<開幕戦(ホーム):8/15>
チェルシー 2-1 ハル・シティ
<2戦目(アウェイ):8/18>
サンダーランド 1-3 チェルシー
連勝はいいんですが、どちらの試合も相手に先制されて、それをなんとかひっくり返しての勝ち、
というのが引っかかります。しかも相手のチームは明らかに実力で劣るチームです。
これが、力が拮抗しているチームだったら、間違いなく危なかったと思います。
では、問題点は何か?
端的に言うと、「選手達と、監督の好きなフォーメーションがマッチしていないのではないか」
ということです。
チェルシーFCは今シーズンから、新しい監督を迎えています。その監督はイタリア人で、現役時代も
監督になってからも、そのキャリアの全てをイタリアでのみ過ごしてきた人です。しかも選手としても
監督としても結果は出してきています。
なので、自身がやってきた型に自信があるのでしょうけれど、それにピタッとはまる選手がいるか
どうか、またその数が十分かどうか。
経営でいうならば、「事業部制にしたのはいいけれど、事業部長になれる器の社員がいなかった」
もしくは「開発者としては一流の人だけれど、管理者としては全然ダメな開発部長」などと
というのと同じことです(ちょっと違うような気もする…笑)。
それが、コミュニティー・シールド で勝ちきれず、この2試合でも苦戦している原因なのでは
ないかと考えます。それがとりわけ、守備に現れています。守備はディフェンスの選手だけが
やればいいのではなく、中盤より前のボールの取り合いの時点から始まっていますが、そこで
簡単にボールを奪われたりとか、前に運ばれたりとか、が目に付きました。それは、「選手の
得意とするプレー」と「配置」が適切でないからだと思われます。
サッカーに限りませんが、どんな世界でも「適所適材」が大事です。そこにいる選手がまずあり、
その選手を生かすためにフォーメーション(器と言ってもいいでしょう)を始めとする様々な理屈
が存在するのではないでしょうか。
今のやり方だと、
選手<器
に見えてしまう。
監督が自身のこだわりを貫き通せるのか、それとも対戦相手がその綻びをついてきて変更を
余儀なくされるのか、なんとも不安なシーズン序盤です。
