● 膝が過伸展している人の特徴
パーソナルトレーナーの山崎です。
膝が過伸展しているということは、脛骨が後方にズレています。
膝裏にゴリゴリの筋肉の硬縮が見られる人です。
つまり、立ち姿勢の際も、脛骨は後方への意識が働いているために、歩く(前方移動)の際に上体が前へつんのめってしまいます。
骨盤は前傾し、腹は硬くなってしまい、イメージとしては鳩ぽっぽみたいになります。
特に良い姿勢を心掛けている人ほど、この姿勢に陥ってしまう傾向にあります。
前に移動したいという意思があっても、身体は思うように動かないわけですから、心と身体は一致していないわけです。
だから、必要以上に全身の筋肉を緊張しながら収縮させなければ、身体は動いてくれず、動くと疲れてしまいます。
動きたくないという心の状態を変えるには、膝裏の緊張、膝裏の意識が後方のため、膝裏の緊張を緩和させるだけでなく、意識を前方へ向けるように誘導する必要があります。
膝裏が緊張すると、神経は自律神経でも交感神経が働きやすくなり、内分泌ホルモン系、免疫系がどのように働きやすいのか、傾向が見えてきます。
ですので、もし『ホルモン系の異常』をきたした場合、膝裏の緊張一つが要因となる可能性もあるんですね。
我々は、異常の要因となる可能性の高いものから、一つずつ潰していくという作業が必要なのです。
というように、身体の各部位の状態を観察すると、心と身体の関係性が見えてきます。
人間の身体を肉体として捉えるだけではなく、心を抽象的に捉えるのでもなく、『意識』を見るようにしてもらえると人を見る幅が広がってきます。