かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -101ページ目

官能小説「放課後の夜」七十六

奈津子の脚が、良雄の動きをより受けやすくするために少し広がった。


片手で良雄の二の腕を掴み、片手で快感に喘ぐ良雄の頬を愛しげに撫でる。


(波川くん……。)


今にも涎を垂らしそうに口を半開きにして、不器用ながらも一所懸命に腰を動かす良雄が可愛く、愛おしい。


(…私たち、とうとう一つになっちゃったね…。)


奈津子は、このホテルに入るまでは本当に良雄と繋がるつもりはなかった。良雄が欲しがっても、拒否して何とか自分の口と手で満足させようと思っていた。


(波川くんにここまで期待させてしまったのは私自身なのだから、そのくらいはしてあげよう…。)


それが…良雄の思いがけない奇襲から始まって…流されていくうちに、二度にわたる絶頂に襲われ…とうとう本気で、良雄の全てが欲しいと思ってしまった。


今はもう、成り行きを良雄に任せるのみである。


良雄はなおも腰を振り続けている。


時々、せり上がってくる強烈な快感の波に耐えるように眉間に皺を寄せて強く目を瞑っている。


奈津子は己が身を貫かれる歓びを、男が男であることを教える歓びを、腰から敷並を打って押し寄せてくる快感に酔いしれながら甘受していた。


ふと我に返ると、良雄の動きに応じて股間からブチュッ、ズチュッとなんとも下品な音がしているのが聞こえた。


しばらくそれを他人事のように聞いているうちに、奈津子は自分の体の奥底に女の悦びの炎がちろちろと低く燃えているのを感じた。


(ああ……。)


炎は低く青みがかったものから少しずつ大きく高く、赤みを増して勢いづき、奈津子の体中の細胞を、血液を燃やしていく。


「 はあぁ…波川くん…私、もうダメ…またイっちゃいそう……。 」