多事争論(時事所感) -47ページ目

盧溝橋事件【時事所感41】



1937年7月7日

中国北京の南西部郊外、
盧溝橋近くで支那(中国)駐屯の日本軍が夜間演習中、
近辺に居合わせた中国軍の一人の兵士が
これに対して発砲、
日本軍もこれに応戦。
双方激しい戦闘により多数の死傷者を出しました。


盧溝橋事件です。

中国では日付にちなみ七七事変と言うそうです。





この盧溝橋事件が直接的きっかけとなり、
日中戦争へと突入していきます。



一人の兵士の発砲が、
武力衝突そして国家間の戦争を引き起こしてしまう。
 
私達日本人がよく知っている一つの実例です。




何の話かと言うと、
直ぐお隣の朝鮮半島のことです。

今回の一連の武力衝突の発端は、
北朝鮮によるものと見られている木箱入りの地雷により
韓国軍兵士2名が重傷を負ったことに対して、
中断していた対北宣伝放送を韓国側が再開。

韓国側からの宣伝放送行為に対して
北朝鮮がロケット砲撃などで韓国側の拡声器を狙って砲撃。

これに韓国側も数十発の砲撃で応戦したということが伝わってきました。

北朝鮮側は準戦時体制を宣言、
両国共、臨戦態勢にあります。







私達日頃こうした戦争のない平和な日本の社会のなかで暮らしていると、
あまり意識することがない戦争という現実が、
実は隣国の韓国と北朝鮮にはある。

「朝鮮半島で戦争が起きる」という表現は厳密には誤りで、
実際には現在も韓国・北朝鮮間は戦争状態であって、
休戦協定によって戦闘行為や武力衝突が一時停止した状態を保って継続中だということ。

盧溝橋のように偶発的な武力衝突を起こさないために、
国境ではなく、
韓国・北朝鮮間の南北軍事境界線(MDL)には
非武装地帯(DMZ)が設けられている。

それでも韓国・北朝鮮間の武力衝突は起きてしまっている。

少し前には、延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件が起きています。






黄海上での韓国軍実弾軍事演習に反発していた北朝鮮側が、
仁川沖の北方限界線の韓国領延坪島に約170発の砲撃、
海兵隊2名民間人2名負傷者多数を出す武力衝突がありました。

朝鮮半島はいつ戦争が起きても おかしくない状況にあります。




もし隣の朝鮮半島で戦争が起きてしまったら、
対岸の火事ではない。
この日本も戦火が及んでくる可能性がかなり高い。

朝鮮半島と日本の過去の長い歴史、
そして南北分断・民族分断があって、
北朝鮮は日本を敵国としている。

北朝鮮側は戦争となれば、
戦う相手は韓国、米国そして日本になります。


話を戻すと、
国家間の戦争というのが
実はいとも簡単に勃発する、呆気なく起きてしまう。

そういう危険な状態が今あるということ。

私達は重々理解しておく必要があります。



子供を守る【時事所感40】

大阪で起きた中学一年生男女の行方不明及び殺害事件、
不幸にも被害に遭われた女子生徒には、
御冥福をお祈りするとともに、
御遺族にはお悔やみ申し上げます。

また、未だ行方不明の男子生徒の無事を切に願っています。

昨日、大阪府警から
行方不明の中学男子生徒の情報提供を募るポスターを
掲示させて欲しいと勤務先に来たので、
入口の目立つ箇所に掲示させていただきました。








中学一年生の殺害事件といえば
つい最近では川崎市の中学一年生男子生徒が上級生グループに深夜に呼び出され殺害された事件もありました。




児童や少年少女が巻き込まれる不幸な事件が後を絶たない、
多くなったように感じます。


こうした痛ましい事件を見る度に
最近思うことがあります。

一つは
未成年の青少年が夕方以降家を出る
つまり夜間外出行為に
確固たる見識を持つ大人として、
保護者・親が躾そして教育を我が子に諭さなければいけない。
「門限」というのが今の時代、
死語になってしまったかのように、
塾通いの子供たちを除いたとしても
夜に少年少女を街中で見かけることは
珍しくもなくなった。

懐古主義的な話をしているのではなく、
昔はこれほどまでに児童や青少年が犠牲になる痛ましい事件は多くはなかった。

まだ社会的見識の乏しい児童や未成年の
安全を守らなければならない保護者が、
その義務を全うしなければならないと思います。

そしてもう一つ、
児童や未成年の少年少女を取り囲む社会、
周辺の私達大人のあるべき姿勢を保っておかなければいけない。

昔であれば、夕方暗くなる頃に外に出ていたら、
声をかけて注意したり
夜だったら明らかにおかしいと警察の職質に似たような行為
場合によっては一時保護から自宅の家族へ電話したり通報したりとか
心配する大人、共通した価値観に成り立つ近所や周辺社会が子供たちの周りにあった。

しかしながら
子供が子供なら親も親、みたいなこともある。
折角心配して取った良心的行為も
仇になって返ってくるケースもある。

ややこしいことには関わらないほうがよい、となって
お互いに無関心的な社会が子供を取り囲む時代になってしまった。


そしてもう一つ、

「子供に何かあったら心配だから、携帯やスマートフォンを持たせる」

という台詞を親御さんからよく聞きます。

しかしながら、これは事後手段の一つにしか過ぎない。

迷子であれば、迷子になってから電話やSNSメッセージがくる。

GPS機能が付いていても、
その機能を使うことがあるならば、
それは事が起きた後のことになる。

携帯やスマホは通信手段の一つに過ぎないのに、
いつでも我が子と連絡やメッセージのやり取りが出来ることから、
子供の安全保持につながるような錯覚を起こしている保護者の方々が
しばしば見受けられます。




こうした事件の直後に
こうしたことを述べるのは
不謹慎に思われるかもしれない。

けれども、誤解を怖れず述べさせていただけるならば、

私自身も小さい子供を持つからこそ言えば、

こうした事件を起こした加害者が悪いのは当然のことは勿論、
子供たちが悲惨な事件や事故に巻き込まれないために
子供たちを囲む保護者たちを含めた私達大人や社会が
注意したり保護や通報したり
当たり前のことを当たり前に出来るようにしておかなければ、
児童や少年少女、子供たちは不幸だと思う。
彼等の責任ではなく
私達大人の責任であります。





「失敗学」のすすめ【時事所感39】

中国天津で大きな爆発事故が発生。
現在伝わる情報だけでも死傷者700人以上という大惨事になってきました。

事故被害に遭われた方々には、
御冥福をお祈りし、
また一日も早い回復を願っています。






 



ふと思い出したことがあります。
記憶が確かであれば、
10年か15年位前だったでしょうか、随分遡るのですが、
筑紫哲也氏のテレビ番組で立花隆氏が紹介していたものがあります。



「失敗学」



「失敗」というものを学問として研究する。

それを実際に学問として研究し、
教えている大学がある。
東京大学の理学部[工学]で
取り組み始めた先生がいらっしゃる。

失敗を学問にするというのは、
ざっくりと説明すれば、
理工系で話すると、
機械やシステムが故障やトラブルを起こすというのは、
殆どが計算上や設計上、製造・組立段階に何らかのミスがあるもの。
つまり機械やシステムのトラブルというけれど、
テクニカル・トラブルを原因を突き詰めて究明していくと
人為的ミスという結果がでる。
実際は人間によるミステイクが殆どだということ。

逆にみれば、
人はどういうときに
人はどういうところを
どういうふうに
ミスを犯すのか
これを整理して学問的に研究し、
そこから学ぶ。
そうすればミスを防ぐことが出来る。

巷には本屋や図書館などで
サクセスストーリーや成功事例の書籍が沢山出回っている。
成功から学ぶこともあるけれど、さほど多くは学べない。
失敗から学ぶことのほうが遥に多く習得するものがあって前進していく。





以上のような内容が対談で話されていたと記憶します。



資源の無い狭い島国の日本がなぜ経済大国に成り得たのか?

日本人の勤勉性もあるけれど、

それは日本人の学術レベルや技術レベルの高さが大きく関わっている。

日本人のインテリジェンスやテクノロジー、スキルというものを輸出して
多くの外貨を得ているわけです。

昔は造船や航空技術、
後は家電や自動車、電子技術や新幹線、リニアなど技術立国日本は
日本人の学術・技術レベルを表している。

しかも日本の製品は信頼性や安全性などの完成度が高い。

この完成度の高さというのは、
それらの裏側では開発・製造過程で幾多の失敗を繰り返し積み重ねながら、
モデファイしながら
オリジナルの技術を習得し
完成度を高めていく。

そういう涙ぐましい努力を重ねているわけです。



海外の売れ筋商品を模造したり
パクリ製品を大量生産販売していては
オリジナルの学術・技術レベルは上がらない。
もっと言えば、
即席の高速鉄道を生産して、
大事故を起こすや
丸ごと埋めてしまうような「臭いものに蓋」式のやり方では
信頼性や安全性など求めようがない。







今回の爆発事故はしっかりと原因究明して
再発防止に努めて欲しい。

中国国民が不幸で可哀想に思います。