先日入手の回転シェルRS-3Nですが、落ち着いた時でないと壊しそうなのでしばらく放置でしたが、進めてみました。

入手時の写真ですが、先述の通り程度は良好です。
付けるカートリッジは貴重なやつではちょっと怖いので、最古参のGMC-10Eにします。コンプライアンスも高くはなく回転シェルには最適でしょう。音質的にも熟知していますので、変化もつかみやすいです。
取り合えず、配線はせずにカートリッジだけ取り付けてみました。
確か、針先を支点の位置にするんです。
一応バランスも取れますから、馬鹿みたいには重くないです。
シェルの厚みがありますので、アームの高さを変えないと、水平にはなりません。
軽くターンテーブルを回してみましたが、別に首振って動かないんだよね~
次にリード線を配線しました。線が細いから切れそうで怖いです。慎重に作業しました。
先端のは、ラテラル・バランサーです。
アームの高さを調整して取付け完了。
音出しは成功しました。線は切れていません。見えないんです(笑)
でもね~
よくよく考えると、別にトラッキングエラー・ゼロの向きに向くわけじゃーないんですよね(笑)
だって、支点の位置と針位置は一緒なのだから、引っ張られて真っすぐ向くはずはないのです。だから、首を振ったらそのままの向きでトレースします。
取説を再読すると・・・
特徴は、「針の振動をトーンアームに伝えない事」と「インサイド・フォース等の力を、歪の少ない位置に自動的に戻す」とあります。
一つ目はなんとなく分かる様な気がしますが(実際はあまり納得できないけど)、2つ目は納得できないですね~。何度も言いますが、支点位置と針位置が一緒では回転力は発生しないのでは???
だから、角度を振ればその角度のままトレースする訳です。何か、使用方法を間違えているのかな。
でも、シェルの造りは良いし、実験用としては大変有効なツールかもしれません。
好きな角度で固定できるのは面白い機能です。限定した溝位置なら、トラッキングエラー・ゼロに調整が可能です(笑)
まあ、それを連続的に調整するのが、リニアトラッキング・アームやトラッキングエラーゼロ・アームなんですけどね・・・
トーンアームの支点から2本の平行ワイヤーを張ったら、トラッキングエラー・ゼロにはならないのか? 等、アイデア出しには使えそう。頭の中や図面で考えてもなかなか良いアイデアは生まれませんからねぇ。
ただね、こんなブラブラな状態でカチッっとした歪の無い音が出るかというと、かなり疑問符が付きますね~。
その意味では、通常のS字オフセットアームの優秀性とコスパの良さを実感します。
ということで、
今日はまだ初めなので、ファーストインプレッションでした。今後は音質を含めて使いこなしを報告していきたい思います。






