財政政策の中身の優先順位 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

本日は、河合範安様の寄稿コラムです!

今日は財政政策の優先順位と、現在ちょっと話題の山本太郎が提唱しているBI(ベーシックインカム)についても、見解を頂いております!

個人的にはBIの議論にも興味があったりしますでの、皆様もぜひどうぞ!

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財政政策の中身の優先順位~河合範安

財政政策といっても、その中身についてはいろいろな考えがある。
進撃の庶民では、公共事業をすべきとの意見が多く、ベーシックインカムは阻止すべきとの意見が多いと思う。



『河合がすべきと思う、財政政策の中身の優先順位』

では、河合がすべきと思う財政政策の中身の優先順位を書く。

一、
消費税廃止
固定資産税減税
地方在住者への各種減税
生活保護受給者・低所得層への減税と資金援助
軍事費倍増
減災・防災の公共事業
インフラ整備の公共事業
農業・漁業・林業へ財政出動
メタンハイドレート採掘に向けた財政出動
人工知能への財政出動
高速道路低料金化


ニ、
地方交付金増加
高速道路無料化
所得税・法人税以外の殆どの税金を廃止
憲法を改正して新たに財産税を設ける


三、
ベーシックインカム
無論、年金や生活保護は維持

河合はベーシックインカムを否定しないし、ベーシックインカムに反対ではない。
ただ、ベーシックインカムをする前にしなければならないことが多いと思うのである。
例えば、河合が一で挙げたことは、ベーシックインカムを導入するよりも優先順位が上だと思うのだ。

いくらベーシックインカムでお金を得られても、ボロボロになった道路のせいで事故になったり、食糧・エネルギーの不足から、それらの価格がはなはだ高騰したり、入手困難になったりしては元も子もない。
ベーシックインカムよりも、各種安全保障の整備の費用が優先だ。

だから、河合としては、ベーシックインカムは日本がやるべきことを全てしてから導入すべきと考える。
つまり、日本がやるべきことを全てしても、まだインフレ率に余裕があるならば、ベーシックインカムを導入すべきと思うのだ。



『ベーシックインカム導入における注意』

ベーシックインカムを導入する時、必ずそれはインフレ率を適切にする為の積極財政として導入する必要がある。
日本では、ベーシックインカムを導入するから、社会保障費の年金や医療費を削るという愚論が蔓延っているからだ。
つまり、ベーシックインカムを導入する時は、決して他の予算を削ってはいけないのである。
ベーシックインカム導入と同額のお金を別のところで削れば、予算額に変化が無く、デフレ脱却効果など雲散霧消する。

小池都知事の希望の党は、小池都知事自身がベーシックインカムに言及した。
そこまでは良かった。
しかし、希望の党は過激な緊縮財政の党である。
希望の党の言うベーシックインカムは、必ず他の予算を削った分から支出されるベーシックインカムになるから酷い。
これでは、絶望の党と言った方が良い。

また、希望の党はベーシックインカムよりも優先順位が上の財政政策を否定している。
こういう点でも、他の政党同様に希望の党にも期待できないだろう。

結局、各種のベーシックインカム論が正しいか否かは、その根本の経済思想が積極財政か緊縮財政かで分かる。
前者なら正しいベーシックインカム論、後者なら間違ったベーシックインカム論だ。
日本では、間違ったベーシックインカム論が垂れ流されている。
これらを打破しなくてはならないのだ。



『財政政策は予算額も重要』

日本では、何かの財政政策を実行しようとすると、ほとんど
「財源はどうする?」
「財源がない」
という反応ばかり返ってくる。

しかし、日本は現在デフレ下なのだから、まだまだ政府債務を増やさないといけない。
だから、財源は国債で良い。

そして、日本の経済論壇では、ほとんど何かの財政政策を実行しようとすると、他のほぼ同額の財政政策を撤回する傾向にある。
例えば、社会保障費を増やすと、その分公共事業費を減らしてきたのが、ここ数十年の日本の財政政策だった。
日本が再び経済成長する為には、財政に予算額の制約をかけられないようにしないとならない。
つまり、財政政策は優先順位のみでなく、その予算額も重要なのだ。

(了)


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