クジラアタマの王様
☆☆☆☆
2019年7月 NHK 出版 書き下ろし380p
○伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」読みました
大手菓子製造メーカーの 宣伝広報局にいる 岸はお客様サポートをやっています。あるとき、自社商品に画鋲が入っていたとクレームが来ます。結局、都議会議員の池野内の妻の狂言だとわかります。
その都議会議員の池野内から、岸に会いたいと連絡が入ります。岸は気乗りしないながら池野内と会うのですが、池野内は、なぜか夢の話をし出して、そこに岸と似ている人がいると言い出すのでした。。。
ということで、伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」読みました。面白かったです。
日常と夢がつながっているような不思議なお話で、ちょっと変わった人たちが出てくるのですが、主人公は、比較的まとも。でも、だんだん、巻き込まれていくところが、著者らしいです。
前半の何気ない描写が後半の伏線になっていたりして、相変わらず名調子だなぁと思いました。
また、絵本風の挿絵(川口澄子 画)が、ストーリーの内容と似ているけれど完全に一致していないところも、暗示的でした。本の装丁もきれいでした。10520
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