フーガはユーガ ☆☆☆+
2018年11月10日 実業之日本社 書き下ろし
○伊坂幸太郎「フーガはユーガ」読みました
仙台に住む優我(ユーガ)は、東京から来た高杉というディレクターと、自分の不思議な体質について、話をしています。
優我には、双子の兄弟、風我(フーガ)がいて、誕生日の日に2時間毎に、二人の体が入れ替わるというのです。それに気づいたのは、五歳の頃、暴力を振るう父親から、風我を助けようと、全身にサラダ油を塗ったときでした。
それから、二人は、年に一回、誕生日に起こるその現象を確認すべく、年に一回、その現象のために、いろいろと事件?が起きていくのですが。。。
ということで、伊坂幸太郎「フーガはユーガ」読みました。副題には、「TWINS TELEPORT TALE」(裏表紙には、「Whoが?-----Youが。)と書かれています。まさに、その通りの物語です。
ただ、二人が父親から暴力を受けている、いわゆる児童虐待を受けている二人が主人公というところが、普通のファンタジーではありません。
暴力的な描写もありますが、語り手(優我)が、淡々として話を綴っていくので、読むに堪えないということはありません。この作品でも伊坂幸太郎ワールドが味わえます。でも、主人公の設定が設定だけに、いつもの作品より幸せ度合いが低いかも知れません。31019
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