合理的な回旋動作と筋膜調整について | 身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

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身体の使い方をレベルアップさせる秘訣を公開しています。

美しい姿勢、変幻自在な動き、対人関係におけるベストな「間」、疲れにくい体質の構築など、身体を「思い通り」にデザインする方法、整体施術をレベルアップさせる方法についてお伝えします。



● 合理的な回旋動作と筋膜調整について

こんにちは、山崎です。


イチロー選手のスイングを見ると、回旋動作を行う際のヒントが得られるかもしれません。


Ichiro stretching before his at-bat / hj_west


右足のつま先、膝、骨盤の意識の方向を見てみると、インパクトの瞬間、つまりボールが当たる瞬間には、左足のつま先、膝、骨盤、右足のつま先、膝、骨盤、そして背骨も全てがボールに向かっています。

阿部慎之助選手の『ツイスト打法』と呼ばれるものは、インパクトの瞬間に「全てがボールに向かえ」という極めて単純な理論なのです。



施術の場合も、『施術の姿勢』を見れば、相手の身体に力が伝わっているかどうかが分かります。

全身が相手に向かった姿勢でなければ、重力に任せた施術や体重を乗せる施術となり、施術を行っているにも関わらず、相手の身体を緊張させてしまいます。

快適な刺激を相手に伝えるには、膝、骨盤などを含め、全てが相手に向かい、自分の身体に『ゆるみ』がないような姿勢で施術を行うべきです。

自分の関節にゆるみがあれば、身体を動かした瞬間、四肢に緊張が入ってしまい、相手の身体を緊張させてしまうのです。

『ゆるみのない身体』で相手を触れば、相手に安心感を提供でき、相手の身体は自然とゆるみますが、テクニックに依存した施術を行っている人は、触る段階で相手の身体に緊張が掛かっていることを知りません。




Ichiro / hj_west


イチロー選手の素振りは独特で『等速運動』のように見えます。

グッと足を踏ん張ったりせず、ギュッと腕に力が入ったりせず、『反射』を働かせないスイングです。


しかし、我々一般人の身体は、グッと足で踏ん張って、ギュッと腕に力を入れて、全身運動が起こらない状態を自らが作り出してしまっています。

それらの要因は、背中の横の筋肉、腹の筋肉(腹直筋、腹斜筋、腹横筋等)、肩や尻の筋肉などを緊張させているから。

これらの筋肉が緊張していることを自覚して、背骨で回旋を起こさなければ、腕や足などの四肢が力んでしまうので、24時間365日体制で、自分の身体に何が起こっているのかを観察していただきたいと思います。


人間の身体には『行きたい方向』があります。

僕を含め、ほとんどの人は、筋膜が本来『行きたい方向』があることに気付いていないので、身体が本来行きたい方向とは逆らった方向に動いてしまっているから、身体を緊張させたり、痛めたりしてしまうのです。

セラピスト&整体師養成講座では、ほとんどの人が気付いていない『筋膜のあるべき方向性』についてお伝えします。

「あぁ、こっちの方向になると、身体は楽なんだな」

とセラピストが自分の身体で体感していただくことで、単なるテクニックや、単なる知識ではない、ひとつ深い『気付き』を得ていただきます。


ソフト整体、関節調整、ボディケアなどの技術に加えて、

・首の筋肉が緊張しないための僧帽筋の筋膜調整
・下肢に力を伝えるための肋骨付近の筋膜調整
・腰の過伸展を防ぐための仙骨付近の筋膜調整
・腰の過伸展を防ぐための太ももの裏側の筋膜調整

などなど、最近アップデートした方法についてもお伝えしていきますのでお楽しみに。



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