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2016年12月 日本経済新聞社 日本経済新聞朝刊2015年6月1日~2016年6月30日 連載時タイトル「迷いの旅籠」
○宮部みゆき 「三鬼 三島屋変調百物語四之続」読みました。
この本は、三島屋夫婦の姪っ子にあたる、おちかが、自分の心の傷をいやすため、人々の怪異な話を聞くという、お話です。
シリーズも4作品目となりました。著者もこのシリーズ気に入っていると見えて、順調に続編が続いています(掲載誌が4作品とも違うところがすごい)。
時代劇+怖い話ですので、著者の得意な分野といえますね。以下、覚え書きです。
「迷いの旅籠」
語り手はある村の子どもです。その村では、春を呼ぶ祭りとして、灯籠をかつぐようなことをしています。しかし、殿の幼子が亡くなったとして、今年は祭り中止令がでました。村の人々の気持ちは収まりません。そんななか、村に流れ着いた絵師が、空き屋一件の障子に絵を描けば、灯籠のようになると、村人を口説き落とし、それを実行しようとしました。。。
「食客ひだる神」
弁当屋のだるま屋は評判なのに一時期しか、店を開きません。そこの事情を聞くこととなりました。なんと主人には、あるとき。飯を食らうひだる神がついているということになっていました。。。
「三鬼」
武士である村井清左衛門は、妹に卑劣な行為をした男を切った罪で、国境の山村に3年勤めたら、罪を許すと言われ、へんぴの山村に赴任しました。そこは、鬼が現れるという噂がありました。。。
「おくらさま」
おちかは、あるお年寄りの話を聞くことになりました。そこの家には、おくらさまという、家絵を守る存在がいました。でも、それは娘たちの犠牲の上に成り立っているものでした。。。
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