国分拓(こくぶんひろむ)「ノモレ」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

ノモレ
☆☆☆☆
2018年6月20日 新潮社207p 本書は、NHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境」第4集「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」(2016年8月7日放送)の取材から生まれた。

○国分拓(こくぶんひろむ)「ノモレ」読みました。

 

 

本書は、ペルーのアマゾン源流域で、元先住民であるロメオと、先住民とのコンタクトを描いたノンフィクションです。ちなみに、タイトルの「ノモレ」とは、ロメオたちイネ族の先住民たちの言葉で「友よ」という意味です。

アマゾン源流域に住む先住民は、すでに数百人しかいないこと、彼らは、はしか、インフルエンザ等に極端に弱く、文明人と接触するだけで、病気になって死んでしまうことが多いこと、そんなアマゾン源流域にも観光ロッジが作られていること、などなど、全く知らないことばかりでした。

先住民たちとの言葉や習慣も、いわゆる普通の人々は理解していないことに、気づかれます。

わずかに残った先住民たちは、何も語られず、ただ滅びていくだけでしょうか。21世紀の現代、このような問題もあると言うことを知ることができる本です。

ですが、難しい本というわけではなく、ロメオを主人公とした小説のように読むことができます。多くの人に読んでもらいたい本だと思いました。 本屋大賞 ノンフィション大賞 ノミネート作品です。21719
 

国分拓(Amazon)

 

 

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