原田マハ「たゆたえども沈まず」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


たゆたえども沈まず 

☆☆☆+
2017年10月 幻冬舎 408p 初出 「パピルス」2014年12月号~ら2016年8月号、「小説幻冬」2016年11月号~2017年3月号 加筆修正

○原田マハ「たゆたえども沈まず」読みました
明治初期、フランス大好きの林忠正は、大学を中退してフランスに渡り、現在は、日本の美術品を扱う商社に勤めます。

彼を追うように、加納重吉がフランスに渡ったのは、1886年。加納は、林に美術品のことを学びながら、仕事を覚えていきます。

一方、絵画販売会社、グーピル商会に勤めているオランダ人のテオは、小さいことに気を病みますが絵を描くことに情熱を燃やす兄、フィンセントに仕送りして、兄を支えています。

そんな、3人、テオと林、加納は、浮世絵を通じて、知り合うのですが。。。

ということで、原田マハ「たゆたえども沈まず」読みました。誰もが知っている、ゴッホ。彼らを取り巻く人間に焦点を与えて書かれた小説です。

 

史実をもとにしたフィクションということですが、ゴッホと弟テオの関係は、息が詰まるところがあります。また、二人の日本人の、ゴッホとの交わり。浮世絵がゴッホの創作のヒントになったとすれば、何か誇らしい気もします。

 

著者の、画家を主人公にした、この手の小説を何冊か読んでおり、どれも面白いと思いましたが、もちろん、この作品も、ゴッホの激しい生き様がしっかりと描かれていました。ゴッホの関連本が読みたくなりました。80518

 

追記

2018年本屋大賞4位の作品です

 

書評:本屋大賞   はこちらです・・・

書評:現代小説?  はこちらです・・・

書評:原田マハ はこちらです・・・

 

 

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