伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読みました  | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


シーソーモンスター (単行本)

☆☆☆☆
2019年4月 中央公論新社 428p 所出 

○伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読みました。

本書は 中央公論新社の小説boc の創刊の企画で、作家が同じテーマで小説を書くという「螺旋プロジェクト」の一作です。そのテーマというのは、海族と山族が争うというような感じのものです。まあ、それは巻末等に書かれていたことで、知らなくても全然楽しめる小説になっています。本作は、下記の二作が収められています。

シーソーモンスターは嫁と姑の争いの心理描写が秀逸です。時代はバブル末期、昭和の終わりのお話です。

それからスピンモンスターは近未来の話。記憶や人工知能、自動運転、監視社会、等々、未来先どりの、ちょっぴり不安を感じる作品です。

以下、覚え書きです11820

○シーソーモンスター 小説 boc 創刊号~5号(2016年4月~2017年4月)
妻の宮子は、元スパイ。だから人間関係、人の懐に入り込むのは、うまいと、自負していました。しかし、義母の扱いはなぜかうまくいきません。。。

○スピンモンスター  小説 boc 6号~10号(2017年7月~2018年7月)
近未来の話。水戸は幼い頃、自動運転中の車での事故で、両親を亡くしています。その時の相手の車に乗っていたのが檜山です。彼も、同じ事故で、両親を亡くします。高校も、同じ高校になった二人。二人とも、互いを避けていました。

そして、水戸は、手紙をリアルに運ぶメッセンジャーの仕事に着きます。ちなみに檜山は警察官になります。水戸は、北海道まで手紙を届けに行く新型新幹線の中で、ある男からメッセージを託されました。。。

 

 

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