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金子敦哉(あつヤング)夏
2022年7月9日。新潟大学は3年ぶり13回目の伊勢路への切符を掴みました。
先輩方の死力を尽くした走りに、当時1年生の僕はとにかく感銘を受けました。
僕は、3組目を走った良鷹先輩(当時2年)の介抱を担当したのですが、ゴールしたとき彼はほぼ意識がありませんでした😇。何を話しかけても応答は無し。担架で救護室に運ばれてからも、全身が攣って水が飲めないという瀕死状態の先輩を見て、チームのために命をかけるというのはこういうことなんだなと、感動を通り越し、絶句した記憶があります。
同期からも佐藤勇太(当時1年)選手と上田仁太(当時1年)選手がOPに出走し、暑い気候の中の力走を、こちらも全力で応援したことをよく覚えています。
しかし、その歓喜を僕はただ眺めたのみ。
チームが勝った実感もあまりありませんでした。
『来年は自分も予選会を走りたい!』という漠然と抱いた目標へ向かって、自分にとってその道程がかなり長いことに気が滅入りつつも、とにかく走り出すことにしました。
第2回 新潟県記録会
2022年8月20日。
予選会のOPに出走できなかった当時の1年生は、この5000mが大学デビュー戦になります。
僕(金子敦哉)と大峡謙選手, 中戸元貴選手が初出走の予定でしたが、当時、原因不明の不調だったということもあり、中戸選手はこの試合を回避。
初レースの僕と大峡選手に加え、上田選手の3人が(当時の)1年生から出走することになりました。
僕の目標は15分台でゴールすること。
当時の自己ベストが16'22"だった僕は、このレースで15分台を出すべく、入部早々からずっと準備してきていました。
割りと長い時間このレースに思い入れていたこともあって、少し特別な気持ちで挑んでいました。
先輩方が15分台でゴールできるペースで引っ張ってくださるということで、安心してスタートしました!
僕は高校登山部だったということもあり、レース経験は赤ちゃん👶だったので、スタート前から同期にレースについての色々を聞いていました。どうやら、『3000mまではあっというまで、3000m~4000mがとにかくキツい』らしい。
『だから3000mまでは寝ていこう』なんて思いながら走っていたら、段々と身体がキツくなり始めます。
なんとビックリ。スタートしてからまだ3周しか走ってないではありませんか😇。『今日は厳しい戦いになる🥺』と覚悟しながら泣くのを我慢して先輩方が形成する集団の中で走ります。
3000m過ぎ、聞いていたとおり、本当にキツくなり始めました。ペースも徐々に維持できなくなります。
朝倉さん(当時2年)と真大さん(当時2年)がペースアップし、みるみる間に離れていって悲しんおく😭
精神崩壊を通り越して、人格が崩壊寸前でしたが良鷹さん(命を予選会に捧げた先輩)が前に出てきてくれて、僕を引っ張ってくれました🥺
ラスト2周。時計を見ると16分を切れるかどうかはギリギリのペース。くたばりそうな僕を見て、良鷹さんは再三、声をかけて鼓舞してくれました😭
第35回 国公立27大学対校陸上大会
2022年9月下旬。
この大会で頭角を現したのは同期の中戸元貴(当時1年)選手。
予選会OP, 第2回県記録会の不出場を経て、満を持して3000mscと10000mに登場!
今考えればデビュー戦が対校レースですよ。カッコいいですね〜😊。それでいて、大学初レースの3000mscでは転倒がありながらも9'43"58で堂々の6位入賞。10000mでは、スロー展開となったレースを制し、32'36"91で組1位。やはりコヤツ、只者ではなかった模様😇。
他にも同期からは佐藤勇太(当時1年)選手が1500m, ケイタニー(元:草薙啓太)が800mの対校に出走するなど、同期の力走に刺激をもらいました。
僕だけ対校選手じゃなくてOPだった & 直前にチャリで転倒により5日間寝たきりだったということもあり、ノンプレッシャーの僕は10000mOPを素直に楽しみました😁。
全日本大学駅伝のチームエントリーの選考がかかっていながらもスローペースになってしまい、参った僕はラスト4000mのロングスパートをしたという変人列伝は孫の代まで伝え継がれることでしょう。(なお、17番手となりギリギリチームエントリーからハズレた模様😭)
直前に怪我をしたり、チームエントリーから外れたり、僕だけOPだったり、シューズ袋を紛失したり、懲り懲りなことばかりでしたが、好きなようにスパートして組1位をとれた経験ができたり、チームが一丸となって応援したり、楽しかった印象の方が強い大会でした!!
秋
駅伝シーズンの開幕。
2022年10月10日の出雲駅伝、11月6日の全日本大学駅伝へ向けて、チームの士気はより一層高まります。
また、北信越CHや県駅伝でのたくさんの選手の力走が印象的な季節でした。
出雲駅伝
旧暦の10月は、一般には神無月といわれていますが、全国の八百万の神々が集まる出雲地方では神在月と呼ばれています。
この神々が集う出雲大社を発着とした出雲駅伝は、総延長45.1km、全6区間の距離の短いスピード駅伝として知られています。
新潟大学からは、3区に真大さん(当時2年)、6区に久保田さん(当時4年)が北信越学連選抜として出走しました!
この日、とある選手が自動車学校の予定を入れてしまい、テレビで観戦することが出来なかったということは有名な話ですが、実は中戸選手(当時1年)もテレビの前でウトウト…!
北信越CH
2022年10月15日, 16日。
北信越CHが石川県は金沢市で開幕。
全日本大学駅伝
名古屋・熱田神宮から三重・伊勢神宮の106.8kmを8区間で襷を繋ぐ全日本大学駅伝。
シード校や全国8地区の選考会を勝ち抜いてきた代表25校と、オープン参加の日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場。大学駅伝日本一が決定します。
7月の北信越地区選考会を勝ち抜いた新潟大学も数少ない国立大学からの出場校として、プライドを持って挑みました🔥
一方、16人のチームエントリーにすら入ることが出来なかった僕は、0泊3日(😇)の応援ツアーで皆さんに元気を注入しにいきました!!!
中戸選手(当時1年)が走った2区と、舟山さん(当時4年)が走った6区と、真大さん(当時2年)が走った8区を応援するルートで動きました!
バスで睡眠を取ったので身体がバキバキでしたが、いざ選手が近づいてくると、そんなのは関係ありません。
普段は画面越しでしか観れないような名高い選手と、何よりも新潟大学を背負って伊勢路を懸命に駆け抜けるチームメイトの姿を観て、絶頂しました!!!😍
冬
各記録会で好記録が連発。
冬季練習へ向けて自身の力を試します。
また、新潟には過酷な冬が訪れます。
最後に太陽を見たのはいつでしょうか😇
見上げれば頭上からは雪か雨🥶
厳しい環境下でも、春をひたすらに待ち望み、苦しい練習にもみんなで挑みました。
日体大記録会
2022年11月27日。日体大記録会にて好記録が連発しました。
真大さん(当時2年)、中戸選手(当時1年)、久保田さん(当時4年)の3人が、それぞれ30'42"34, 30'44"28, 30'52"68で30分台を達成しました!!🤩
また、キャプテンの木原選手(当時2年)や、舟山さん(当時4年)、朝倉さん(当時2年)も31分台の快走を魅せました!!
強すぎぃ…😇
東海大記録会
2022年12月4日。
東海大記録会でも僕(金子敦哉 当時1年)が32分台を達成!!
弱小33分台トリオも徐々に進歩し始めます!
冬季練習
高いレベルの練習を積んでいた中、悲劇は何度か僕たちを襲いました。
酷いですよ。新潟市は雪が積もらないと聞いて進学したというのに😇
国公立27大学対校駅伝
2023年1月14日。
埼玉県は熊谷にて、国公立27大学で争う駅伝大会が開幕。
新潟大学は、全日本大学駅伝メンバーの主力を4人欠く中、東京工業大学に次ぐ準優勝を収めました🎊🎊
春
トラックシーズンの開幕。
新入生を加えたフレッシュなメンバーで心機一転。
学年も上がり身の引き締まる思いです。
僕も無事、2年生になれて一安心でした😌
チームは全日本大学駅伝の北信越地区選考会へ向けて、盤石の組織作りをしていきます🔥
北陸実業団選手権
10000mは暴風雨(ほぼ台風😇)の中でおこなわれました🌀🌬。
しかし、この悪天候でも一線を画す強さを発揮したのは、横山さん(M1)。
横山さんは過去の実績はもちろん、直近では3月の新潟ハーフでも快走していたため、実力は間違いないものだと思いましたが、まさかこの天候で30分台を出すとは!!🤩🤩
僕は走り切るだけで精一杯だったので、30分台で走破したと聞いて、言葉が出ませんでした😅
やっぱり上級生でしっかり結果を出すのはカッコいいですね🥺
僕も頼もしい上級生になりたいです!!!!
また、この大会では33分台トリオのひとりである、上田仁太選手(2年)も32分台を達成しました🎊
本人は満足いってなさそうでしたが、冬季練習を順調に積んできただけあって、実力は確かです💪
悪天候で力を発揮しきれなかったかもしれませんが、今後の爆発力に僕らも怯えています!
さらに同期の大峡謙選手(2年)も32分台を達成🎊
また、翌日の5000mも15'36"77の快走!!
この大会で頭角を現しました!!!
北信越IC
2023年5月に新潟で行われた北信越インカレ。
大きな対校大会ということもあり、各校応援にも熱が入ります🔥
この大会では、短距離, 跳躍, 長距離ブロック問わず、各選手の活躍が目立ちました!🎊
その中でも、上月さん(4年)による1500mの優勝と、N.ゲンキ(旧:中戸元貴)による3000mscと5000mの2冠は鳥肌モノでした。カッコ良すぎる!!!!🤩🤩
強化合宿
全日本大学駅伝北信越地区選考会へ向けて、新潟大学はさらなる強化を図ります!
◎全日本大学駅伝
— さいとうあやみ (@amikoron1130) 2022年11月6日
アンカー 新潟大学 渡邊真大 選手#全日本大学駅伝 pic.twitter.com/dDkGZsiRP9