☆☆☆（3）
2021年4月20日第1刷発行 講談社 299p
○一穂ミチ「スモールワールズ」読みましたか
この本は、誰の生活にも起こる可能性があるような出来事を、淡々とつづりながらも、最後の方で、ドキッとするような話が入っている短編集です。うまくいかないような話が多いのですが、次はどうなる、と気になって、それぞれの短編を比較的早いスピードで読みました。
2022年本屋大賞3位の作品でもあります。以下、覚え書きです。111322
ネオンテトラ 小説現代2020年6・7月号合併号
わたしは、なかなか子供ができず、かといってこれといった行動をとっているわけでもありません。わたしのモデルの仕事も契約解消になりそうなとき、SNSのやりとりから夫の浮気の気配を感じていました。。。
魔王の帰還 小説現代2020年10月号
鉄二は高校生で野球部でしたが、前の学校で暴力事件を起こし、他の学校に転校して、無気力に過ごしていました。そんなとき、結婚していた姉が実家に戻ってきます。。。
ピクニック 小説現代2020年11月号
瑛里子は、未希を出産するのですが、育児ノイローゼ気味です。でも、それも何とか乗り越え、未希が生後十ヶ月を迎えた頃、母に未希を頼み、夫と久しぶりに出かけました。そのとき、母から連絡があり、未希が息をしていないというのです、、、
花うた 小説現代2020年12月号
兄と暮らしていた美雪でしたが、あるとき、兄が向井という男に突き飛ばされて、死んでしまいます。向井は実刑を言い渡され、刑務所に服役中です。弁護士のすすめもあり、美雪は、自分のやり場のない気持ちを手紙に書き、向井に出すようになり、やがて二人の間に手紙やりとりが始まりました。
愛を適量 小説現代2020年21年1月号
高校教師の慎吾は50歳を過ぎて一人暮らし。あるときアパートに帰ると、ある男が家の前に立っていました。彼は、別れた妻との間にできた子供でした。。。
式日 小説現代2021年3月号
高校時代の後輩から突然連絡があり、父親が死んだ、参列者が少ないから、葬式に参列して欲しいと、という連絡がありました。。。
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