CEC 中央電機株式会社のこと | しんのすけのオーディオ部屋

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こんにちは(^_-)-☆  しんのすけです
 
 
CECについては、旧いオーディオファンの方はご存知だと思います。わたしはCDプレーヤーのTL5100Zを長年使っており、先日故障しましたDA53(DAコンバーター)も所有しています。あとは、数本のレコード・カートリッジを所有しています。
 
 
イメージ 5写真)愛機 TL5100Zのカタログ
 
 
記憶が薄れてきている人も多いと思いますし、ネットの情報も少なくなってきましたので、まとめをしておきます。
 
 
 
ヒノオーディオのCEC写真)ありし日のヒノオーディオの店頭 TUBE53。後ろのカタログラックにはCECのカタログが並んでいる
 
 
【沿革】
CEC (Central Electric Co) は、1954 年に東京の品川で高田氏によって設立されました。その歴史は、アナログおよびデジタル信号伝送の発展にほぼ沿っています。
 
 
CEC BD-2000
同社は創業の年、つまり1954年に生産を開始しました。その年に、Fonomotaブランドのターンテーブル用に生産された高精度のターンテーブルモーターが導入されました。1961年、本社を埼玉県東松山市に移し、ターンテーブルの自社生産を開始。三洋電機との提携は1965年にさかのぼります。
 
 
1982 年に最初の CD プレーヤーが登場したことで、サウンド再生の新時代が幕を開けました。アナログの「ルーツ」にもかかわらず、CEC社は同時にCDプレーヤーの開発と生産にも取り組み始めました。強力な研究の背景と Candeias Engineering との緊密な協力により、独自の設計と比較的手頃な価格のハイエンド コンポーネントの開発と製造が可能になりました。
 
1983年発売のCDプレーヤー第1号機に三洋メカを搭載。1985 年、最初の CD プレーヤーの生産が開始されました。1989 年、CEC は世界に通用するハイエンド製品の日本メーカーになりました。
 
CEC1.jpg
 
CEC 社屋
1990年、埼玉県吉見市に移転。1年後、同社はベルトドライブを搭載した最初のCDプレーヤーモデルを発表しました。1996 年、CEC は三洋オプトロニクスのコンポーネントおよび部品製造部門になりました。 三洋オプトロニクスは1999年にサンヨーメディアテックに社名変更。2000年、同社のオーディオエンジニアリング部門が分離され、CEC(CEC Incorporated)が設立されました。2004年当時は、埼玉県南区に本社を置いています。
 
同社の現在の成功は、現在の取締役である石渡健氏によるものでもあります (偶然にも、石渡氏には、オーディオ業界でも同様に有名な同名の人物がいて、マランツの製品を 30 年間設計および製造してきました)。石渡健氏は1948年10月横浜生まれ、大分市立高校卒業(1967年3月)、九州大学教育学部卒業(1971年3月)。1ヶ月後、CEC株式会社に入社し、現在の専務取締役まで多くの役職を歴任しました。
 
 

1954 4        中央電機株式会社として創立(東京都品川)。レコードプレーヤー用フォノモーターをCECブランドにて生産開始。

1961              埼玉県東松山市に本社・工場移転。レコードプレーヤーOEMメーカーとしての地歩を次第に固める。

1985              1世代CDプレーヤーの生産開始。

1989              ハイエンドオーディオ製品の輸入開始。

1990              埼玉県吉見町に新工場設立、移転。

1991              ベルトドライブCDトランスポートの発売を開始。

1996              オーディオ事業を三洋オプトロニクス株式会社へ移管。

1999              社名を三洋メディアテック株式会社へ変更。

2000              オーディオ事業を独立、CEC株式会社を設立(埼玉県大宮市)

20042         本社・営業部を埼玉県さいたま市南区南本町に移転。

2004年6         サービスセンターを埼玉県さいたま市南区大谷口に移転。

20083         サービスセンターを群馬県邑楽郡大泉町に移転。

201011       営業部をサービスセンターに移転、統合。

20113         本社を群馬県邑楽郡大泉町に移転。

20125         サービス業務を有限会社エステック 修理センターへ移管。

201210       国内の販売業務を修理センターと同じ有限会社エステックへ移管。

2017年1月25日 破産申請

20188         (有)エステックが営業所・修理センターを大泉町寄木戸1316-5から寄木戸287へ移転。

 

 
 
【テクノロジーとソリューション】
アナログ・ターンテーブルの経験により、CEC 社のエンジニアは CD プレーヤーの最初のモデルにもベルト伝送を適用することができました。
ベルト ドライブを備えた最初の CD プレーヤーである TL-1 は、1991 年に発売されました。CEC は、このドライブ システムに関する世界的な特許権を持っています。
 
CEC 独自のベルト ドライブは、精密ベルトを介して 450g の頑丈なスタビライザーを駆動する低トルク モーターを使用しています。このスタビライザーは、ディスクを正確にセンタリングし、振動に対する優れた保護を提供するだけでなく、その慣性を高めます。その後、同社は新しい 2 ベルト機構を導入し、これが大成功を収めた TL-3N トランスポートの基礎となりました。
 
CEC アンプ、コンバーター、トランスポート、および CD プレーヤーには、LEF テクノロジを使用した回路が装備されています。略語 LEF は、「load effect free」または無負荷信号の略です。これは、必要に応じてこの電圧を操作する「補助」トランジスタに囲まれているため、信号トランジスタがスピーカーの電圧要求を処理することを強制されないことを意味します。この負荷による歪みはありません。したがって、従来のアンプとは異なり、LEF テクノロジーを搭載したアンプは、より安定したパフォーマンス、高速な信号処理、及びサウンドの基礎になっています。
 
 
LEF 回路を備えたアンプに適用される IGM (Intelligent Gain Management) システムは、信号を損失することなく、必要な音量レベルの広い範囲で一定の信号品質を提供することができます。
また、CEC製品にはCI技術による回路が搭載されています。これは、回路がコンバータからの出力電流を負帰還なしで出力電圧に変換する、完全に独創的な電圧調整システムです。
国際的な雑誌でのレビューとテスト、および世界中の満足した顧客からの証言は、同社のスローガン「最高レベルの音楽再生」がここで完全に実現されていることを証明しています。

 

 

 

【破産情報 2017214日】

音響機器製造のCEC(株)(群馬県邑楽郡大泉町寄木戸1316-5、代表:石渡賢一)は2017年1月25日、さいたま地裁熊谷支部において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、南雲芳夫弁護士(電話048-527-6200)が選任されている。

負債額は約3億円。

 

同社は平成12年9月設立の音響機器メーカー。生産は中国や台湾の企業に依頼し、以前は15億円以上の売上高を計上していた。しかし、スマホの普及と音質向上により、オーディオ機器が売れなくなり、経営不振に陥り、平成24年までに事業を停止していた。

 

 https://n-seikei.jp/2017/02/post-42473.html">CEC(株)(群馬)/破産開始決定

 

 

(有)エステック👇

有限会社エステック 会社案内

 

 

過去ブログ:

CEC TL5100Zで亜蘭知子

 

CEC TL5100Zシリーズの足跡

 

 

取り敢えずおしまい(^。^)y-.。o○