秘境!!飯田線各駅を車と徒歩で巡る旅Part1(中井侍駅~伊那小沢駅) | 信濃路てんこ盛り

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新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 

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飯田線(JR東海)は愛知県の「豊橋駅」と長野県の「辰野駅」を結ぶ、総延長距離195.7km・駅数94の鉄道路線です。

 

ここには所謂「秘境駅」が複数存在しており、鉄道マニアに人気の路線となっています。

 

今回は静岡県との県境に近い長野県最南端の「中井侍駅」から北上し、「飯田駅」までの21駅に車と徒歩で立ち寄り、駅とその周辺を探索してみました。

 

今後、5回程度に亘ってお届けする予定ですが、記事中の●部分に記載した内容は次の通りとなっています。

 

・漢字駅名(よみ)

・.位…「2020年度秘境駅ランキング」順位(圏外は201位以下)

    ランキングは牛山隆信氏のHPを参照⇒ 秘境駅へ行こう! 

    *200位以内に飯田線の長野県内駅が7つもランクイン!!

・人…長野県統計書(2017年)1日平均乗車人員
.

11月のネタが1月に…まいどまいど、更新が遅くなってすみません。

 

 

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●小和田(こわだ)駅….3位(静岡県浜松市)

 

せっかく「中井侍駅」まで行くなら、上り線の隣駅であり「秘境駅ランキング」で常に上位に位置する静岡県の「小和田駅」も目指したいと思い、事前に情報収集を行いましたが…

 

「近くの集落から山道を徒歩1時間以上」とか「電車でしか行けない」とかの書き込み。まさしく「秘境」のようで、今回は泣く泣く断念。

 

しかしながら、せめて県境までは車で…これが間違いの元でした。

 

拡大してご覧下さい

 

「中井侍駅」へと通じる村道(地図の☆印)を通過し、車を走らせましたが、県境へはなかなか到達しません。

 

舗装はされているものの、道路は波を打っており、かなりの悪路です。

 

慎重に車を走らせ、やっとの思いで県境へ到着。☆印から30分近くもかかってしまいました。

 

かなりの時間ロスとなってしまいましたが、11月14日11時半、この県境をスタート地点に今回の旅は始まりました。

 

 

●中井侍(なかいさむらい)駅…11位・9人

 

道路崩落等の影響で、複数箇所が通行止めとなっていた天龍村。

 

「中井侍駅」の一番近くを通る村道も、駅をはさんで南北ともに通行止めでした。

 

県境から、今来た道を戻り、地図上の☆印地点から駅を目指すしかありません。

 

しかし、地図の〇印の通り、「つづら折りの連続したヘアピンカーブ」が待っていました。しかも、車一台がやっと通れる道幅の急な下り坂。

 

本当に、ここを車で下るの…

 

 

意を決し、何度も切り返しながら慎重に下っていきましたが、今まで経験した事がないくらい難度の高い道でした。

 

 

何とか下りきると、手作り感満載の「中井侍駅」の案内が…

 

 

ここに車を停め、すぐ先にある駅まで歩きました。

 

 

そして、やっとこさ、やってきました。12時5分「中井侍駅」到着です。それにしても珍しい駅名です。

 

かつて、この周辺に「中井」という姓の侍が多く住んでいたという説等があるようですが、真相は不明です。

 

ここは標高289mと、県内で最も海抜の低い駅で、単線となっています。

 

 

ホームの待合室はこんな感じでした。

 

 

ホーム下には人気の高い「中井侍銘茶」の茶畑と天竜川が…

 

 

こうして、誰一人として出会う事のなかった駅に別れを告げましたが、駅前には民家もありました。

 

帰りはまた「あの道」です。下から見上げると、遥か上に通ってきた道路のガードレールが見えています。

 

 

何とか無事に地図上の☆印まで戻り、12時半、次の駅を目指して北上しました。

 

●伊那小沢(いなこざわ)駅…75位・3人

 

「中井侍駅」からの復路である「つづら折り」をクリアし、☆印から村道を走る事、10分強で到着。

 

先程までの道路に比べると、かなり快適(笑)でした。


駅そばのスペースに車を停め、降り立ちましたが…

 

うん?何か違う?使われてないようなレール跡。短すぎるホーム。

本当に、ここ駅?

 

 

で、奥の方に歩いていくと本物の駅がありました。

 

 

この駅は、複線となっています。待合室は2ケ所あり、下り線側にはドアもついています。

 

上り線ホームの上には道路が通っており、さらにその上には民家も見えます。

 

 

高台から見た駅の全景はこんな感じです。

 

 

後日、調べてみると、車を停めた場所にあったレール跡は留置線で、天竜川水系のダム建設の資材輸送に使われたもののようです。

 

次の写真は、駅ホームより「中井侍駅」方面を撮影したものですが、トンネル右の線路が留置線です。(トンネル右の歩道を行くと、車を停めた場所へとつながっています)

 

 

駅には、3名の鉄道マニアが高価なカメラを抱え、あちこちを撮影していました。

 

そういえば、前日より10周年を迎えた急行「飯田線秘境駅号」が1日1往復運行されており、翌週末までの5日間とも予約で満席のようです。

 

駅周辺の探索を終え、ホーム上(民家下)の道路を走り、次の目的地である「鶯巣駅」へと向かいました。(Part2へと続く)