▶ ボディケアの指
スポーツトレーナーの山崎です。
腰痛+便秘気味だった方の施術後、
「2日間下痢になった」
と興奮気味でのご報告と、次回のご予約をいただけました。
誰しもが同じような結果を得られるわけではありませんが、腸の働きを制限している筋肉の緊張(コリ)を取り除くと、こんな現象も起こります。
僕自身が同じように便秘気味だったので、
「ここを触ると腸の働きが良くなる」
という箇所が分かるんです。
トレーナーや施術家の方に伝えていることは、自分自身の『できる体験』を持つことです。
例えば、ボディケアの技術を教わったとします。
普通の人は学んだことをクライアントさんに施術するだけですが、それではボディケア施設で働くことしかできません。
しかも、その先輩たちより上手くなる要素もなく、長年やっているベテランさんの方が圧倒的に上手いですね。
僕は顎痛が4ヶ月続き、歯も痛くなりました。
そんな時、常識であれば「歯の噛み合わせ」を疑い、マウスピースをするというハメになります。
そんな訳がないと感じたので、僕は「運動線の滞り」を疑いました。
この運動線を鍼灸師に聴くと別名『経絡』と言うそうですが、僕は運動線を実感として知っていても経絡は知りません。
運動線で詰まりのある箇所を、ボディケアの技術を使って徹底的にほぐしたんです。
すると、顎の痛み、歯の痛みの両方が消失しました。
という体験があるので、どこを重点的にほぐせば良いのか?
を経験上知っていると、自分の施術が他人にも役立つという自信が生まれます。
自分の体験が全て当てはまる訳ではないので、そこは客観的な視点で触る必要があります。
すると、山崎のタイプ、Aさんのタイプと、違いが見えてくるようになり、
どこを重点的にほぐせば良いのか?
が見えてくるようになります。
それがベテランの人たちとの違いの一つでもあります。
ベテランの人たちとの違いを挙げると、
「体重の乗せ方」
という違いもあります。
コリの強い人は、
「とにかくおもっきり押して欲しい」
という要望があるので、
『体重を指に乗せる』
ようにすると、指が相手のコリの奥に届くようになります。
でも、通常は自分の指に体重が乗らず親指の関節がゆるんでしまい、指が変形してしまう施術家さんが多いです。
武道で『指に体重を乗せる方法』が分かっているので、他の人よりも強く押す(体重が逃げない)方法が分かるんですね。
僕の背中はあまり緊張がないので、施術家さんに体重を乗せられると内臓が苦しくなります。
また、体重を乗せる方法を使われると、翌日に揉み返しがきます。
ですので、そんな相手の場合には、体重を乗せてはいけません。
「体重ではなく指から押す」
すると、浸透して筋肉の奥のコリに届くけど、内臓までは届かないで済みます。
太ももの場合も同じで、体重を乗せられるとしんどく感じるんです。
指から使うのか、背骨も使うのかの使い分けをするんですね。
違いはまだまだありますけど、指を使った押圧というのは単純なことではなく、施術家が何を考え何を感じるのかによって、相手の身体の反応も劇的に変わります。
相手の身体の反応を変えるには、施術家自身が「感じる」トレーニングを始めてみてくださいね。