原田マハ「ジヴェルニーの食卓」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


 

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

☆☆☆☆
2013年3月 233p 集英社


○原田マハ「ジヴェルニーの食卓」読みました。


これは、印象派以降の著名な画家たちを、その近くにいた人たちが語るという形式の短編集です。

 

取り上げられる画家は、マティス、ドガ、セザンヌ、モネです。史実に基づくフィクションということですが、画家たちが生き生き描かれていてビックリです。画家たちの絵画集や自伝を手に取りたくなってしまいました。当時の画家たちの熱い思いが伝わる一冊でした。

 

以下は、覚え書きです 2095


「うつくしい墓」 すばる2009年7月号
晩年のマティスの世話をした女性が語るマティス。ピカソとの交流も語られます。


「エトワール」 すばる2011年10月号
エトワールと交流があったアメリカ人の画家メアリーが語るエトワール。踊り子たちの一瞬の姿を映し取ろうとする意欲の源はいったい何?

 

「タンギー爺さん」 すばる2012年10月号
タンギーの娘が語るセザンヌ。タンギーは絵の具等の画材を扱っていますが、これぞと思う画家たちには無料で渡してしまい、出世払いということで、支援しています。そんなタンギーの娘が、セザンヌに手紙を送る形で、セザンヌの人物に迫ります。


「ジヴェルニーの食卓」 すばる2010年9月号
モネの娘ブランシュが語るモネ。晩年、モネは睡蓮の絵をフランス政府に譲ることを約束しますが、モネは白内障に冒されており、手術は成功したのですが、創作意欲がわかない毎日。ブランシュは、モネの食卓が賑やかな頃からずっとモネの傍らにいました。過去を回想しながら、モネの創作意欲を取り戻そうと努力しますが。。。

 

 

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