▶ 身体を反らせたらダメ?
スポーツトレーナーの山崎です。
子供が「コーヒーを飲みたい」と言ってきたら、あなたならどうしますか?
僕なら「まずは舌で舐めてみ」
と言うでしょう。
間違いなく嫁さんに怒られるでしょうけど、親が脅して飲まさないのではなく、危険でなければ、
『身体で覚えさせる』
ことをしないと、頭でっかちになり『感性』が磨かれません。
腰痛でお悩みの方でも、同じような経験や体験が必要となります。
「これはダメ」「あれはダメ」
と言うのは医者ですが、僕のヘルニアは医者の言うことを無視して改善しました。
みなさんに、僕のようにしてくださいと言っているのではなく、
自分で判断をして行動に責任を持っていただきたいんです。
分離症の方は『反る動作』が禁忌だと言う医者もいますので、敢えて僕が「反らせてください」とは言いませんけど、
『反らない身体』
っていうのも変な話だと思うんです。
変形性股関節症で、股関節の動きがあまり良くない方のパーソナルトレーニングを担当していますが、クライアントさんは
『平泳ぎ』
をされています。
変形性股関節症の方には禁忌と言われているキックですが、ご本人が「やりたい」とおっしゃるんですね。
水泳のコーチには、
「あなたの股関節では泳いだらダメ」
と言われるそうで、僕に
「泳いだらダメですか?」
と、尋ねてこられました。
「◯◯さんの股関節の状態だと、痛みを伴わずに泳げると思います。
ただ、万が一のことがあるので調子が悪い時はお勧めしません。
あとは自己責任で判断してくださいね」
とお伝えし、ずっと平泳ぎを楽しんでおられます。
制限することは簡単ですけど、クライアントさんが人生を楽しんでもらうことも大切です。
この場合は本当に「痛みが出ないだろう」と経験上の判断をして、自己責任で楽しんでもらうようにしました。
『身体を動かしてみて、自分で危険かどうかを判断する』
自分の身体なのですから、ご自身で感性を育てていただきたいと思います。