回顧!!苦節5年!「長野県内全77市町村」完全踏破の軌跡を振り返る(前編) | 信濃路てんこ盛り

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長野県内の市町村が77も存在する事すら知らなかった2019年、私の信濃路の旅はスタートしました。

 

当然の事ながら、その当時はこれから県内全市町村を踏破する事になるなんて、夢にも思わなかったのですが…

 

過去のブログ記事を読み返えしてみると、2021年の総括で初めて77という数字に言及しています。

 

その年の10月、訪問市町村が77の過半数に到達した事で、その頃よりこの数字を強く意識し始めたのかもしれません。

 

しかしながら、腰痛や新型コロナによる緊急事態宣言等の逆風を跳ねのけ、よくぞ全踏破に漕ぎつけたものです。

 

これから、そんなこんなの5年間(足掛け6年)の軌跡を振り返ってみますので、お付き合い下さい。

 

 

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例年はブログネタが少なくなる冬期間に、過去1年間をじっくりと振り返り、4~5回に分けた総括をアップしています。

 

しかし今回の77市町村踏破は4月の達成で、ネタ切れの心配もない為、5年間の軌跡を前後編の2回に集約する事にしました。

 

過去の230もある記事の中から、特に思い入れのある地を20ヶ所(10×前後編)に絞る作業は難航を極めましたが…

 

今回選外となった地も含め、私にとっては全てに大切な思い出があります。

 

尚、選出地は思い入れ順ではなく、訪問順に記載しています。

 

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●2019年…新規訪問市町村数6

 

上田市・須坂市・大鹿村・伊那市・小谷村・飯田市

 

5月25日、長年の憧れの地だった信州へ転居。当日はよく晴れた暑い日だったと記憶しています。

 

腰痛改善の為、整形外科のリハビリとプールの水中ウォーキングに励みながら、かつて訪ねた地を中心に巡っていました。

 

10月にはかねてからの念願だったブログを開始。

 

また同月には、県内各地に甚大な被害をもたらした台風19号の襲来で、旅先で何度も迂回する事を余儀なくされました。

 

①矢坪温泉矢坪館(上田市)10月16日(複数回)

 

 

なんの変哲もない、普通の温泉旅館でした。しかし1985年に1泊しただけなのに、何故だか非常に懐かしい。

 

信州転居時には既に廃屋となっていましたが、それでもその後も数回訪れています。

 

そこへ行けば、今でもあの日のおばあちゃんの、あのハスキーな声と笑顔に会える気がして、また訪ねたくなるのです。

 

②遠山の霜月祭り(飯田市)12月13日

 

 

「遠山郷」と呼ばれる旧上村と旧南信濃村(いずれも飯田市と合併)の8神社で、12月に行なわれている神事「霜月祭り」。

 

このお祭り最大の見どころは「水の王」等の面が、煮えたぎる湯を素手ではねかけるところです。

 

8神社とも祭日や時間が異なり、所作も様々なので、全神社を見学したいとの思いがありましたが、コロナが…

 

で、コロナが収束した昨年?、ようやく一般公開となりましたが、宿泊施設の確保が困難で再訪問を躊躇しています。

 

古くからの伝統が息づき、よろずの神々が下りてくる「寒い・眠い・煙い」の3拍子揃った奇祭です。
 

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●2020年…新規訪問市町村数18

 

長野市・東御市・安曇野市・筑北村・栄村・佐久市・青木村・木島平村・川上村・阿南町・白馬村・下條村・売木村・阿智村・松本市・千曲市・天龍村・泰阜村

 

年初に日本国内で初感染が確認された新型コロナが、全国的かつ急速にまん延した4月…

 

政府の緊急事態宣言を受け、長野県からも不要不急の外出自粛要請がありました。

 

感染症に対する恐怖心と、先が見えない不安感で悶々と日々を過ごしていたのを覚えています。

 

このような状況の中、散歩に出掛けた先でみかけた、咲き乱れるシダレザクラに心奪われました。

 

足腰の状態が思わしくなく、本格的な登山も出来ない中、この出会いが後に花を追いかけるきっかけとなりました。

 

5月には緊急事態宣言が解除され、その翌月に出掛けた「秋山郷(栄村)」は、忘れていた旅の楽しみを思い出させてくれ…

 

この旅が、その先の定期的な長距離外出へと繋がっていきます。

 

また、この年の4月に「里山会」へ入会したものの、コロナの影響で初参加は6月となりました。

 

③松代大本営地下壕(長野市)3月21日(複数回)

 

 

太平洋戦争の末期に本土決戦をも想定し、国家の中枢機能を移転する為、松代に地下壕建設が進められました。

 

この建設には多くの朝鮮人や日本人が動員され、過酷な労働を強いられたと言われています。


公開されているだけでも500mもある地下壕は、非常に生々しく、改めて戦争の無意味さを認識させられました。

④修那羅山安宮神社(筑北村)6月4日(複数回)

 

 

800体にも及ぶ、石神仏が鎮座する安宮神社。

 

誰ひとりいない静寂そのものの神社での、石神仏達との語らいは非常に心が休まります。

 

5月下旬頃から境内に咲き誇るミヤコワスレや、自由に闊歩する3匹の猫達にも癒しを求め、また石神仏達に会いに行く私です。

 

⑤千曲川源流(川上村)8月19日

 

 

「千曲川源流」という響きだけで、足腰の不安も省みず出掛けましたが、片道4時間の歩行は腰痛持ちには厳しいものでした。

 

「甲武信ヶ岳」の山頂直下から湧き出した一滴の雫が流れ落ち、やがて千曲川から信濃川となって日本海に注ぐ367kmの旅!

 

澄み切った冷たい雫が辿る大冒険には、浪漫が溢れています。

 

➅飯田線各駅巡り(複数市町村)11月14日~16日(複数回)

 

 

2022年にも訪れましたが、やはり初回の方がインパクトが大きかった2泊3日3市町村21駅巡りでした。

 

特に「秘境駅」は辿り着くまでのアプローチが非常に厳しく、肉体的にも精神的にも疲れましたが、充実した旅となりました。

 

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●2021年…新規訪問市町村数17

 

小布施町・山ノ内町・飯綱町・飯山市・麻績村・茅野市・富士見町・南牧村・長和町・高山村・小海町・南箕輪村・駒ケ根市・宮田村・佐久穂町・生坂村・小諸市

 

コロナの影響がまだ、あちらこちらに強く残る中…

 

2020年の年末、だましだましつきあってきた腰が、今まで経験した事がない程の悲鳴を上げました。

 

痛みで、同じ場所に30分も立っていられない・50mも歩けない程で、座らないとどうしようもありませんでした。

 

「脊柱管狭窄症」との診断で、手術でしか回復は望めない…

 

各地をくまなく訪ね歩く事を目的に、信州に引っ越してきましたが、年始からまたもや壁にぶち当たってしまいました。

 

熟考の末、手術を回避して整体やストレッチに取り組んだ結果、痛みは残るものの歩行距離は飛躍的に延び現在に至っています。

 

また前年の「飯田線各駅巡り」に続き、この年は「小海線沿線巡り」をシリーズ化、半年間7回に亘ってアップしました。

 

⑦ねじとわら馬引き(上田市)2月14日(複数回)

 

 

前年末に襲われた腰の激痛が、殆ど癒えぬまま訪れました。

 

以前から見たかったこの行事は、懸命に「わら馬」を引く幼子達のふるまいと各家庭手作りの繊細で美しい「ねじ」が特徴です。

 

あまり華やかさはないけれど、実にほのぼのとした行事にすっかり魅了され、毎年見学しています。

 

⑧角間温泉角間荘(山ノ内町)3月22日~24日(複数回)

 

 

角間温泉の一番奥にある「角間荘」は、信州に来てから捜し求めてきた自炊宿の2軒目でした。

 

特別な物は何もありません。温泉街には食料を販売するお店もなく、道の駅・コンビニ・スーパーへは車が必要です。

 

しかし、冬場はこたつと共同キッチンと温泉があればいい!ウダウダするには最適の宿で、3年間で5泊しています。


⑨飯盛山(南牧村)9月13日

 

 

茶碗にご飯を高く盛ったような、美しい山容が特徴の里山です。「小海線沿線巡り」の途中で立ち寄りました。

 

天気が悪く、全く期待していなかった「富士山」とのツーショットが拝めた時は感動ものでした。

 

登山口から1時間足らずで登れる低山ですが、山頂には360度の大パノラマが広がっています。

 

⑩アサギマダラの里(宮田村)9月25日

 

 

日本で唯一、数千kmに及び長距離移動する「アサギマダラ」の行動はまだまだ謎だらけです。

 

透けるような薄い浅葱(あさぎ)色した斑紋の羽が特徴の蝶が乱舞する姿は、圧巻(訪問日の飛来数は400頭!)でした。

 

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以上、2019~2021年に訪れた中で、特に思い入れのある地10選をお届けしました。

 

振り返れば、やはり印象に残る素晴らしい場所ばかりです。

 

もっとメジャーな観光地も多々訪問していますが、特段の事由がない限り、私らしく?選外としています。

 

次回は後編となる、2022年~現在までをご報告します。