池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

☆☆☆+
2012年2月 440p 講談社 熊本日日新聞(2009年4月3日から2010年2月27日)、秋田魁新報、高知新聞、中国新聞、神戸新聞、信濃毎日新聞、北國新聞に順次掲載されたものに加筆修正



○池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」読みました



青島製作所は中堅どころの電機会社。技術力は定評あり、また社会人プロ野球チームを持っています。でも、どちらも最近、業績不振です。


三上は野球部長をやっています。野球部の不調は、監督と主力選手をライバル会社の規模が大きいミツワ電器に引き抜かれたことも一因です。彼は、新しい監督、大道に野球部の再建を託します。でも、ピッチャーの主力選手である萬田のピッチングに異変が・・・


一方、金融危機以降、不調の会社を建て直そうと奔走している社長の細川は、取引先から、供給部品イメージセンサーの大幅なコストダウンと性能向上を求められています。こちらも、対抗するのは、ミツワ電器です。。。


また、銀行からは一層のリストラとコスト削減を求められています。野球部の存続にも陰が。。。八方ふさがりの状況。逆転なるか。。。


ということで、池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」読みました。今回は野球部を持つ電器会社が舞台です。


企業スポーツの意義、選手たちの心境とかも細かく描かれています。彼らは契約社員の人が多く、立場的にはプロと差はありません。なかなか会社の中では難しい立ち位置なのでしょうね。でも、利益だけでは、企業スポーツの是非を問うことはできないのでしょうね。何かもっと別な熱いものがそこにあると伝えたいと考える小説です。


ちなみに、「ルーズヴェルト・ゲーム」は、第32代アメリカ合衆国ルーズヴェルト大統領(1933-1945)が言ったとされる野球の一番面白いスコア「8対7」から来ているそうです。


追記。昨年TBSの「日曜劇場」で放送されました4134

ルーズヴェルト・ゲーム <ディレクターズカット版> DVD-BOX






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