雑にカラダを使う人、丁寧にカラダを使う人 | 身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方をレベルアップさせる秘訣を公開しています。

美しい姿勢、変幻自在な動き、対人関係におけるベストな「間」、疲れにくい体質の構築など、身体を「思い通り」にデザインする方法、整体施術をレベルアップさせる方法についてお伝えします。


● 雑にカラダを使う人、丁寧にカラダを使う人

こんにちは、山崎です。


自分の身体をメンテナンスしていますか?

自分の身体に注意を向け、自分の身体の使い方の癖に気付き、メンテナンスする習慣を身に付け、お客さんへの施術や指導へと繋げていきたいところ。

他人の身体を触るセラピスト

であれば、自分の身体を徹底的に「内観」するという役割は真っ当に果たしておきたいですね。


20kmウォーキングを始めて今日で23日連続になります。

20kmというと26700歩/日ぐらいなんですけど、これだけ歩いていたら内観できる時間も多くなるので、自分の身体をメンテナンスするチャンスが増えます。


長男と野球(キャッチボールやバッティング)をする機会も作りました。

毎朝6時に起床するようになったので、自身も健康体になって一石二鳥です(笑)

学校に行く前に公園で野球をするんですけど、今日は「8歳の身体の使い方には既に悪癖が発生している」ことが発見できたのでシェアしたいと思います。


長男はバッティングをする時、どうしても上体が浮いてスイングをしてしまいます。

浮き足立っている状態です。

腰痛、肩こりや片頭痛などの不定愁訴があるお客さんも、この「浮き足立っている状態」で身体を動かしてしまう癖があります。

幾ら施術をして身体が一時的に楽になっても、また元の状態に戻ってしまうのは、この浮き足立っている状態が「癖化」しているからなんですね。

ですので、早めに長男の「身体の使い方の癖」を修正しようと試みました。


膝を曲げる

たったこれだけの動作を行うのに、下腹が緊張し、骨盤が後傾してしまうのです。


スクワットみたいな傾向にはないんですけど、筋トレをしている人とは逆パターンで、膝を曲げると骨盤を後傾する癖があったんですね。

この骨盤後傾の癖を修正する補助を行いました。






ゆっくりした動作でやらせると、全く緊張が取れず、本人も「自分の身体を思い通りにコントロールできないこと」で軽いパニック状態に陥っていました。

パッと座った時には、脱力できています。

でも、ゆっくり自分の身体をコントロールしようと思うと、力んでしまって、真っすぐに座ることができなくなっていたのです。


長男とのやり取りにゾッとしました。

もし、僕が長男の緊張の癖(骨盤後傾)に気付かなかったら、大きくなった時にはどれほど悪い癖が身体に染み付いてしまっているのかと。

この時期に気付いて良かったとホッとしましたね。

僕たち大人も、子どもの頃から知らずのうちに、身体に強いストレスを掛けてしまっているということです。


緊張の癖に気付けば「対策」を練ることができる

ですから、悪癖に気付くことから始めてください。

しかし、慢性痛を抱えた人だけでなく、一般的な大人も、身体と向き合っているアスリートでも、僕たちは知らずのうちに身体に緊張(ストレス)を掛けてしまっているのです。

知らずのうちに緊張している

という身体の状態に気付く作業を「内観」と呼びますが、内観し、自分の悪癖に気付かなければ対策を練れないし、自動的に緊張が緩和されることもありません。

ですから、まずは「内観」から始めてください。


最後に具体的な「内観法」をお伝えします

「内観 & メンテナンス」

という方がしっくり来るかもしれません。

ブーツやバッグ、財布などの革製品も、メンテナンスしてあげないと早く壊れてしまいますが、愛情を持って定期的にメンテナンスをすれば、最初の状態よりも「味」が出てきます。

あなたも自分の身体に「味」を出してください。


「内観 & メンテナンス」の方法とは、

手のひらで、身体を洗うこと

ゴシゴシタオルで身体を洗ったり、グルグル巻きのタオルで身体を洗うような「雑」な行為をやめ、手のひらで丁寧に身体を洗ってください。


全身を手のひらで触るんです。

背中は手のひらが使えないでしょうから、手の甲を使って洗ってもOK。手の甲の感覚が繊細になりますから、積極的に手の甲を使ってみるのもアリです。


手のひらで身体を洗うと、同時に皮膚や筋膜の声も聞こえてくるようになります。

セラピストにとって大切な「身体の声を聞く」という行為

この訓練をまずは自分の身体で始めてみて、自分の身体の声が聞こえるようになれば、お客さんの身体から発する声も聞こえてくるようになります。


触ることより、触られることに集中してください。

お尻と太ももの間の筋膜が、

「悲鳴を上げているなぁ」
「求心性に働いてしまっているなぁ」
「どの方向だと気持ちいいんかなぁ」

と触りながら、自分の身体を内観し、心地良い方向を探す「習慣」を付けてください。

そうした習慣の積み重ねが、お客さんを健康体へと導く種となるのですから。


追伸)

「セラピスト&整体師養成講座(ある日の講座風景)」をアップしました。



講座内容や雰囲気を実感できると思うので、興味のある人はご覧ください。

それでは今日はこの辺で。