の停電の際に、数軒だけ停電の中明かりがついている家があった!という報告もあったようです。
それはどういうことなのでしょうか?
「蓄電システム」を加えている家庭とそうでない家庭の差です。
蓄電システムがある場合、停電になったとしても家の電気は蓄電システムから供給されます。
なので、蓄電システムが空にならない限り、家の照明なんかも普通に使用することが出来ます。
(実際にはすべての照明・コンセントが使用できるわけではなく、あらかじめ非常時に使用可能なものを選んでおく必要があるようです)
また、当然太陽光発電システムで作り出した電力も蓄電システムに貯めることが出来ますので、天候さえよければ停電時でもほぼいつもと変わらない生活が送れる可能性もあります。
つまり、太陽光発電システム+蓄電システムであれば、停電時も自分の家だけ電気が点いている優越感に浸れます笑
しかし、蓄電技術は発展途上である為、蓄電池はまだまだ高価であり、費用対効果で考えると微妙…な気もします。。
ただ、今回の台風で僕の家では約12時間の停電だったので、それ程の影響はありませんでしたし、ほとんどの方が今回のケースが"通常"と考える人もいるかもしれません。
しかし、近隣でも地域によっては4日程度あった声も聞いていますし、北海道地震の様に1ヶ月以上となると、必要性を感じ出す人も増えてくるかも知れません。
以上のことをまとめますと
・太陽光発電システムだけでは停電時にスマホを充電して、ラジオで情報収集出来る程度(延長コードを駆使して、少しくらいならテレビやエアコン、冷蔵庫も使用出来るかも?)
・蓄電システムをプラスすると、停電に対する備えになるものの
投資としては、太陽光発電システムの売電の様にプラスにはならず、マイナス確定商品なので、微妙ということになります。
また、来年度よりFITを初期に導入した家庭用の一般世帯は買取期間満了を迎え始めるので、蓄電池を復旧させたい企業の狙いもある様ですが、個人的には導入はしない予定です。
もう少し蓄電池の価格が下がり、電気代も高騰する様なら導入を検討してみようと思います。
日本のみならず、世界が抱えるエネルギー問題は人類に与えられた「永遠の課題」と言えます。
現在のインフラで「安全(無害)×安価」で発電出来る"正解"が無いからです。
「災害の備え」も同様に、どこまでやるかは個人それぞれの考え方次第かも知れませんね。
電化製品 | 消費電力 |
---|---|
アイロン | 1,400W |
IHジャー炊飯器(5.5合)※最大瞬間消費電力 | 1,300W |
食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) | 1,300W |
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) | 乾燥時 1,300W |
洗濯時 200W | |
電気ケトル | 1,250W |
ヘアードライヤー | 1,200W |
電子レンジ | 500~1,000W |
掃除機 | 強 1,000W |
弱 200W | |
電気カーペット(3畳用) | 全面 800W |
1/2面 400W | |
テレビ(プラズマ42型) | 490W |
冷蔵庫(450Lクラス) | 250W |
テレビ(液晶42型) | 210W |
携帯電話の充電 | 5W |
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